レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想いの紹介:1994年アメリカ映画。1979年に発表されたジム・ハリソンの中編小説『Legends of the Fall』を映画化した大河ドラマです。20世紀前半のアメリカを舞台に、大自然の中で育った三兄弟がひとりの女性との出逢いを機に家族の絆を失い、それを取り戻していく過程が描かれます。第67回アカデミー賞で撮影賞を受賞しています。
監督:エドワード・ズウィック 出演:ブラッド・ピット(トリスタン・ラドロー)、アンソニー・ホプキンス(ウィリアム・ラドロー)、エイダン・クイン(アルフレッド・ラドロー)、ジュリア・オーモンド(スザンナ・フィンキャノン・ラドロー)、ヘンリー・トーマス(サミュエル・ラドロー)、クリスティーナ・ピクルス(イザベル・ラドロー)、ゴードン・トゥートゥーシス(ワン・スタッブ)、ポール・デズモンド(デッカー)、カリーナ・ロンバード(イザベル・トゥー・デッカー・リンドー)、タントゥー・カーディナル(ペット・デッカー)、ロバート・ウィズデン(ジョン・T・オバニオン)、ジョン・ノヴァック(ジェームズ・オバニオン)、ケネス・ウォルシュ(ティナート保安官)ほか
映画「レジェンド・オブ・フォール 果てしなき想い」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「レジェンド・オブ・フォール 果てしなき想い」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想いの予告編 動画
映画「レジェンド・オブ・フォール 果てしなき想い」解説
この解説記事には映画「レジェンド・オブ・フォール 果てしなき想い」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
レジェンドオブフォール果てしなき想いのネタバレあらすじ:起
20世紀始め頃。騎兵隊大佐のウィリアム・ラドロー(アンソニー・ホプキンス)は、軍の先住民への酷い仕打ちに嫌気が差して軍を去り、妻のイザベル(クリスティーナ・ピクルス)と3人の息子、元無法者の使用人デッカー(ポール・デズモンド)とその妻ペット(タントゥー・カーディナル)、デッカー夫妻の娘イザベル・トゥーと共に、自然豊かなモンタナの牧草地に移り住みました。
ウィリアムは友人の先住民ワン・スタッブ(ゴードン・トゥートゥーシス)と共に牧場を切り開き、やがて3人の息子、長男・アルフレッド(エイダン・クイン)、次男・トリスタン(ブラッド・ピット)、三男・サミュエル(ヘンリー・トーマス)は自然に親しみながら成長していきました。
中でも12歳の頃に熊と戦って怪我を負うなど野生児として育ったトリスタンは狩りを好み、ウィリアムはことのほかトリスタンに愛情を注ぎました。しかし、大自然の暮らしに慣れないイザベルはモンタナを離れてしまい、東海岸に移り住みました。
レジェンドオブフォール果てしなき想いのネタバレあらすじ:承
1913年。ハーバード大学に通っていたサミュエルが、婚約者のスザンナ・フィンキャノン(ジュリア・オーモンド)と共にモンタナに戻ってきました。ウィリアムと共に二人を駅に出迎えに行ったアルフレッドは、思わずスザンナの美貌に惹かれてしまいます。
スザンナはラドロー家に同居することになり、大自然に囲まれた穏やかな日々を過ごしているうちに、いつしか野性味溢れるトリスタンに心を惹かれるようになっていきました。
1914年10月。第一次世界大戦が勃発し、サミュエルはウィリアムやスザンナの反対を押し切ってカナダの第10大隊に志願しました。涙するスザンナはトリスタンの腕に抱かれ、その様子をアルフレッドが目撃してしまいます。
1915年2月。アルフレッドも出征し、トリスタンもサミュエルを守るために戦場に向かいました。ある時、アルフレッドは負傷してしまい、トリスタンは野戦病院に運ばれたアルフレッドを見舞いますが、あの日以来トリスタンとアルフレッドの関係はギクシャクしたままでした。
