キル・ビル Vol.2の紹介:2004年アメリカ映画。クエンティン・タランティーノ監督のアクションエンターテインメント、キルビル第2弾。今作では夫と娘を殺された最強の女エージェント、ザ・ブライドの復讐劇を描き、テキサス、中国、メキシコを舞台としたマカロニ・ウエスタンが展開される。
監督:クエンティン・タランティーノ 出演:ユマ・サーマン(ザ・ブライド/“ブラック・マンバ”/ベアトリクス・キドー)、デヴィッド・キャラダイン(ビル/“スネーク・チャーマー”)、ダリル・ハンナ(エル・ドライバー/“カリフォルニア・マウンテン・スネーク”)、マイケル・マドセン(バド/“サイドワインダー”)、ゴードン・リュウ(パイ・メイ)、ほか
映画「キル・ビル Vol.2」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「キル・ビル Vol.2」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「キル・ビル Vol.2」解説
この解説記事には映画「キル・ビル Vol.2」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
キル・ビル Vol.2のネタバレあらすじ:1
通称ブライドこと本名、ベアトリクスは妊娠を機に消息を絶ち、足を洗ったビル率いる殺人軍団に挙式リハーサル中銃撃を受け4年間意識不明になりますが、奇跡的に回復。ビルと4人に復讐すべく立ち上がります。まず5人の内、2人を片付けた彼女は3人目、ビルの弟で現在はテキサスで酒場の用心棒をするバドを狙います。彼女は彼の住むトレーラーハウスで殺そうとするも、返り討ちに会い銃で打たれます。弾は岩塩で出来ており死には至らないものの動けないベアトリクスは、注射で眠らされます。そしてバドは手下の1人であるエルに電話をし100万ドルでベアトリクスの持っていた服部半蔵の刀を売る交渉をします。翌朝持って来させる約束を取り付けたバドは、ベアトリクスを縛り、懐中電灯だけを持たせ棺桶に閉じ込め土に埋めます。すぐには殺さず残酷に見殺しにする方法でした。
キル・ビル Vol.2のネタバレあらすじ:2
棺桶の中でベアトリクスはビルに連れられて中国に行き、武術の達人パイ・メイへ弟子入りした時のことを思い出していました。到着してすぐに彼の武術の凄さを見せつけられねじ伏せられます。厳しく辛い修行が始まりましたが、厳しくも彼女を育ててくれたパイ・メイとの信頼関係は確固たるものになっていました。その修行を思い出し、ブーツに隠していたナイフで体を縛っていたロープを切り、彼から習得した技で手と指だけで棺桶を突き破り、見事墓場から脱出しバドのトレーラーハウスへ戻ってきます。その中ではエルとバドが日本刀と現金を取引中でした。彼はエルにベアトリクスを生き埋めにしたことを報告します。そして現金を見たバドは喜びますが、その中に毒ヘビ、ブラックマンバが仕込まれており、噛まれた彼は死んでしまいます。ブラックマンバはベアトリクスのコードネームでもありました。
キル・ビル Vol.2のネタバレあらすじ:3
エルはビルに電話をしバドがベアトリクスに殺されたと言います。そして帰ろうとした時にベアトリクスがやってきて2人はトレーラの中で死闘を繰り広げます。ベアトリクスはバドが売ったと言っていた服部半蔵の日本刀を偶然にも見つけます。そしてベアトリクスの日本刀を構えるエルとにらみ合います。そしてエルの左目が無いのは、彼女が修行中、パイ・メイに対して惨めなじじいと暴言を吐いたことで彼から左目玉をえぐり取られたのでした。それを根に持ったエルは彼を毒殺していたのです。そのことを知ったベアトリクスは怒りを新たに彼女へ挑みます。刀でつばぜり合いをする間に、彼女はエルの右目を指で潰します。痛みにもがき苦しむエルを後にベアトリクスはトレーラーを去ります。
キル・ビル Vol.2のネタバレあらすじ:4
ベアトリクスはメキシコへ向かい、ビルと親しい友人で売春宿を営む80歳のエステバンを訪れます。そしてビルの居場所を教えてもらいました。そこへ銃を構え乗り込んだベアトリクス、ですがそこで小さな女の子B.B.とビルが遊んでいたのです。4年前、ビルはベアトリクスのお腹から娘を奪い取り育てていたのでした。死んだと思っていた娘と再会でき彼女を抱きしめるベアトリクス。B.B.は彼女が母親だとビルから話を聞いていたのです。彼女を寝かしつけた後、ビルはベアトリクスに自白剤を打ちます。
キル・ビル Vol.2のネタバレあらすじ:5
ビルは彼女に質問を始めます。なぜビルとの子供を身ごもったことを隠し逃げたか。彼女はB.B.を身ごもった事を知った時のことを思い出していました。ある暗殺の仕事で訪れたロサンゼルスのホテルで、妊娠検査薬の陽性反応を確認したベアトリクス、その直後、暗殺に気づいた敵の刺客カレンが部屋に銃を打ちながら突入してきました。カレンに妊娠している事を告げ、検査薬を確認させます。説得に応じたカレンは“おめでとう”と言い残し部屋を去ったのです。
キル・ビル Vol.2の結末
妊娠を機に、ビルのために殺し屋を続けるという考えをきっぱり捨てた彼女は、子供の将来のためにもビルの元を去ったと語ります。ですが彼女がロサンゼルスから3ヶ月経っても帰ってこなかった事をビルは心配していました。ですが彼女を見つけた時には、他の男性と結婚式を挙げる準備をしようとしているのを知り、彼女を殺そうとしたのでした。ですがお腹の子が自分の子だと気づいたビルは赤ちゃんを取り出し自分で育てていたのでした。話し合った後も、ビルが4年前にした仕打ちを許せないベアトリクス、ビルも日本刀を振りかざし彼女を刺そうとしました。が、彼女はすかさず、パイ・メイから教わった必殺技、五点掌爆心拳を彼の胸に指を使ってお見舞いします。ビルは自分の最後を迎えるべく、ゆっくり立ち上がり、歩き出します。そして倒れました。死んだビルを涙で見送るベアトリクスはB.B.を連れ出します。やっと平和な普通の幸せを掴み、娘を取り返すことが出来た彼女は幸せでした。
「キル・ビル Vol.2」感想・レビュー
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妊娠中にスクリーンで観て2のラストに主役のベアトリクスと一緒に大号泣したのを覚えてます。(以下ネタバレ)ビルへの怒り、恨みで4時間にも渡る大殺戮が続いた挙句、全てビルの目論見通りに完全な生き方のシフトを果たしたベアトリクスの気づきと、一度は諦めたママになれた喜び、自らの命を引き換えに子供とママを守ったビルの懐のデカさに圧巻、タイトルには見事に騙された。
絵空事とは知りつつも、痛快で大喝采。東京行き機内のホルダーに日本刀が収まっているシーンには大爆笑。オーレン石井は「石井お連」だよね。音楽も良い。あえて、文句をつけるなら、ユマ・サーマンが全然強そうに見えないところぐらい。昭和風にオールナイトで1・2連続上映し、大スクリーンで楽しむべき映画。