12か月の未来図の紹介:2017年フランス映画。教育崩壊が顕著になったパリ郊外の中学校に、1年限定でやってきた国語教師。移民の問題児達が集まるクラスに真正面からぶつかり、まとめ上げていく姿を描いています。2年間中学校の教育現場に取材を行い書き上げた脚本がベースになっています。
監督:オリヴィエ・アヤシュ=ヴィダル 出演:ドゥニ・ポダリデス(フランソワ・フーコー先生)、アブドゥライ・ディヤロ(セドゥ)、レア・ドリュッケール(カロリーヌ)、ジーネ・トリキ(アガト)、ほか
映画「12か月の未来図」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「12か月の未来図」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
12か月の未来図の予告編 動画
映画「12か月の未来図」解説
この解説記事には映画「12か月の未来図」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
12か月の未来図のネタバレあらすじ:起
パリの進学校の国語教師であるフランソワ(ドゥニ・ポダリデス)は、作家である父の影響もあり、言語には少し煩いが熱血教師でした。
ある日、フランソワは国の教育機関からパリ郊外の中学校への赴任を命じられます。そんな話は聞いていないと断るつもりでいたフランソワでしたが、1年限定でという条件でその話を受けることにしたのです。
郊外の町にやってきて驚いたのは、町の荒れっぷりでした。様々な人種が入り混じったこの町は、いつ自分の身に危険が降り注いでも不思議なくらいの荒れっぷりです。町も人もフランソワが見たことないくらいに荒れ果てていたのです。
12か月の未来図のネタバレあらすじ:承
何より驚いたのは子供達の学ぶ姿勢が全く出来ていない事でした。やる気も希望もない姿にフランソワはただ驚くばかりでした。挨拶代わりに行ったテストも結果は散々なもので、これまでエリートばかり扱っていたフランソワにとって初めてのことばかりです。
移民の子供達ばかりで聞き慣れない名前ばかりです。フランソワにとっては覚えるのも一苦労でしたが、彼は懸命になって覚えました。しかし、テスト後のおやつ会で大麻入りのケーキを食べさせられるいたずらを受けたフランソワ。一筋縄ではいかない子供達を相手に、さすがのフランソワも参ってしまいます。
学ぶ喜びを知ってもらおうと「レ・ミゼラブル」を教材にして授業を行ったり、社会科教師クロエ(ポリーヌ・ユルゲン)とコラボして校外学習を予定したりと、徹底的に教材に興味を持つように取り組んだ所、多くの生徒が興味を持っただけでなく、授業態度や成績まで上がっていったのです。
12か月の未来図のネタバレあらすじ:転
これまで教育方針に悩み、結果が出ずやる気をなくしていたクロエにとっても、フランソワのやり方は目の覚めるものであり、彼女の中にいつしか尊敬の念以上の気持ちも生まれてきました。
予定通り社会科とのコラボでベルサイユ宮殿に校外学習に行く事になります。しかしベルサイユ宮殿でクラスの問題児であるセドゥ(アヴドゥライ・ディヤロ)がいたずらをしてしまい、それが大問題となってしまいます。
これまでの件もあり、セドゥの処遇は退学という厳しいものが評議会の結論でした。しかし、セドゥに特に気にかけ若い才能として日頃から接していたフランソワが評議会に真っ向から立ち向かいます。そして学校側の手続き上の不手際を見つけ、それを盾にどうにか退学は取り消してもらえるようになったのです。
12か月の未来図の結末
その後、フランソワはセドゥを説得し、セドゥはもう一度学校に通うことになりました。その後もフランソワの熱心な授業は続き、やがて約束だった1年が過ぎ、フランソワは前にいた学校に戻ることになります。
校外学習以降、良い関係になったクロエとも結局何も起こらず、クロエは元々予定していた婚約者とカナダに向かいます。
別れの日が近づき、セドゥはフランソワに問いました。「僕も先生が教えるエリート学校で学んでみたい。いけると思う?」フランソワは嬉しそうに「もちろんだとも、頑張っておいで」と答えるのでした。
以上、映画「12か月の未来図」のあらすじと結末でした。
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