メゾン ある娼館の記憶の紹介:2011年フランス映画。パリの高級娼館を舞台に、美しい女達が辿っていく悲劇的な運命を美しい映像美で綴った作品。女達と男達の恋愛模様をセクシーに映し出しながら、やがて行き場を失っていく女達の苦悩に満ちた姿がドラマティックに描かれていきます。
監督:ベルトラン・ボネロ 出演者:アフシア・エルジ(サミラ)、セリーヌ・サレット(クロチルド)、ジャスミン・トリンカ(ジュリー)、アデル・エネル(レア)、アリス・バルノール(マドレーヌ)
映画「メゾン ある娼館の記憶」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「メゾン ある娼館の記憶」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
メゾン ある娼館の記憶の予告編 動画
映画「メゾン ある娼館の記憶」解説
この解説記事には映画「メゾン ある娼館の記憶」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
メゾン ある娼館の記憶のネタバレあらすじ:起
1899年のパリ。マダム、マリー・フランスが営む高級娼館アポロニドには、美しい娼婦達と刺激的な時間を楽しもうと沢山の男達がやってきます。娼婦たちの多くはマダムに膨大な借金があるため、娼館を出ていくことができません。彼女達は豪華なドレスに身を包み、コロンを身体に染み込ませて男達に奉仕するのでした。美しい娼婦のマドレーヌは信頼している馴染み客に縛らせてほしいと懇願されます。軽い気持ちで応じたマドレーヌは拘束されると、男にナイフで顔を無残に切り裂かれてしまうのでした。娼館には顔中血まみれとなったマドレーヌの悲痛な叫び声が響きわたるのでした。
メゾン ある娼館の記憶のネタバレあらすじ:承
1900年の3月。娼館に16歳の少女ポーリーンが入ってきます。ポーリーンは処女ではありませんが、マダムは彼女を処女として客に売り込むのでした。客に顔を傷つけられ娼婦として働くことができなくなったマドレーヌは、今は娼婦たちの食事や洗濯など身の回りの世話をして暮らしています。ある日マドレーヌを指名したある男が彼女の力になろうと申し出ますが、客にひどい目にあわされた彼女は男を信用することができないのでした。家主から家賃を上げることを宣告されたマダムは、警視総監に相談の手紙を送りますが、決定は覆りません。
メゾン ある娼館の記憶のネタバレあらすじ:転
客の扱いに慣れてきたポーリーンは、娼婦クロチルドの馴染みの客をも虜にしてしまいます。婦人検診でジュリーが梅毒にかかっていることが判明すると、彼女は娼婦の仕事から外されてしまいます。やがてジュリーの病状は悪化していき、馴染みの客モーリスからも見放されてしまうのでした。ポーリーンは娼館を出て行き、クロチルドは麻薬に溺れていきます。マダムはなんとか稼ぎを増やそうと、マドレーヌをあるパーティーに参加させます。しかしそこでは大勢の参加者を前にして見世物のごとく裸を晒され、マドレーヌは耐えがたい屈辱を受けるのでした。
メゾン ある娼館の記憶の結末
ジュリーは静かに息を引き取ります。残された娼婦たちは悲しみを埋めようと慰め合います。アポロニドの閉館が決まると、娼館では盛大なパーティーが開かれます。パリには地下鉄が開通し、近代化が進む中で娼館が繁栄した時代は終わったのだとマダムは感じるのでした。娼婦たちはマドレーヌの顔を傷つけた男に天罰を下すため、常連客のペットである黒豹に男を襲わせ、復讐に成功します。マドレーヌは仮面をつけたままある客に抱かれますが、顔を引き裂かれた日のことを思い出すと、精液が涙となって彼女の目から溢れ出してくるのでした。現代となっては娼館は衰退しましたが、娼婦達は今日も街角に立って男達を物色しているのでした。
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