KESARI/ケサリ 21人の勇者たちの紹介:2019年インド映画。1897年にイギリス軍とシーク教徒を中心とする反乱軍との間で行われたサラガリの戦いを描く歴史大作。10,000人の軍勢をたった21人の精鋭が迎え撃つという、ハリウッド映画の300<スリーハンドレッド>を彷彿とされるような設定のもと、壮大な戦争シーンの数々が描き出される。
監督:アヌラーグ・シン 出演:アクシャイ・クマール(イシャル・シン)、パリニーティ・チョープラー(ジーヴァニ・コウル)、ヴィヴェーク・サイニ(ジワン・シン)、ヴィクラム・コーチャル(グラブ・シン)、サヴィンダル・ヴィッキー(ラール・シン)、ヴァンシュ・バルドワジ(チャンダ・シン)、ラヴィンダル・パーワル(アッタル・シン)、サミート・シン・バスラ(ガルムク・シン)、アジット・シン・マヘラ(ナーンド・シン)ほか
映画「KESARI/ケサリ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「KESARI/ケサリ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
KESARI/ケサリ 21人の勇者たちの予告編 動画
映画「KESARI/ケサリ」解説
この解説記事には映画「KESARI/ケサリ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
KESARI/ケサリ 21人の勇者たちのネタバレあらすじ:起
イギリス領インドでは、インド人たちは劣等な人種として植民地宗主国のイギリス人から見下されていた。そんな中、英国インド軍シーク教徒連隊の将校イシャル・シンは、その優れた軍事的才能から、イギリス人将校達の嫉妬を買っていた。
イシャルの部隊は国境警備から戻る途中で、アフガン人の部族が強制結婚に従わなかった女性を殺害しようとしている場面に出くわす。イシャルは正義感から、結婚を強いていた夫を殺すことで女性を解放するが、直属の上司に背く結果となってしまった。
そして基地に戻ったあと、イシャルは司令官に軍規違反を報告されてしまう。
KESARI/ケサリ 21人の勇者たちのネタバレあらすじ:承
イシャルの駐屯するグリスタン砦は、アフガン人に襲撃される。しかし、イシャルの活躍によって敵を撃退することができた。
その後、イシャルはサラガルヒ砦に移送される。そこは2つの要塞の通信の中間点として機能していた。サラガルヒ砦では軍隊の統制が取れていなかった。そこでイシャルは全部隊に一週間の断食を命令することで、規律を高めようとする。
その強硬な姿勢に、兵士たちは反発していたが、イシャル本人も断食に耐えているという事実を知ると、彼への信頼はたちどころに高まった。
一方、アフガン人の将軍サイドラは、部族同士の連盟を作りインドへの侵攻を企てる。イシャルは情報が途絶えたことをいぶかしみ、近隣の村へと向かうが、伝令役の村人は虐殺されたあとだった。
KESARI/ケサリ 21人の勇者たちのネタバレあらすじ:転
イシャルが戻ってくると、砦は1万人を超えるアフガン軍によって包囲されていた。敵将はイシャルの目の前で、彼が以前救出した女性を殺害してしまう。イシャルは撤退を指示する上官の命に背き、徹底抗戦することを決意する。
砦の兵士たちは訓練の行き届いていない者ばかりであったが、イシャルは的確に人員を配置することで効果的に戦闘を進めていく。
両軍の一歩も引かない奮闘のために、戦況は膠着状態に陥っていた。
そんな中、ラル・シンという兵士が、決死で砦の外に飛び出し、自らの命と引換えに城門を閉める。しかしその間に、アフガン人たちは爆薬を使用することで砦の裏側の壁を破壊することに成功してしまった。
KESARI/ケサリ 21人の勇者たちの結末
イシャルは軍服から勲章を取り外し、妻を回想した後、アフガン軍の渦中に突撃する。彼はシーク教徒の象徴であるターバンを解き、敵将サイドラを討つ。しかし、多くの戦友たちはすでにアフガン人の手によって殺害された後だった。
イシャルの勇気は敵軍にも感銘を与え、誰もが彼のターバンに触れようとはしなかった。
アフガンの族長の一人、グル・バッドシャは、捕らえたシーク兵士ガルムク・シンを火炙りにすることで、その悲鳴を砦までとどろかせて戦意を削ごうとする。しかし、ガルムクは神を称える詠唱を行った後に、自ら身体に取り付けた手榴弾の引き金を引いた。そして砦まで響いたのはアフガン兵の悲鳴となった。
最終的に砦はアフガン人の手に落ちる。金品は根こそぎ略奪にあい、砦は灰燼と化した。
戦後、イギリス議会は殉死したインド人兵士たちに最高の勲章を与えたのだった。
以上、映画「KESARI/ケサリ 21人の勇者たち」のあらすじと結末でした。
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