映画「ジュニア」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ジュニアの紹介：1994年アメリカ映画。流産をしない為の新薬を開発し、チンパンジーでの実験も良好だったアレックス博士と産婦人科のラリー医師だったが、新薬の人体実験への認可が下りず、新薬の研究を打ち切られてしまう。しかし諦めきれなかったラリーは、アレックスの体で実験する事を提案する。ライトマン監督、シュワルツネッガー、デヴィートの「ツインズ」トリオによるドタバタ・コメディ。
監督：アイヴァン・ライトマン 出演：アーノルド・シュワルツェネッガー、ダニー・デヴィート、エマ・トンプソン、フランク・ランジェラ、パメラ・リードほか
この解説記事には映画「ジュニア」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
アレックス博士のチームは流産癖のあるチンパンジーを使って、流産しない為の新薬の研究をしていた。薬は良好でチンパンジーの胎児も順調に育っており、副作用も見られなかった為、研究のパートナーでもあるラリー医師と共に人体実験へと踏み出す為の一歩として、審議委員会に交渉していた。しかし新薬を人体に使う事の許可が下りず、しかも研究費の削減などを理由に新薬の研究は打ち切られ、ラボも明け渡す様に研究所長のへインズに言われてしまう。その代りラボには卵子冷凍保存の権威である、ダイアナ博士が沢山の冷凍保存された卵子を持ってやって来た。その冷凍卵子の中にはダイアナ本人の卵子である「JUNIOR」と名付けられた卵子も含まれていた。
実験を打ち切られた事で絶望するアレックスは、荷物をまとめヨーロッパへと帰ろうとしていた。しかしラリーは新薬を諦めきる事が出来ず、「薬を内緒で作り実験を続けよう」とアレックスを説得する。だがアレックスは「認可もされていない薬を使う女性が居るはずがない」と言い、ラリーの意見を跳ね除ける。するとラリーは「女でなくてもいいだろう」「この実験に被験者の性別は関係ない、問題は組織の反応だ」と言いアレックスを新薬の人体実験の対象にする。アレックスは「馬鹿げている」と言うが、ラリーは本気だった。アレックスに「ただ場所を貸すだけ、妊娠するわけじゃない」「受精した卵子を腹膜の隙間に入れ、3か月様子をみる、そしたら終わりだ」と言い、あと少しで出来上がる新薬を作り上げ「世紀の大発見をしよう」と、ついにアレックスをその気にさせる。
卵子を手に入れる為にラリーは、ダイアナの冷凍卵子が保存されているラボへと来ていた。そこで「JUNIOR」と書かれた冷凍卵子を見つけ、盗み出す。アレックスの精子と盗み出したダイアナの卵子を受精させた、アレックスに新薬を飲ませ、同時に女性ホルモンである薬も投与した。そしてついにアレックスの腹膜の隙間に受精卵を植え付けた。アレックスは実験の間、ラリーの家で一緒に暮らす事となった。「やはり馬鹿げている」というアレックスであったが、採尿の結果アレックスは妊娠している事が判明した。4週間後、ラボでダイアナの実験を手伝っていたアレックスであったが、吐き気を催しトイレに駆け込む、そこへラリーがやってきて「それは、つわりだ」と告げる。アレックスは「乳首が敏感になった」と言い、不安から「これ以上、続ける自信がない」とラリーに告げるが、もう少しで実験は完了するととり合ってくれない。
段々妊婦らしくなるアレックス、精神も不安定になり一人になるのを極端に怖がっていた。学会があるというラリーに「一人にしないで欲しい」と頼み込み、邪魔をしないという約束で一緒に行く事となる。ドレスアップをし見違えたダイアナを見て、アレックスは恋に落ちてしまう。へインズ所長が嗅ぎまわっている事や、ホルモン注射により女性らしく尚且つ妊婦の症状が出て来たていたアレックスが「赤ちゃんを産んだら、どんな気持ちがするんだろう」と言う言葉を聞き、ラリーは「潮時だ、今夜で実験は中止する」と告げる。「もう新薬は飲むな、胎児は壊れてすぐに君の組織に吸収される」と言った。
家に帰ったアレックスであったが、ラリーには内緒で実験を続けていた。薬を飲みお腹の赤ちゃんに「君が男の子か女の子か知らないけど、君をジュニアと呼ぶよ」と話しかける。薬を投与してさらに10週間後、ラボのみんなに誕生日を祝ってもらっていたアレックスが「ここは暑い」と言って服を脱ぎだす、そのお腹を見たラリーはアレックスが薬の投与を続けていた事を初めて知る。「この子を全力で守り抜く」と言うアレックスに、ラリーは「自然の摂理に反している」と反対する。「どうしても、この子を産む」と言って聞かないアレックスを、自分の病院に連れて行き超音波検査をする。そこには順調に育っている赤ちゃんの映像が映し出され「僕の赤ちゃん」と愛おしく思う。赤ちゃんの心音を聞かせ「全て順調だ、ママが同時にパパである事以外は」とアレックスに告げるラリーであった。またラリーの家で暮らし始めるアレックス、そこへダイアナが「あなたに会いたくて」と言って訪ねて来た。ダイアナとアレックスは、何故だかお互いを求めとても惹かれあっていた。
