ジャッカー電撃隊VSゴレンジャーの紹介:1978年日本映画。『スーパー戦隊シリーズ』第2作『ジャッカー電撃隊』と第1作『秘密戦隊ゴレンジャー』がコラボレーションした劇場版作品であり、新旧戦隊が共演する『スーパー戦隊VSシリーズ』の最初の作品です。『ジャッカー電撃隊』最終回後を舞台に、復活した犯罪組織クライムに二大戦隊が力を合わせて立ち向かう様を描きます。
監督:田口勝彦 出演者:丹波義隆(桜井五郎/スペードエース)、吾羽七朗(東竜/ダイヤジャック)、ミッチー・ラブ(カレン水木/ハートクイン)、風戸佑介(大地文太/クローバーキング)、宮内洋(番場壮吉/ビッグワン/アオレンジャー)、小牧リサ(ペギー松山/モモレンジャー、畠山麦(キレンジャー)、田中浩(鯨井大助(ジョーカー))、林家源平(姫玉三郎)、安藤三男(UFO船長)、潮建志(鉄面男爵)、天本英世(サハラ将軍)、金田治(地獄拳師)、飯塚昭三(四天王ロボ)、大平透(ナレーション)、石橋雅史(アイアンクロー(鉄の爪))ほか
映画「ジャッカー電撃隊VSゴレンジャー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ジャッカー電撃隊VSゴレンジャー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ジャッカー電撃隊VSゴレンジャーの予告編 動画
映画「ジャッカー電撃隊VSゴレンジャー」解説
この解説記事には映画「ジャッカー電撃隊VSゴレンジャー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ジャッカー電撃隊VSゴレンジャーのネタバレあらすじ:起
夜の新宿。「犯罪組織クライム」との戦いを終え、平和を謳歌していた「ジャッカー電撃隊」の面々。この日はスペードエース・桜井五郎(丹波義隆)、ダイヤジャック・東竜(吾羽七朗)、クローバーキング・大地文太(風戸佑介)の三人はポーカーで負けた罰としてハートクイン・カレン水木(ミッチー・ラブ)の買い物の荷物持ちをさせられていました。
その時、新宿上空に正体不明の未確認飛行物体が現れ、人々は大混乱に陥りました。桜井・東・大地は直ちにジャッカーの所属する「国際科学特捜隊日本支部」に戻り、指揮官の“ジョーカー”こと鯨井大助長官(田中浩)と行動隊長のビックワン・番場壮吉(宮内洋)の命を受け、飛行要塞「スカイエース」で飛行物体を追って出撃しました。買い物を途中で切り上げたカレンも任務に加わり、四人は飛行物体を追跡しましたが、飛行物体のUFO船長(安藤三男)は怪しげな笑みを浮かべました。
スカイエースが飛行物体に翻弄されている間に、科学特捜隊の第1燃料部隊が鉄面男爵(潮建志)率いるクライムの鉄面軍団に襲撃され、貯蔵していたウランが強奪されました。更にはサハラ将軍(天本英世)率いるサハラ軍団が第2燃料部隊を、地獄拳師(金田治)率いる拳闘士軍団が第3燃料部隊を襲撃、ウランを強奪していきました。飛行部隊はジャッカーを誘き寄せるための囮であり、飛行物体を取り逃がしたジャッカーの四人は基地に戻ると鯨井長官と番場からクライムはまだ壊滅しておらず世界各地で暗躍していることを告げられました。
鯨井長官の説明によると、サハラ砂漠ではサハラ軍団が「秘密戦隊ゴレンジャー」と、ヨーロッパでは鉄面軍団が仮面ライダーV3と、モンゴルでは拳闘士軍団が人造人間キカイダーと、アマゾンの奥地では十面鬼が仮面ライダーアマゾンとそれぞれ交戦しているとのことでした。そして鯨井長官は、クライムの各軍団が日本の“奇怪岬”に集結しつつあるとジャッカーに伝えました。
ジャッカー電撃隊VSゴレンジャーのネタバレあらすじ:承
その頃、奇怪岬ではクライムの新たな基地が作られ、密かに生き延びていた首領の“鉄の爪”アイアンクロー(石橋雅史)の元に各軍団の幹部“クライム四天王”たちが集結していました。囮に使われた飛行物体はクライムが開発し運用試験中のUFOであり、アイアンクローは科学特捜隊から奪ったウランで作った水素爆弾で“UFO作戦”を実行に移そうと企んでいました。
その時、クライム基地に潜入していたスパイ001(高橋利道)がモーターボートで脱出したとの報告がもたらされました。地獄拳師と鉄面男爵は直ちにヘリコプターで001を追跡して射殺、近くの漁港に流れ着いた001の遺体は警察に回収されました。001の服には謎の暗号が書かれており、物陰から一人の謎の女性がその様子をカメラに収めていました。現場には桜井とカレンもスーパーカー「スペードマシーン」で駆け付け、桜井は001の服の暗号は太陽光線を浴びることで浮かび上がるものであることに気付きました。
