KOROSHI 殺しの紹介:2000年日本映画。会社をリストラされ、退職金でごまかしながら、妻には仕事に行くと言ってパチンコ店で日々過ごしていた浜崎でしたが、退職金も尽きてしまいました。そんな時、市原と言う男が現れ、一人500万円で殺しをやらないかと誘ってきます。娘の仕送りもあり金の必要な浜崎は引き受け、殺しを仕事としてやり始めますが…という内容のサスペンス映画です。
監督:小林政広 出演者:石橋凌(浜崎祐司)、大塚寧々(浜崎和子)、光石研(小松公雄)、山本隆司(長谷川靖)、深水三章(下條郁夫)、緒形拳(市原)ほか
映画「KOROSHI 殺し」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「KOROSHI 殺し」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「KOROSHI 殺し」解説
この解説記事には映画「KOROSHI 殺し」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
KOROSHI 殺しのネタバレあらすじ:起
北海道の増毛町に住む浜崎祐司(石橋凌)は妻の和子(大塚寧々)と、仕送りしているアメリカに留学中の娘がいます。3か月前にリストラされた浜崎は、別の口座に退職金を移し、仕事に行くふりをしてパチンコ屋で一日過ごしていました。そして給料日と、ボーナス日には別の口座から会社からに見せかけて振り込んでいました。
しかし行きつけのパチンコ店が閉店となり、口座の退職金も底をついたある日、一人車内でパンと牛乳で朝食をとっていると、初老の男が走って来て助手席に乗り込みます。男は市原(緒形拳)という名で、浜崎に「殺しをやらないか?」と誘います。
一人殺せば500万円、何人か殺すと、ローンの支払いも終わり、娘への仕送りも楽になると誘います。そして紙袋を渡し、この中に殺す相手の写真と拳銃、連絡用の携帯電話、そして前金の250万円が入っていると言います。
殺し方は、背後から追い詰め、後頭部に銃口をあてて引き金を引くだけで、あとは振り返らず逃げろ、そして相手の目を絶対に見るなと言います。仕事も収入もない浜崎は殺しを引き受けます。
KOROSHI 殺しのネタバレあらすじ:承
一人目の相手は、妻子のある小松公雄(光石研)で、会社が倒産し求職活動をしながら毎日パチンコをやっています。浜崎は雪の積もった夜道を背後から襲い、拳銃で射殺します。殺しを終えた浜崎は市原に報告をします。市原は浜崎に、「興奮が冷めないだろう?」と言い、今夜は奥さんを抱いてやれと言います。浜崎は和子を抱き、二人は燃えました。
殺しの興奮を覚えた浜崎は、自分から市原を呼び「仕事をくれ!」と頼みます。市原は「前金の入っていない仕事しかない」と言うと、それでもいいからと言って引き受けます。
二人目は妻のいる長谷川靖(山本隆司)という若者でした。リストラされ、倒産寸前の造船所で働いています。同じように長谷川を殺した浜崎は、その夜も和子を抱き、燃え上がります。完全に殺しの味を知った浜崎は、次々に殺しを実行します。そして妻の誕生日を迎え、今日だけは殺しをしないと心に決めていました。
KOROSHI 殺しのネタバレあらすじ:転
市原から仕事の電話が入ります。浜崎が「妻の誕生日だから」と断ると、「それなら他の人に頼む」と言います。浜崎は「待ってくれ」と言い、市原に会いました。
今度の相手は浜崎の元上司でリストラされた下條郁夫(深水三章)で、依頼人は下條自身でした。自宅で和子に下條の話を聞くと、和子は下條の妻から聞いたと言って話し始めます。リストラされた後、ローンの返済のためタクシーの運転手を始めますが、支払いに追いつかず飯を食うのがやっとの生活でした。そして下條の妻は、夫が死んで保険金でもおりてくれたらいいのにと話します。
浜崎は下條のタクシーを呼びます。顔を隠して乗り込んだ浜崎でしたが、下條にすぐ見つかり『浜崎君』と呼ばれます。そして、服装から「僕を殺しに来た殺し屋だろう」と言います。そのころ妻の和子は、下條の妻に電話をしていました。そして夫がすでにリストラされていることを知ります。
KOROSHI 殺しの結末
タクシーで人けのない場所まで来た下條は、殺される覚悟で墓穴を掘っていましたが、浜崎が殺しをためらい始めます。下條は「やっぱり殺さないでくれ」と逃げ出しますが、浜崎は追いかけて射殺しました。そして市原に電話をし、「この仕事を最後に、仕事を探して家族と普通の暮らしがしたい」と言います。
浜崎の自宅に市原がやって来ます。そして和子は前金として500万円を渡します。市原は保険金の金額を聞き、「旦那さんは良い人なのに本当にいいのか?」と聞きます。和子が「いい人すぎる」と言うと、市原は「お母さんに似てきたな」と言って帰りました。市原は保険金目当ての和子による夫殺しの代行をしていたのです。
浜崎は自宅に帰って来ると、和子の誕生日ケーキを食べながら、リストラされたことを話します。和子は「本当にダメな人だ」と言います。そして二人は笑いながら和子の誕生日の夜を過ごします。
夜道を歩く浜崎に、市原が背後から襲いかかり、後頭部を銃で撃ちます。そして市原は血を流して倒れた浜崎を抱きかかえて起こすのでした。
以上、映画「KOROSHI 殺し」のあらすじと結末でした。
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