カケラの紹介:2009年日本映画。桜沢エリカの漫画作品「LOVE VIBES」を原作とした映画作品。平凡な女子大生はるとレズビアンのメディカル・アーティストりことの切ない恋愛模様を描いていきます。安藤モモ子の初監督作品です。
監督:安藤モモ子 出演者:満島ひかり(北川はる)、中村映里子(坂田リコ)、永岡佑(篠塚了太)、光石研(坂田昭吾)、根岸季衣(坂田啓子)、津川雅彦(田中 正)、かたせ梨乃(山城陶子)ほか
映画「カケラ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「カケラ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
カケラの予告編 動画
映画「カケラ」解説
この解説記事には映画「カケラ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
カケラのネタバレあらすじ:起
東京で一人暮らしをする女子大生北川はる(満島ひかり)は年上の了太(永岡佑)と付き合っていますが、二股をかけられており、なんとなく寂しさを抱えています。
ある日カフェでココアを飲んでいると、見ず知らずの若い女性リコ(中村映里子)から声をかけられました。リコは正面の席に座ると、チーズケーキを頼んで食べ始めます。はるが戸惑いを隠せずにいると、リコはあまりに可愛かったのでつい声をかけてしまったと告白します。はるはレズビアンのリコにナンパされたのでした。
リコは気が向いたら電話してほしいとはるに連絡先を渡します。メディカル・アーティストとして働くリコのもとには山城陶子(かたせ梨乃)という中年女性からの依頼が入ります。後日なんとなくリコが気になり始めたはるは電話をかけてみました。
カケラのネタバレあらすじ:承
リコはデートをしようとはるを動物園に連れ出します。そして夜はリコの実家で一緒に過ごします。はるはリコから一目ぼれだったことを打ち明けられ、キスをされます。リコは「これは友愛のキスだよ」と呟きました。はるは了太に別れを告げる決心をしますが、了太は二股の彼女とは別れると宣言し、はるをつなぎとめようとします。
しかしその後、はるは了太が若い女と手をつないで歩く姿を目撃してしまい、ショックを受けます。リコは傷心のはるを慰め、お守りにと付けていた指輪をくれました。二人は二度目のキスをします。リコは今度のは友愛のキスではないと呟きます。リコははるを心から愛していました。
今度こそ関係を断とうと了太のもとを訪ねるはるでしたが、うまくはぐらかされ、結局求められるまま身体を許してしまいます。リコは了太となかなか別れられないはるに苛立ち、自分を甘やかしていると痛烈に批判します。腹を立てたはるは「男と恋愛したこともないくせに」とリコに噛みつきます。やがて派手な罵り合いに発展し、二人は喧嘩別れしてしまうのでした。
カケラのネタバレあらすじ:転
リコは憂さ晴らしに飲みにいったバーで陶子とばったり遭遇し、意気投合します。ある日、はるから電話で会いたいと告げられたリコは陶子との約束を断り、はるに会いにいきます。そして仲直りした二人はそのままはるのアパートで同棲を始めます。
しばらくして連絡を取れないことを心配した了太がはるのアパートを訪ねてきました。リコは了太に自分がはるの恋人であることを堂々と宣言します。了太は「お前レズだったのか」とはるを嘲笑しますが、リコはそんな了太を時代遅れの男だと一喝、股間を蹴って撃退するのでした。
リコが久しぶりに外でデートしたいと言い出し、二人はライブハウスへやってきます。はるが男から言い寄られそうになると、リコは「自分の彼女に手を出さないで」と、はるへの愛をストレートに表現します。しかしはるは人前でリコとイチャイチャすることにも抵抗を感じており、だんだんと束縛されることに疲れていきます。
カケラの結末
ある夜、はるが大学の友人達との飲み会を楽しんでいると、心配していても立ってもいられなくなったリコが乗り込んできました。結局、その夜リコは片時もはるの隣から離れようとしませんでした。はるはリコとの暮らしを窮屈に感じるようになっていました。
リコはそんなはるの気持ちを察して、「しばらく実家に戻る」とアパートを出ていきます。一人になったはるはリコから貰った指輪もなくしてしまい、激しく落ち込んでしまいます。リコは陶子のために作った人口乳房を完成させます。そして人工乳房を装着した陶子の左胸にそっと頬を寄せます。陶子ははるを諦めて別の恋人を探したらと提案しますが、リコは希望を捨てていません。
その頃、はるは一心不乱に部屋の掃除に励んでいました。ふと空を見上げると、鳥が群れをなして旋回していました。はるは大空に向かって絶叫するのでした。
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