その時、桜井とカレンは謎の女性がその場を立ち去ろうとしているのを目撃、怪しいと睨んで追跡しました。途中で東や大地も駆け付け、謎の女性の乗るポルシェを取り囲みました。桜井から「何者だ?」と問われた女性は身分証明書を見せ、自らの正体がゴレンジャーの一員であるモモレンジャー・ペギー松山(小牧リサ)であることを明かしました。ペギーはサハラ将軍を追って日本に戻ってきたのであり、クライムが総反撃を計画しているという情報を掴んでいました。
基地で001の服の暗号を分析したジャッカー・鯨井長官・番場は、この暗号が2000千年前に古代ギリシャのスパルタ人が使っていた“スキュタレー暗号”であることを突き止めました。暗号は「エンバン」「スイバク」というキーワード、そして奇怪岬にあるクライム基地の場所を指し示す緯度と経度が記されていました。
ジャッカー電撃隊VSゴレンジャーのネタバレあらすじ:転
ジャッカーは鯨井長官の命を受け、クライムの目的を探るため奇怪岬に潜入しました。岬は警備が厳重なことからジャッカーは二手に分かれることにし、桜井とカレンは岩山をよじ登ってクライム基地に入ろうとする1台のトラックにしがみつきました。トラックは基地の入り口で荷物検査を受けることになりましたが、東と大地が囮となってクライム戦闘員たちを引き付け、桜井とカレンはその隙にトラックを奪って基地内部へと潜入しました。
基地の奥深くまで潜り込んだ桜井とカレンは、アイアンクローが幹部たちを前に“UFO作戦”の概要を説明しているのを目撃しました。この作戦はアメリカ・ソ連・中国・フランス・イギリス・西ドイツ・日本の主要7都市に水爆を落とし、その間にクライムは一時的にUFOで宇宙に退避、騒ぎが収まった頃に地球に戻って邪魔者を抹殺、太陽系を手中に収めるというものでした。
その時、基地に潜入していたペギーがクライムに捕らえられ、桜井とカレンはペギーを助けました。ペギーはモモレンジャーに変身、桜井とカレンと共に基地から脱出しましたが、すぐさまクライムの四大軍団に取り囲まれてしまいました。その時、東と大地が強化カプセルを積んだスカイエースで駆け付け、桜井・東・カレン・大地は強化カプセルに入ってそれぞれスペードエース・ダイヤジャック・ハートクイン・クローバーキングに変身しました。「我らジャッカー電撃隊!」
アイアンクローはクライム全戦力に攻撃命令を出したその時、今度はゴレンジャーのアカレンジャー、アオレンジャー(声:宮内洋)、キレンジャー(声:畠山麦)、ミドレンジャーが飛行要塞「バリドリーン」に乗って現れました。「五人揃ってゴレンジャー!」
ジャッカー電撃隊VSゴレンジャーの結末
アイアンクローは「ジャッカーに加えてゴレンジャーまで…まとめて地獄へ送ってやれ!」と号令を発し、遂にジャッカー電撃隊・秘密戦隊ゴレンジャーという2大戦隊とクライムとの最終決戦が始まりました。クローバーキングとキレンジャー、ハートクインとモモレンジャーは連携して戦闘員たちを次々と倒していき、クライム四天王との戦いになだれ込んでいきました。
ハートクインとモモレンジャーは鉄面男爵と、ダイヤジャックとアオレンジャーはUFO船長と、クローバーキングとミドレンジャーはサハラ将軍と、スペードエースとアカレンジャーは地獄拳師と交戦しました。追い詰められた四天王はアイアンクローの「四天王合体!」の掛け声で合体、鋼鉄の身体と頭の砲台、キャタピラーの足を持つ“四天王ロボ”(声:飯塚昭三)へと進化を遂げました。
四天王ロボは圧倒的な攻撃力と火力で二大戦隊を圧倒、ゴレンジャーの必殺技“ゴレンジャーハリケーン”もジャッカーの必殺技“ジャッカーコバック”も通用しませんでした。
二大戦隊がピンチを迎えたその時、釣り人に変装した番場と科学特捜隊の姫玉三郎(林家源平)が窮地を救いました。番場はアイアンクローが投げつけた鉄の爪をかわすとビッグワンに変身、四天王ロボを倒すには二大戦隊の必殺技を連携させることだと助言しました。ジャッカーとゴレンジャーはすかさず合体必殺技“ゴレンジャーハリケーン・ビッグボンバー”を炸裂させて四天王ロボを倒しました。
アイアンクローはクライム基地を爆破し、UFOに乗って飛び立ちました。決して敗北を認めないアイアンクローは最後の手段として世界中に水爆を落とそうと目論み、ジャッカーは逃げられたと悔しがりましたが、ビッグワンは「心配はいらないさ。あの円盤は私の思い通りに動くんだ」と語りました。実はビッグワンはアイアンクローの鉄の爪を偽物とすり替えており、偽物の鉄の爪はUFOの自爆スイッチを押し、アイアンクローはUFOもろとも空中で爆死を遂げました。戦いに勝利したジャッカー電撃隊と秘密戦隊ゴレンジャーは互いの健闘を称え合いました。
以上、映画「ジャッカー電撃隊VSゴレンジャー」のあらすじと結末でした。
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