白と黒のナイフの紹介:1985年アメリカ映画。莫大な財産を有する女性が刺殺され、妻の財産を相続する夫ジャックに殺人容疑がかかります。無罪と主張するジャックを担当することになった女性弁護士テディは、ジャックに疑惑を感じながらも惹かれていきます。本作品の脚本を担当したJ・エスターハスは、世界的大ヒットした1992年「氷の微笑」の脚本家です。
監督:リチャード・マーカンド 出演者: ジェフ・ブリッジス(ジャック)、グレン・クローズ(テディ)、ピーター・コヨーテ(クラースニー)、 ロバート・ロジア(サム)、ランス・ヘンリクセン(フランク)ほか
映画「白と黒のナイフ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「白と黒のナイフ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「白と黒のナイフ」解説
この解説記事には映画「白と黒のナイフ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
白と黒のナイフのネタバレあらすじ:疑惑
ある嵐の夜、海岸の高級別荘で、就寝中のペイジ・フォレスターと住み込みのメイドがナイフで刺殺されます。ペイジの祖父は莫大な財を築いた出版王です。第一発見者の夫ジャックは、犯人に殴打され病院に搬送されます。婿養子的な立場で出版社の社長であるジャックは、法的に妻の莫大な財産の相続人なります。証拠を揃えた警察は、ジャックを妻とメイド殺害の容疑で起訴します。しかしジャックは、保釈金50万ドルで保釈されます。無実を訴えるジャックは、テディという有能な女性弁護士を雇います。刑事事件を引き受けない方針のテディは、上司に説得されジャックの弁護を受けるか悩みます。
白と黒のナイフのネタバレあらすじ:想定外のエラー
テディは検事時代の上司であり、フォレスター事件の担当検事となったクラースニーから、検事時代に2人で有罪にしたスタイルスが保釈を目前に自殺したことを知ります。スタイルスの件で悩んでいるテディは贖罪のため、ジャックの弁護を引き受けることにします。テディは知人である私立探偵サムと共に、疑惑の依頼人ジャックの調査に奔走します。ジャックはテディの質問に包み隠さずに答えます。嘘発見器もパスしたジャックに対して、人の扱いが並外れて上手いと意見を述べる者もいます。シングルマザーでもあるテディは、ジャックの優しさに惹かれていきます。依頼人ジャックと関係を持ってしまい、テディは罪悪感に苛まれます。
白と黒のナイフの結末:ジャッジメント
注目の裁判が始まりますが、思いがけないフォレスター夫妻の異性関係の露見により、テディはジャックに対しより一層の疑惑を深めます。悩むテディでしたが、サムの助けもあり再び裁判に挑みます。そしてテディは、ジャックの無罪を証明する匿名の手紙を手掛かりに無罪を勝ち取ります。無罪で沸く法廷でテディは、検事時代にクラースニーとスタイルスを有罪にした後、偶然発見された無罪を証明する証拠をクラースニーが隠滅した事実を告白します。過去の呪縛から解放されたテディは、ジャックと幸せな時間を過ごします。しかしテディは、偶然にもジャックの無罪を覆す証拠品を発見してしまいます。混乱したテディは、ジャックに不審な態度を取ります。その夜、テディはペイジと同じ手口で覆面の男に殺害されそうになりますが、隠し持っていた銃で覆面の男を射殺します。駆けつけたサムが息絶えた男の覆面を剥ぐと、予想通りジャックの顔が現れます。
以上、映画白と黒のナイフのあらすじと結末でした。
久しぶりにこの映画をDVDで見直しました。封切り時に見たとき同様、この映画のラストには二通りの見方ができると思いました。というのも射殺された犯人の顔が現れたとき、それが斜め下から見上げる形で撮られているため、それがジャックなのかそれともジャックの妻と関係があったテニスのプロなのか、見分けがつかないのです。劇場で見たときからその疑問を感じていたので、今回DVDを静止画像にしてしっかりと犯人の顔を眺めましたが、やはり私にはどちらともつかなかったです。脚本家のエスターバスは次作「氷の微笑」での微妙なラストが話題になった人ですから、この映画でもわざとああいう見せ方をすることで、観客を煙に巻こうとしたのではないか、と私はみています。みなさんも、もし暇があったらDVDで確認してみてください。見れば見るほどどっちなのかわからなくなりますよ(w