キリングゲームの紹介:2013年アメリカ映画。ボスニア紛争で敵同士だった2人が、18年後に森の中で殺し合いを始めるというロバート・デ・ニーロ、ジョン・トラヴォルタの両大御所が初共演したサバイバルスリラー映画です。銃を使わず弓で戦うという内容で、攻守が目まぐるしく入れ替わります。
監督:マーク・スティーヴン・ジョンソン 出演者:ロバート・デ・ニーロ(ベンジャミン)、ジョン・トラヴォルタ(コバチ)、マイロ・ヴィンティミリア(クリス)ほか
映画「キリングゲーム」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「キリングゲーム」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
キリングゲームの予告編 動画
映画「キリングゲーム」解説
この解説記事には映画「キリングゲーム」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
キリングゲームのネタバレあらすじ:起
セルビアのベオグラード。バーでコバチ(ジョン・トラヴォルタ)は男に会っています。男に金を渡しファイルをもらうと中を確認します。兵士の写真とデータが載っていて「18年探していた、ハンティングに行ってくる」と言ってバーを出ます。
静かな森の中で、退役兵士のベンジャミン(ロバート・デ・ニーロ)は野生動物の写真を撮っています。自宅のロッジに帰り、写真を現像して食事をとります。一人暮らしをするベンジャミンに息子クリス(マイロ・ヴィンティミリア)から電話が入ります。「孫マシューの洗礼式に出てくれ」という誘いをベンジャミンは断ります。
電話を切ったベンジャミンは、調子の悪い脚の薬を飲もうとしますが、最後の一錠を排水口に落としてしまいます。イラつくベンジャミンは車に乗り、病院へと向かいます。しかし途中の山道で車が故障し、エンジンが止りました。
そこへコバチが通りかかります。コバチは「タクシーの仕事をしていたので、なおそうか?」と言います。いら立つベンジャミンはそっけなく「いい!歩いて行く」と断ります。「そうか」と歩き出したコバチに対し、考え直したベンジャミンは修理を依頼します。
ベンジャミンが車を修理すると、礼を言って走り出したベンジャミンでしたが、大雨になり引き返してコバチを乗せて、自宅に招待しました。
キリングゲームのネタバレあらすじ:承
コバチが「狩りに来た」と弓を見せると、二人は狩りの話などをしながら食事をとります。コバチが酒を取りだし、二人で飲み始めるとコバチが戦争の話をし始めます。話がボスニア紛争になると、派遣されていたベンジャミンも話し始めます。
実はベンジャミンは過去のボスニア紛争で、コバチら複数を銃殺処刑した時の大佐でした。コバチはそのことに触れず「首に銃弾をくらって生死を彷徨い、リハビリを続けて元に戻った」と話します。ベンジャミンも「足に銃弾を受け、弾が残ったままだ。そのせいで今も痛いんだ」と言います。
「明日、狩りに出かけよう」と誘うコバチに対し、ベンジャミンは「ここに来てから、生き物を殺したことはない」と断ります。二人は酒を飲み続け、深夜になるとコバチが「森で寝る、明日あの場所で待っている」と言って家を出ます。
翌朝、ベンジャミンも弓を持って待ち合わせ場所に出かけます。ベンジャミンが「ヘラジカのポイントはすぐそこだ、二手に分かれよう」と言うと、コバチは無線機を渡します。ベンジャミンは木に登り、コバチは向い側の木陰でヘラジカを待ちました。
やがてヘラジカが出て来ると、コバチは「先にうってくれ」と言いましたがベンジャミンはうてず、「君が先にやってくれ」と頼みます。
キリングゲームのネタバレあらすじ:転
コバチはベンジャミンを狙ってきました。驚いたベンジャミンは木の上から落ちて、弓が壊れてしまいます。逃げるベンジャミンを、無線を続けながら追うコバチは、ベンジャミンの脚に矢を射ぬきます。自分で矢を抜いたベンジャミンは廃屋へ隠れますが、追い詰められ、矢でできた足の穴にロープを通され吊るされました。
コバチは「オレに対しやったことを話せ」と言って、紛争の時の事を思い出させます。そして「罪を償え」と迫ってきたコバチに体当たりしてロープを切ると、川に飛び込んで逃げます。そして自宅の前の森まで歩いてくると、クリスが妻とマシューを連れてやって来ていました。
コバチから無線が入ります。「セルビアに侵攻してきた兵士たちは、村の女をレイプし、男どもを虐殺した。オレと闘わないのならそこにいる家族を殺す」と脅します。ベンジャミンは「家族には手を出すな、闘ってやる」と返事をします。
クリスが帰ると、コバチが家に近づいていました。ベンジャミンは木で作った弓で矢を放ち、コバチの頬を貫通させます。意識が戻ったコバチは台の上に縛られていました。ベンジャミンはレモネードに大量の塩を入れ、コバチの口に流し込み拷問を始めます。
しかし、痛がる間にコバチは拘束を切っていて、逆襲が始まりました。ベンジャミンを車に乗せて走りだしますが、動けないふりをしていたベンジャミンが背後からロープで首を絞め、車は崖から落ちてしまいます。
キリングゲームの結末
二人とも車から抜け出すと、ベンジャミンは廃教会に逃げ込み、追ってきたコバチをトラップにかけますが、逆襲に遭い捕らわれます。コバチはベンジャミンの脚をナイフで切り裂きました。
トドメを刺そうとしたコバチに、ベンジャミンは「やるなら目を見ろ」と言います。コバチが近づくと、折れた自分の足の骨をちぎって、骨でコバチを刺して逃げ出しました。
小高い丘の上で朝を迎えます。ベンジャミンはコバチを、あの日と同じように後ろ手で縛って座らせていました。ベンジャミンが話し始めます。「あの日、貨物列車から死体の匂いがして、扉を開けると骨と皮だけになりミイラのようになった人が、たくさん乗せられていた。死んでいた人が多かったが生きている人もいた。セルビアで、村人たちを拉致し残虐行為をしていたのは『サソリ』と呼ばれた集団だった。そしてオレらの部隊は『サソリ』のメンバーを急襲し捕まえると、小高い丘の上で、順番に射殺した」。
最後に撃たれたのがコバチでしたが、弾は後頭部に当たらず首に当たり生き残ったのでした。ベンジャミンは「あの日以来、精神が安定せず森で一人暮らしを始めた」と言います。コバチは「あの時は死ぬのが怖かったが、今は怖くない。早く殺せ!」と言います。
ベンジャミンは拳銃を空に向けて一発撃つと、コバチのロープを切りました。ベンジャミンは「家族に会う決心がついた」と言って、コバチと話し始めました。コバチはセルビアに戻って行きつけのバーに入り、ベンジャミンはクリスの家を訪ねました。
以上、映画「キリングゲーム」のあらすじと結末でした。
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