ラリーと共に洋服の買い物にきていたアレックスが、「ジュニアがまた蹴った」とラリーは驚いた様子で「なぜ、ジュニアと？」と聞くと「育児書にお腹の子に話しかけると良いと書いてあった」とアレックスは言った。何か隠しているととっさに感じたアレックスがラリーに問うと「卵子をくれた知り合いの医者もジュニアと名付けていた」と嘘を言い、「卵子提供者は誰だか分からない」と盗んだ卵子である事を隠した。へインズ所長がその様子を見ており、実験が終わっているにも関わらず、まだ新薬を作っている事に疑問を感じていた。ダイアナと食事に出かけるアレックスは、そこで自分の赤ちゃんがダイアナの卵子で作られた子だと知る。慌てて家に戻りラリーを問い詰めると、ダイアナのラボから盗み出した事を認めた。アレックスは「とんでも無い事をしてくれたな」とラリーを責めるがラリーは「当初の予定通り君が薬を止めていたら、こんなトラブルは起きなかった」「降ろさず産もうと決めたのは君だ、妊娠した女は何でも人のせいにしたがる」と言う。するとアレックスは「今のは取り消せ」と怒る。ラリーは「うっかりしいてた、君は男だった」と言うと、アレックスは「違う、降ろさず云々と言う所だ、ジュニアが聞いている傷つくだろ。ジュニアに謝れ」と言ってラリーをジュニアに向かって謝らせる。すると「今、ジュニアが蹴った」と喜ぶアレックス、ラリーにお腹を触らせ喜びを分かち合っていると、そこへ他の男の子供を妊娠しているラリーの元妻のアンジェラがやってきて、「何、してるの？」と言われ仕方なく妊娠している事を話す。
ダイアナのラボにやってきたアレックスは、ダイアナに自分は妊娠していて今8か月だと告げる。驚くダイアナに追い打ちをかけるように、その卵子がダイアナの「ジュニア」である事を話すとダイアナは「私のジュニア？」と驚くしかしアレックスは「今は僕らのジュニアだ」と言った。ダイアナは、「女から子供を産む権利も奪うの？」と怒る。そこにアレックスの妊娠に気づいた、へインズ所長がやってきてアレックスを連れて行こうとする。そして「君と子供は、今から大学の物だ」と告げる。
間一髪逃げ出したアレックスは、ラリーに連れられ妊婦が集まる施設へとやって来た。そこではアレックスは女装をし、他の妊婦達と共に出産に備えて体操をしたり、話をしたりして楽しく過ごすのだが、ダイアナの事が気になって仕方がないアレックスであった。そして何度もダイアナに、謝りの電話を留守電に入れ、「一度会って話がしたい、愛している」と告げる。そんなある日、ダイアナが施設へと現れた。そして今後どうするのが最善なのかを話し合い、二人で共に「ジュニア」を育てて生きる事を選択する。
ラリーがカリフォルニアから帰って来て施設に電話すると、アレックスは産気づいていた。ダイアナも急いでアレックスの元へと駆け付ける、3人でラリーの病院へと急ぐが、そこにはへインズ所長が取材陣を集めて病院を囲んでいた。その事に気づいたラリー達は、病院の正面に車を付けると取材偉人達を追い払う為に、ラリーは元妻のアンジェラを車から降ろした。その頃、裏口から2階へと上がろうと必死に梯子を登るアレックスとダイアナが居た。正面玄関から入ったラリーは上のオペ室へは向かわず、２階で止まりアレックスを車いすに乗せオペ室へと運んだ。そしてアレックスのオペが始まる、その頃オペ室の外ではアンジェラが産気づいていた。ついにアレックスは無事に女の子を出産した、アンジェラは同じ日に男の子を出産した。アンジェラとラリーは、共にその男の子を育てる事にし、もう一度やり直そうと決める。そして一年後、ジュニアとラリー達の子供の誕生日会開いていた。ダイアナはアレックスの子供を妊娠していた、アンジェラに「あなたも、もう一人くらい産んだら」と言うと、アンジェラは「子供は欲しいけど、あの苦しみを味わうのはごめんよ」と言う、するとアレックスは「何も君が生まなくても良いさ」と言って笑うのだった。
以上、映画「ジュニア」のあらすじと結末でした。
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