映画「キング・オブ・シーヴズ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
キング・オブ・シーヴズの紹介：2018年イギリス映画。2015年にイギリス、ハットンガーデンで宝石泥棒が起きました。窃盗団はキリスト教の重要な祝日であるイースターの連休中、警備の甘い時を狙いました。イギリスメディアは事件を大きく報道し、警察は犯人グループの逮捕に全力を尽くします。警察の捜査の過程で浮上したのは60歳を超える窃盗団でした。『キング・オブ・シーヴズ』は名優マイケル・ケインをはじめとするイギリスのベテラン俳優による犯罪ドラマです。60歳を過ぎても犯罪社会から足を洗えない老人たちの悲劇、敵意、強欲、不信感をユーモラスに描いています。
監督：ジェームズ・マーシュ 出演：マイケル・ケイン（ブライアン・リーダー）、ジム・ブロードベント（テリー・パーキンス）、トム・コートネイ（ジョン・ケニー・コリンズ）、チャーリー・コックス（バジル）、ポール・ホワイトハウス（カール・ウッド）、マイケル・ガンボン（ビリー・ザ・フィッシュ・リンカーン）、レイ・ウィンストン（ダニー・ジョーンズ）、ほか
この解説記事には映画「キング・オブ・シーヴズ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
元泥棒で77歳のブライアン（マイケル・ケイン）は妻と食事し、過去の窃盗歴を懐かしそうに語ります。テリー（ジム・ブロードベンド）は、60歳をすぎてもレストランで働き、仕事が遅いと若いマネージャーに怒られています。ダニー（レイ・ウィンストン）は長い犯罪歴があり、仕事の面接でも面接官から不審がられます。
ブライアンの妻が亡くなります。ブライアンは葬式で、テリー、ダニー、ケニー（トム・コートネイ）に会います。ケニーはロンドンの宝飾店街であるハットンガーデンでの宝石窃盗について話しますが、ブライアンは乗り気でありません。若いバジル（チャーリー・コックス）はブライアンの妻の知り合いで、ブライアンと窃盗団たちに興味を持ちます。
その後、バジルは突然ブライアンを訪ねます。バジルはハットンガーデンに詳しく、金庫のある建物の鍵を保管していると言い、宝石泥棒を持ちかけます。ブライアンはバジルを信用し、興味を持ち始めます。その後、二人はハットンガーデンに行き下見を行います。
ブライアンは、窃盗団チームの結成を始め、テリー、ケニー、ダニー、そして、カール（ポール・ホワイトハウス）を仲間に加えます。ブライアン、バジルと窃盗団はアジトに集合し、窃盗計画を話し合います。窃盗団はハットンガーデンの下見と調査を行い、警備の甘くなるイースターの連休を狙い、ドリルで金庫に穴を開ける計画です。窃盗団はドリルら泥棒計画に必要な機材の準備を始めます。
4月2日の夜、窃盗団は犯罪を決行します。メンバーは金庫のある建物に入り、ドアを開けて金庫を目指します。アラームが突然鳴り出してメンバーは慌てます。そして見張り役のケニーが警備員が来たことを知らせます。しかし、警備員は中に入らずに帰ってしまいます。メンバーは金庫に到着し、ドリルで穴を開け始めます。穴は開きましたが、侵入用の機材が壊れてしまいます。メンバーは口論を始め、ブライアンとテリーは気まずい雰囲気になります。メンバーはいったん引き上げることにします。
4月3日翌朝、ブライアンの家にビリー（マイケル・ガンボン）が魚を持ってきます。ケニーはビリーも仲間に加えると言いますが、ブライアンは怒って窃盗団から離れると言います。テリーとダニーはブライアンの離脱を聞きますが、機材の修理と準備を進めます。
4月4日の夜、カールは窃盗団から逃げ出し、テリー、ダニー、ケニーは建物に戻りますが、鍵を持つバジルがいません。バジルはブライアンに会い、今後について話し合います。ブライアンは離脱を決めていますが、バジルは現場に戻ることにします。バジルはブライアンに、成功後に自分の分け前の50%をブライアンに渡すことを約束します。そして、ブライアンとバジルは、成功後に国外逃亡することを決めます。バジルは建物に着き、窃盗団と合流します。今度は機材もうまくいき、穴から金庫に侵入します。窃盗団は宝石、現金、貴金属、を盗んでカバンに詰め込みます。
