コドモのコドモの紹介:2008年日本映画。小学生の妊娠と出産を描いた、さそうあきらの同名漫画が原作。性に対して何の意識もないまま、興味本位で“くっつけっこ”を幼なじみのヒロユキとした主人公の春菜。大人たちには知られず、だんだん大きくなるお腹に子供たちが奮闘する。
監督:萩生田宏治 出演者:甘利はるな(持田春菜)、麻生久美子(八木先生)、宮崎美子(春菜のお母さん)、谷村美月(春菜のお姉さん)、草村礼子(春菜のおばあさん)、斉藤暁(春菜のお父さん)、榎木兵衛(春菜のおじいさん)、北見敏之(ミツオのお父さん)、深水元基(小林先生)、伊藤梨沙子(吉田美香)、川村悠椰(鶴巻ヒロユキ)、大熊彩花(朝倉真由)、帯金遼太(生田目ミツオ)、須藤瞳(丸山珠)、竹森雄之介(川上ダイゴ)、山田清貴(久保田万作)、安部聡子(ヒロユキのお母さん)、塩見三省(高松教頭)、ほか
映画「コドモのコドモ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「コドモのコドモ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
コドモのコドモの予告編 動画
映画「コドモのコドモ」解説
この解説記事には映画「コドモのコドモ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
コドモのコドモのネタバレあらすじ:起
小学5年生の春菜(甘利はるな)は、高校生の姉・秋美(谷村美月)、両親と祖父母と暮らすおしゃまな女の子です。ある日、幼なじみのヒロユキと遊んでいたときに、興味本位で“くっつけっこ”という遊びをしてしまいます。そんな時、秋美(谷村美月)が母親の財布からお金を盗んでばれてしまいました。秋美の友人・朋子が妊娠し、中絶するためにお金を盗んだのでした。
小学校では、命の大切さを教えるために担任(麻生久美子)が、性教育の授業を行います。男性と女性との体の違いや、セックスについて学んだ春菜は、自分たちがしていた“くっつけっこ”がセックスだと知り、不安になります。そして「自分は妊娠したかもしれない…」と考えた春菜は、朋子に自分のお小遣いを全額渡そうとし、自分も仲間だと打ち明けるのですが、朋子はまったく信じていない様子です。
コドモのコドモのネタバレあらすじ:承
保護者から、「性教育に対して、誤解が生じる授業をしたのではないか?」と責められた担任は、保護者に必死で説明しますが、全く聞き入れられません。春菜は担任に「赤ちゃんがいるかもしれない」と告白。しかし担任は春菜の話を信じず、誰も春菜の話を信じてくれません。
夏になり、春菜はヒロユキに自分が妊娠したかもしれないと相談。朋子が妊娠した時に周りの大人が大騒ぎをしていたのを見た春菜は、自分が妊娠しているとばれた時にどうなるのか不安に思います。いつもとは様子の違う春菜を、友人たちは仲間外れにし、夏祭りの日も春菜は一人で出掛けます。すると春菜が想いを寄せるダイゴが声を掛け、二人が一緒にいる姿をみたヒロユキは複雑な気持ちになりました。一人になった春菜が道端でしゃがみこんで嘔吐していると、クラス委員の吉田ミカが声をかけてきて、そこで春菜が妊娠していることを知ってしまいます。
コドモのコドモのネタバレあらすじ:転
翌日、春菜を心配したミカが訪ねてきて、妊娠5か月目に入っているのではないかと教え、中絶を急かします。しかし中絶をする気のない春菜は、子供の名前を決めるなど、ミカの心配をよそに産む気まんまんです。
夏休みも終わり、ミカは担任に相談しようとします。しかし、学校の本を勝手に持ち出したミカを担任が責めてしまい、ミカは妊娠のことを相談できなくなりました。二学期になり、学芸会のお芝居の役割を勝手に決めてしまった担任と生徒たちで口論となり、自分の思い通りに子供を操ろうとする担任に嫌気がさした子供たちは、教室を出ていきます。
春菜のお腹はどんどん大きくなり、ある日、学芸会の練習中に、春菜は倒れて気を失ってしまいます。このことでクラスメイト全員に春菜の妊娠がばれてしまい、絶対に誰にも言わないことを誓いました。クラスメイトのミツオの父親は産婦人科医で、春菜を心配になったミツオは、父親に出産の話を聞きます。
学芸会は大成功し、この頃にはお腹が大きく歩くのもやっとの春菜。出産に対してだんだん不安になる春菜ですが、祖母だけは妊娠に気が付いており、少しだけ春菜はホッとします。予定日まであと一か月しかなく、「母親には話をしておく」と言ってくれた祖母が倒れて病院に運ばれてしまいました。命に別状はない祖母を心配しつつ、春菜は友人と共に小屋に行き、腹痛があることを相談します。そして突然破水してしまい、パニックになる友人たち。
コドモのコドモの結末
騒ぎを聞きつけたミツオやヒロユキなどが授業を抜け出し、春菜のいる小屋に来ました。ミツオの父親は急患で来られず、ミツオは父親を真似て子供たちだけで出産をすることにします。「もうだめ」とくじけそうになる春菜を励まし、ついに赤ちゃんが生まれましたが、産声を上げません。みんなで赤ちゃんの身体をさすり、ようやく泣き出した赤ちゃん。その頃、ようやく事態を把握した担任が家を訪ね、春菜は母親に連れられ産婦人科を訪れ、両親は事の真相を知るのでした。
学校では臨時のPTAが開かれ、保護者からは怒号が飛び交い、責められる担任。週刊誌に追いかけられ、ヒロユキたち家族は町から東京へ引っ越してしまいます。学校に行った春菜は担任から出産の様子を教えてほしいと言われ、春菜の出産に立ち会った生徒は、クラスメイトにその時の状況を伝えました。
一年後、「ひろみ」と名付けられた男の赤ちゃんは、一歳の誕生日を迎えます。春菜とクラスメイトで祝っていると、そこへヒロユキもやってきて、一歳になる自分の子供を抱くのでした。
以上、映画「コドモのコドモ」のあらすじと結末でした。
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