南の誘惑の紹介:1937年ドイツ映画。スウェーデン上流階級出身の娘アストレは、伯母と旅したプエルトリコで大地主のドン・ペドロと運命的な出会いをする。だがそれは不幸な結婚の始まりだった。主演のツァラ・レアンダーはスウェーデン人歌手で、デトレフ・ジールク監督の前作『世界の涯てに』に主演して一躍ドイツ映画のスターとなった。妻がユダヤ人であったジールクはこの作品の編集を済ませた後ドイツから亡命。ダグラス・サーク名義で1950年代のアメリカ映画の名作メロドラマを数多く手掛けることになる。
監督:デトレフ・ジールク(ダグラス・サーク) 出演者:ツァラ・レアンダー(アストレ)フェルディナント・マーリアン(ドン・ペドロ)、カール・マルテル(スヴェン・ナーゲル博士)、ユーリア・ゼルダ(アストレの伯母)、ほか