4月5日の早朝、テリー、ダニー、ケニー、バジルは現場を去ります。4人は朝食を食べながら、泥棒の成功を祝います。
4月7日、イースター明けに犯罪が明るみになり、警察の捜査が始まります。テレビ局などのメディアは大事件として報道します。ニュースは大きな被害額であることを報道します。窃盗団のメンバーはニュースを聞きます。
テリー、ダニー、ケニー、バジルは盗んだ現金、宝石をチェックして分け前について話し始めます。バジルは平等な分け前とブライアンへの分け前を主張しますが、ダニーとテリーは自分たちでほとんどの盗品を取ろうとします。そしてテリーはバジルを脅し、バジルは与えられた現金をカバンに入れ、窃盗団を去ります。メンバーはビリーのトラックに盗品を保管します。
テリーとダニーは他のメンバーをバカにし始め、成功は自分たちの手柄だと話します。二人はカールを脅し、証拠隠滅を始めます。バジルはブライアンと会い、金をもらったことを話します。ブライアンは50%の分け前を主張しますが、バジルは約束を守る気はなく喧嘩になります。二人は冷静になり、レストランで食事をします。二人はテリーとダニーを批判し、ブライアンは公正な分け前を自分のものにすると言います。
一方で、警察は防犯カメラの映像から画像解析を進めます。そして警察は防犯カメラに写っていた、ケニーの車のナンバープレートを見つけます。そして過去の前科者のデータベースを調べ、ケニーの尾行と電話の盗聴を始めます。
ブライアンがケニーの家を訪れます。ブライアンはバジルへの分け前などを訊ね、ケニーは「バジルは金（ゴールド）ももらった」と話します。ケニーは「ダニーとテリーが盗品を独り占めしようとしている」と話します。二人はダニーとテリーの態度に怒ります。警察は、尾行と盗聴からブライアン、ダニー、テリーも窃盗団の主要メンバーだとして、過去のデータを調べます。
ブライアンはレストランでダニー、テリー、ケニーと会います。警察はレストランに盗聴器を仕掛けています。ブライアンは分け前を求め、ビリーのトラックに保管した盗品を要求します。ダニー、テリーはその要求に応じ、翌日ブライアンの自宅で会うことにします。
警察は窃盗団の逮捕を決めます。ブライアンはバジルに電話し「ゴールドをもらったのか？」と聞きますが、バジルは「テリーとダニーは嘘つき」だと言います。二人は決裂し、バジルは国外へ逃亡します。
ダニーとテリーは、ビリーが盗品を持ってくる現場へ向かいます。ケニーも到着、ビリーのトラックも到着します。警察は部隊をブライアンの自宅に送ります。ブライアンは、自宅で待ちます。
ケニーはビリーから盗品の入ったカバンを受け取ります。テリー、ダニー、ケニーは、テリーの家に行きます。ダニーとテリーはケニーからカバンを受け取ります。しかし、カバンの中の宝石が抜き取られていることに気づき、ダニーとテリーはケニーに怒ります。ケニーはブライアンの仕業だと言います。
ブライアンは自宅が警察に包囲されていることをケニーに連絡します。テリーが外を見ると警察がいるのに気づきます。そしてブライアン、ケニー、ダニー、テリーは逮捕、そして、ビリーとカールも逮捕されます。
ブライアンをリーダーとする窃盗団はバジルを除いて全員逮捕され、裁判に向かいます。メンバーたちには敵意や不信感は消え「刑務所生活より、死後の世界の方が心配だな」と冗談をい言い合うのでした。
（映画の最後の字幕）盗品は一部しか返還されていないこと、ブライアンたちには有罪が宣告されたこと、テリーは死去したこと、などが流れます。
以上、映画「キング・オブ・シーヴズ」のあらすじと結末でした。
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