鴨川ホルモーの紹介:2009年日本映画。京都を舞台に、大学生の主人公が謎のサークルに入部し、摩訶不思議な経験をする姿を、コメディタッチで描いた青春エンターテイメント作品。万城目学のベストセラー小説が原作となっています。
監督:本木克英 出演者:山田孝之(安倍明)、栗山千明(楠木ふみ)、濱田岳(高村幸一)、石田卓也(芦屋満)、芦名星(早良京子)、斉藤祥太(三好・兄)、斉藤慶太(三好・弟)、渡部豪太(松永)、藤間宇宙(紀野)、梅林亮太(坂上)、和田正人(清森平)、ほか
映画「鴨川ホルモー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「鴨川ホルモー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「鴨川ホルモー」解説
この解説記事には映画「鴨川ホルモー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
鴨川ホルモーのネタバレあらすじ:起
京都の三大祭りの一つ、葵祭。すべてはここから始まりました。憧れの京都大学に2浪の末に入学した安倍明(山田孝之)。最初はキャンパスライフを楽しんでいた明ですが、楽しかったのは5月の頭まで。その後の彼は、すっかり目標を見失っていました。
友人で帰国子女の高村幸一(濱田岳)と葵祭に参加した帰り道、明はサークルの新歓コンパのチラシを受け取ります。その一週間後、明と高村は「青竜会」というサークルの新歓コンパに参加し、そこで早良京子(芦名星)という美しい女子を見つけました。彼女の美しい鼻に一目ぼれした明の頭の中は、彼女のことでいっぱいです。
コンパ終了後、明は泣いている京子を見かけました。ひょんなことから京子が下宿先を訪れることとなり、舞い上がる明。トイレから戻ってくると、京子が明のベッドで寝ています。下心を必死に隠して、その日は床で寝た明が翌朝目を覚ますと、彼女の姿がありません。置手紙には『青竜会でまた会いましょう』とあり、京子と仲良くなるために高村を半ば強引に説得して、青竜会に入部することにしました。
明と高村の他にも、コンパに来ていたメガネ女子・楠木ふみ(栗山千明)や今風の若者・芦屋、双子の三好兄弟ら数名が新入生として青竜会に加入。保津川下りをしたりみんなで原っぱでたわむれるなど、楽しくサークル活動をしていたある日、“四条烏丸交差点の会”という奇妙な会を目にする明たち。そこで先輩たちが何をしているのか理解できず、明たちはただただ戸惑うのでした。
鴨川ホルモーのネタバレあらすじ:承
明たちが見たものは“ホルモー”という夏に行われる神事で、京都に漠然と漂っている不特定多数の神々を若者の酔狂で慰めるものです。京都の東西南北に位置する4大学がホルモーを行い、千年もの間続けられている歴史ある神事です。
ホルモーを行えるのは、オニになれる選抜されたメンバーになる必要がありました。意味不明の怪しげな活動を不審に感じつつも、明たち新入生は活動に参加することにします。
まずはオニ語を学ぶ明たち。わけのわからない特訓が始まります。オニ語を習い始めて4ヵ月が経つと、吉田神社の儀式に参加することになりました。その儀式で小さなオニが見えるようになった明たちは、その後は真剣にホルモーの練習を重ねるようになります。
そして2回生になった明たちは、ついに初戦に臨むこととなりました。ホルモーの終了は、相手のオニが消滅する、もしくは代表者が降参すれば終わりです。相手の身体に触れると失格となります。ついに明たちの初戦が始まりました。明たち青竜会が圧倒的に強く、特に芦屋の活躍のおかげですぐにでも勝負がつくように思われました。しかし緊張でまったく動けずにいた高村がもらしてしまったせいで、青竜会は負けてしまいます。
この試合直後から高村とは連絡がとれなくなり、心配になった明は彼の寮に様子を見に行くことにしました。するとそこにはなぜかちょんまげ姿の高村がいました。高村が意外にも元気そうでホッとする明。しかし彼から、京子と芦屋が付き合っていることを知らされた明は、数日間部屋にひきこもり状態となってしまいます。
鴨川ホルモーのネタバレあらすじ:転
芦屋と京子のことがあり、明は青竜会を辞めることにしました。しかし脱退は簡単なことではなく、やめてもオニがしばらくは付きまとうことになります。芦屋と同じチームで戦うことが嫌な明でしたが、サークルの部長から「今いる10人のチームを二つに分けて、5人ずつにすればいい。」と言われ、5人の賛同者を集めることにした明。それからの明は賛同者を集めるために奔走します。
高村と双子の三好兄弟、そしてふみの5人が明と同じチームになることが決まりました。しかしこの分裂により、地獄の栓が開いてしまいます。オニたちの様子に不気味な異変が起こり、黒い大きな物体が空に浮かぶなど、奇妙なことが続きました。神々の怒りをおさめこの異変を鎮めるために、明たちは芦屋たちと紅白戦を実施することを決めます。
試合前日、明の部屋に京子が訪ねてきます。京子と話していると芦屋が現れて、勘違いした芦屋に明は殴られてしまいます。芦屋は京子を連れて車でさっさと去っていき、明が一人落ち込んでいると、そこへふみがやってきました。彼女はいい加減京子のことは諦めるよう説得し、明のことが好きだと告白。ふみが芦屋のことを好きだと思っていた明は驚きます。
鴨川ホルモーの結末
試合の日がやってきました。この日の芦屋も強く、快進撃は止まりません。高村は、またも恐怖を感じて一歩も動けずにいます。試合は場外乱闘となり、京都中を駆け回る明たち。明が芦屋から倒されそうになった瞬間、ふみが助けに来てくれました。
芦屋の負けは決まったも同然でしたが、芦屋は降参しません。すると神々の怒りがついに頂点に達し、京都中を黒い大きな物体が覆います。芦屋は命の危険にさらされ、それを助けるために明は彼の身体に接触することで、試合を終わらせることにしました。
明たちのチームは敗退となりましたが、悔いのない戦いを終えた明はとてもすがすがしい気持ちでいました。このことで芦屋といい関係を築けた明は、ふみとも新しい関係を築こうとしていました。
春になり、3回生になった明はふみと一緒に新入生の勧誘に忙しくします。自分たちが勧誘を受けたように、普通のサークルだと言って新入生を歓迎コンパに誘う明とふみでした。
以上、映画「鴨川ホルモー」のあらすじと結末でした。
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