ブーベの恋人の紹介:1963年イタリア,フランス映画。終戦後のイタリアを舞台に、反ファシスト活動家で人を殺して追われる青年ブーベと、その恋人マーラの愛のゆくえ、マーラの女性としての成長を描いた恋愛ドラマです。
監督:ルイジ・コメンチーニ 出演:クラウディア・カルディナーレ(マーラ)、ジョージ・チャキリス(ブーベ)、マルク・ミシェル(ステファーノ)、ダニー・パリス(リリアーナ)、ほか
映画「ブーベの恋人」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ブーベの恋人」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ブーベの恋人」解説
この解説記事には映画「ブーベの恋人」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ブーベの恋人のネタバレあらすじ:起・ブーベとの出会い
1944年イタリア。終戦を迎え、お祭りに沸くトスカーナの小さな村に、1人の青年がやってくる。その青年ブーベは反ファシスト派で、同胞だったサントの死を家族に伝えに来たのだった。サントの家を訪れたブーベはそこで同じく反ファシストの父親に歓待を受け、18歳の娘マーラと出会う。
それから数ヶ月に1度訪ねてくるブーベにマーラは好意を抱くようになるが、時折送られてくる手紙には近況ばかりで、彼女が期待する愛の言葉はなかった。
ある日、またブーベが突然訪ねてくる。離れた地へ引っ越すことになったブーベはマーラの父親に交際を報告し、2人は婚約を交わす。
ブーベの恋人のネタバレあらすじ:承・恋人たちの逃避行
しかしブーベは友人2人と共にファシスト派と揉めて人を殺し、憲兵に追われる身となる。
ブーベについていくよう父親に言われたマーラは、2人でブーベの実家へ向かうバスに乗り込むが、その中にはファシストに加担した村の司祭が乗っていた。それに気づいた村人たちは自分たちの手で司祭を処刑しようとするが、ブーベはその声を抑えて司祭を憲兵に引き渡す。
一晩を実家で過ごしたブーベとマーラだったが、仲間からブーベが指名手配されたとの知らせを受け、2人は工場跡地に潜伏することになる。野宿のような生活が続いていたが、2人きりで過ごすうちに互いの間に信頼と愛情が生まれる。
しかし、憲兵の捜査は厳しさを増して危険が迫ったため、マーラを残してブーベは国外へ逃亡することになり、その夜2人は始めて体を重ねる。
ブーベの恋人のネタバレあらすじ:転・新しい恋
実家に戻ったものの周囲の目に疎ましさを感じたマーラは町に出てアイロンがけの仕事に就き、そこでひたすらにブーベの帰りを待ち続ける。
そんな彼女を見かねた友人が優しく誠実なステファノという男性を紹介するが、ブーベしか心にないマーラは気乗りしなかった。しかし後日偶然再会した2人は会話を交わし、やりがいのある仕事に就きたいというマーラに、ステファノは自分が勤める印刷所の仕事を紹介する。
2人は徐々に惹かれあうようになり、そのことで揺れる想いに悩むマーラはブーベのことをステファノに打ち明ける。そして1年以上も音信不通となっているブーベを忘れる決意をする。
ブーベの恋人の結末:恋人を待ち続けて
そこへブーベが逮捕されたという知らせが入る。たった一人面会を許されたマーラは久しぶりに彼との再会を果たす。マーラだけをずっと想っていたと涙にくれるブーベを前に、ステファノを愛しながらもマーラはブーベを捨てることはできなかった。マーラは苦しみながらもステファノに自分はブーベの恋人なのだ、と言って別れを告げる。
裁判の結果、ブーベは懲役14年となり、マーラは2週間ごとに面会に訪れる。
7年が過ぎたある日、駅でマーラは新しい人生を歩み幸せそうなステファノと再会する。笑顔で別れたマーラはブーベの面会にため汽車に乗り込む。14年待ち続けることに不安を感じていたマーラだったが、7年経った今、2人の将来を考えることもできるようになり、残りの7年を待つのはそうつらいことではなくなっていた。
以上、映画「ブーベの恋人」のあらすじと結末でした。
「ブーベの恋人」感想・レビュー
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素晴らしい映画音楽が流れていたと思います。長編小説も買ってしみましたが、誰かに貸したら戻ってこなかった。
この映画は子供の頃観て、後年TVで放映されたのも観ましたが、とても心に残る映画でした。
大筋は覚えているものの、細部は忘れていましたが、こうして全体の流れを紹介して頂き、あらためて名作と実感しました。
ご紹介、本当にありがとうございます。