ところが、サミュエルは自ら危険な任務に志願して前線に向かい戦死してしまいました。怒り狂ったトリスタンはサミュエルの心臓をえぐり出し、単独で敵兵に立ち向かい、剥ぎ取った敵兵の頭の皮を持って味方の陣地に戻りました。
レジェンドオブフォール果てしなき想いのネタバレあらすじ:転
やがて除隊したトリスタンはモンタナに帰らず、船乗りとなって世界中を駆け回りました。アルフレッドも傷が癒えないまま除隊して帰郷、サミュエルの心臓を故郷に葬りました。アルフレッドはスザンナに愛を告げ、一緒に暮らそうと告げますが、戸惑ったスザンナは断りました。
やがてトリスタンもモンタナに戻ってきましたが、トリスタンはサミュエルを救えなかったことで自責の念に駆られていました。スザンナはそんなトリスタンを慰めているうちに愛し合うようになり、アルフレッドは嫉妬心を抱いて兄弟仲は嫌悪になってしまいました。
1915年9月。モンタナを去ったアルフレッドはヘレナに移り住み、オバニオン兄弟(ロバート・ウィズデン、ジョン・ノヴァック)らとビジネスを始めて成功を収めました。一方のトリスタンは未だにサミュエルの死から立ち直れず、スザンナを置いて一人世界各地への放浪の旅に出てしまいました。
数年後、アルフレッドは下院議員となり、スザンナと結婚していました。放浪の旅からモンタナに帰ってきたトリスタンを待っていたのは、脳出血により半身不随となったウィリアムでした。その後、トリスタンはヘレナのアルフレッド邸を訪れ、スザンナとだけ言葉を交わしてその場を立ち去りました。
レジェンドオブフォール果てしなき想いの結末
1921年6月。禁酒法の嵐が吹き荒れるなか、トリスタンは酒の密売で生活費を稼いでいました。トリスタンはデッカーの娘イザベル・トゥー(カリーナ・ロンバード)と結婚、二人の間には息子と娘が産まれました。トリスタンは息子に“サミュエル”と名付けました。
幸せな暮らしを送っていたトリスタンでしたが、腐敗した保安官や警察とつるむオバニオン兄弟はトリスタンを快く思っていませんでした。そんな中、トリスタンは久しぶりにアルフレッドと街で偶然に再会しました。二人の間には既にわだかまりは消えていました。
ところがある日、オバニオン兄弟とつるむ保安官ティナート(ケネス・ウォルシュ)は部下と共に酒を運ぶトリスタンを待ち伏せていた際、イザベル・トゥーは威嚇射撃の流れ弾に当たって命を落としてしまいました。怒り狂ったトリスタンは警官に殴りかかり、禁固刑を受けてしまいます。
トリスタンと面会したスザンナは、今までずっとトリスタンを想い続けていたことを明かし、サミュエルやイザベル・トゥーの死を願ってしまったと後悔しました。トリスタンは二人の死がスザンナのせいではないと諭し、スザンヌをアルフレッドの元に向わせました。その後、スザンヌは自ら命を絶ってしまいました。
刑期を終えたトリスタンはデッカーと共にオバニオン兄弟への復讐に乗り出し、デッカーが威嚇射撃した警官を、トリスタンがオバニオン兄弟の弟を殺害しました。やがてスザンナの遺体はモンタナに運ばれ、トリスタンと会ったアルフレッドは「私は神と人間のルールに従ってきた。お前は何事にも従わなかったが、みんなはお前を愛した」と語りました。
トリスタンは再び放浪の旅に出ようとしたその時、オバニオンの兄が腐敗警官らを引き連れて襲い掛かってきました。ウィリアムとアルフレッドはトリスタンを守るために武器を取って襲撃者たちを殺し、親子3人は改めて絆の深さを確かめ合いました。追われる身になるであろうトリスタンはアルフレッドに子供たちを託し、そのまま野に下っていきました。
1963年。年老いたトリスタンは大自然と共に生きていました。ある日、トリスタンはかつての少年時代の時と同じように熊に戦いを挑んで敗れ、波乱に満ちたその生涯に幕を降ろしました。
以上、映画「レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想い」のあらすじと結末でした。
「レジェンド・オブ・フォール 果てしなき想い」感想・レビュー
-
レジェンドオブフォールでもジョーブラックでも、ブラピのセクシーさは、ホントに凄いね。
ブラッドピットの美しさと、悲しさが、胸を打ちます。