スイング・ステートの紹介:2020年アメリカ映画。2016年の大統領選挙で共和党のトランプ候補に負けた民主党。選挙運動のマネジャーを務めるゲイリーは2020年の大統領選挙に向けて、ウィスコンシン州での町長選に元軍人ジャックを民主党候補者として擁立し、共和党の現職町長に戦いを挑みます。しかし、選挙運動にはスイングステート(大統領選挙のたびに共和党と民主党の支持率が拮抗し、勝利政党が変動する州)の悩みがありました。本作はアメリカ政治の問題点を描いたコメディ映画。監督のジョン・スチュワートは人気コメディアンで、主演のスティーヴ・カレルが今回も素晴らしい演技を見せてくれます。
監督:ジョン・スチュワート 出演:スティーヴ・カレル(ゲイリー・ジマー)、クリス・クーパー(ジャック・ヘイスティングス)、マッケンジー・デイヴィス(ダイアナ・ヘイスティングス)、トファー・グレイス(カート・リーマン)、ナターシャ・リオン(ティナ・カリエフ)、ローズ・バーン(フェイス・ブルースター)、ほか
映画「スイング・ステート」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「スイング・ステート」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
スイング・ステートの予告編 動画
映画「スイング・ステート」解説
この解説記事には映画「スイング・ステート」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
スイングステートのネタバレあらすじ:起・ゲイリーとジャックの出会い
2016年のアメリカ大統領選挙で、共和党のドナルド・トランプと民主党のヒラリー・クリントンは激しい議論を交わします。
ヒラリーの選挙スタッフであるゲイリー・ジマー(スティーヴ・コレル)は彼女の有利を信じ、マスコミに彼女の主張の正当性を訴えます。しかし、結果はトランプの勝利。ゲイリーは落ち込みます。
ウィスコンシン州の田舎町ディアラケン。町の集会では不法移民への多くの援助計画打ち切りを話し合います。そこへ、元海兵隊大佐のジャック・ヘイスティングス(クリス・クーパー)が現れ移民たちを弁護します。
ゲイリーはこの模様をビデオで見て、彼なら反移民政策のトランプ率いる共和党に勝てるのではと考えます。ゲイリーはディアラケンの町長選挙にジャックを民主党候補として出馬させることを考えます。
ゲイリーは、民主党支持者と会い、ディアラケンの町長選挙を足がかりに、民主党の支持を広げるべきと訴えます。彼はディアラケンを訪ねますが、町の民主党への支持は今ひとつです。
彼はジャックと娘のダイアナ(マッケンジー・ディヴィス)に会い、町長選への出馬を打診します。しかし、ジャックは乗り気でありません。
スイングステートのネタバレあらすじ:承・ジャックとゲイリーの選挙運動
ジャックは突然と、ゲイリーの部屋を訪れます。彼はゲイリーが選挙運動のマネージャーをやるなら、町長選に出馬すると言います。ゲイリーは申し出に乗ります。
ジャックの選挙運動は、郊外の牧場での演説から始まりますが、ジャックは何を演説するのかよくわかっていない様子です。チームは選挙運動のサイトを立ち上げ、寄付を募ることにします。
二人は食事をしながら、今後の選挙運動について話し合います。ゲイリーは、ダイアナをリーダーとする選挙運動のチームを結成し、今後の運動について話し合います。最大の問題は選挙運動の広告などの資金です。
選挙チームは現職町長で対立候補のブラウン(ブレント・セクストン)の、大きなインパクトのある看板広告を見て、対策を考えます。また、ブラウン陣営ではトランプの選挙参謀であったフェイス(ローズ・バーン)が選挙運動マネージャーになることになります。
ゲイリーはフェイスと喫茶店でたまたま出会います。二人は当然、気が合わずに別れます。ゲイリーは、ダイアナと部屋で話し合いますが、ゲイリーはダイアナに気がある様子です。ゲイリーとダイアナは町のイベントで選挙運動をしていると、再びフェイスと出くわし口論になります。
スイングステートのネタバレあらすじ:転・激しい選挙戦
ゲイリーは資金集めのため、ジャックを連れて金持ちの多いニューヨークでパーティを開催することにします。ジャックは演説慣れしていないため、緊張しながらゲイリーの助けでなんとかスピーチをこなします。
選挙運動は軌道に乗り、カート(トファー・グレイス)やティナ(ナターシャ・リオン)という、選挙運動の専門家もチームに加わることになります。
ティナは、選挙区の問題を分析し、効果的なキャンペーンを行います。ジャックはコマーシャルも作成し、寄付が多く集まります。ジャックとブラウンの差は縮まり、町長のリードはわずかになります。
フェィスはイライラし、選挙スタッフに怒鳴り散らします。ゲイリーとフェィスはテレビのニュース番組で討論し、二人は激しい論戦になります。
す。
ゲイリーの選挙スタッフがカトリックの尼僧に避妊を奨励するパンフレットを配っていたことがわかり、非難されます。そして、ジャックの支持率も下がります。
スイングステートの結末
ゲイリーはダイアナ、ジャックと会議を開きます。ゲイリーは選挙は負けるだろうと悲観的な意見を述べます。ジャックは、とにかく選挙当日まで頑張ろうと言います。その後、ブラウンの隠し子のニュースが流れます。ジャック陣営は、これは有利になると期待します。
選挙当日、大勢の人が投票に行きます。しかし、隠し子のニュースが誤報とわかり、フェィスは自分たちの勝利を確信します。ゲイリーはフェィスとテレビの前で口論します。選挙の結果は同票ということになり、結果は出ません。なぜか、ブラウンとジャックは仲良く笑っています。
興奮するゲイリーにダイアナは真実を告白します。彼女は父ジャックの選挙運動はヤラセで、彼女と父はゲイリーを利用していたのだと言います。選挙運動は財政難の町の立て直しのため資金を集めるための口実であり、選挙資金は町のために使うといいます。
ゲイリーはダイアナに怒りますが、彼女はスイングステートを利用する政治家のいい加減さを非難します。ゲイリーはダイアナへ求愛するものの、ふられてしまいます。
6ヶ月後、ジャックとダイアナは選挙で集めた資金で新しい建設プロジェクトをはじめます。ゲイリーはフェイスと恋愛関係になります。ダイアナは再選挙で町長に当選するのでした。
以上、映画「スイング・ステート」のあらすじと結末でした。
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