完璧なストレンジャーの紹介:2011年フランス映画。事故に遭った妻のもとに駆けつけるとそこに居たのは見知らぬ女だった。父の遺産を相続した男に張り巡らされた緻密な罠の顛末を描くサスペンスミステリー。
監督:デニス・マルヴェル 出演:ブルーノ・デブラント(ジョナタン)、マリー・ドゥナルノー(ルーシー)、オドレイ・フルーロ(クララ)、クリスチャン・ラス、ほか
映画「完璧なストレンジャー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「完璧なストレンジャー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「完璧なストレンジャー」解説
この解説記事には映画「完璧なストレンジャー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
完璧なストレンジャーのネタバレあらすじ:起・遺産相続
マッサージ師として働くジョナタン(ブルーノ・デブラント)は、ある日公証人のファレッリ(クリスチャン・ロース)から呼び出され、生まれる前に母を捨てた父親が他界し、彼の遺産2,000万ドルを相続することになったと告げられる。
しかしこのまま相続すれば遺産は妻との共同財産となるため、彼は結婚3ヶ月で既に不仲となっていた妻ルーシー(マリー・ドゥナルノー)と相続前に離婚することを決意する。
翌朝、病院からルーシーが車の事故で重症を負ったという知らせを受け、ジョナタンは病院に駆けつけるが、そこに居たのは見知らぬ女だった。
完璧なストレンジャーのネタバレあらすじ:承・見知らぬ妻
混乱するジョナタンだったが、妻が出入りしていた家を見つけて行ってみると、部屋にはジョナタンを隠し撮りした写真と父母の若い頃の写真が残されていた。
さらに家政婦からはその家にルーシーが来るようになったのは結婚前からだったことを知り、彼はルーシーと彼女を名乗る女が遺産目当てに自分に近づいたことを確信する。
そこでジョナタンはルーシーの居所と事の真相を聞きだすため、事故の後遺症で言葉を話せず手足が麻痺した状態の「妻」を郊外の家に引き取って世話することにする。
完璧なストレンジャーのネタバレあらすじ:転・妻の正体
ルーシーの妹クロエが事故を知って尋ねてくるが、口実を作って何とか会わせないよう仕向けたジョナタンは、「妻」の写真を撮ってクロエに見せる。
その「妻」はルーシーの高校の体育教師で詐欺師のクララ(オドレイ・フルーロ)で、2人は恋人同士だった。関わらないよう忠告されるが、ジョナタンはクララの世話をしているうちに彼女への思慕が湧き始める。
何も分からないままクララとの生活が続く中、ジョナタンは家政婦から、地下室にビリヤード場を作るためのコンクリート作業の予定があったことを聞く。
クララの顔色からそこに何かあると確信し、地下室へ行った彼は、そこに妻ルーシーの死体が入った冷凍庫と死体を埋めるために掘られた穴を発見する。
クララに問いただすと、共犯の男がルーシーをバスタブで感電死させ、その後自分も殺されそうになり慌てて車で逃げ出したところを事故に遭ったことまでは分かったが、共犯者までは明らかにしようとしない。
その後自殺を図ろうとしたクララを助けたジョナタンは、たとえ命を狙われているとしても彼女と夫婦としてやっていくことを決意し、ファレッリを呼んで妻とは復縁したと話す。
完璧なストレンジャーの結末:最後に笑う者
ジョナタンは相続の手続きのため父の弁護士に会いに行くが、そこで父は生前からジョナタンを探していたと聞かされ、ファレッリが以前から父と親しかったことを知る。
全てはファレッリが2,000万ドルを手に入れるための計画だったことに気づいたジョナタンが家へ急ぐと、そこに居合わせたファレッリと格闘になる。気を失い危うく殺されそうになったジョナタンだったが、クララがベランダからファレッリの頭上に石を落とし、彼はこと切れるのだった。
全てを地下室のコンクリート下に葬り去り、新たな生活の場所をクララに提案したジョナタンは、その時初めて彼女の発する声を耳にするのだった。
以上、映画「完璧なストレンジャー」のあらすじと結末でした。
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