夜明けの祈りの紹介:2016年フランス,ポーランド映画。第二次世界大戦後のポーランドで、ソ連兵士に襲われ妊娠してしまった7人の修道女を助けるフランス人女性医師のストーリー。実話を元にした話であり、第42回セザール賞にて作品賞、監督賞にノミネートされた。
監督:アンヌ・フォンテーヌ 出演:ルー・ドゥ・ラージュ(マチルド)、アガタ・ブゼク(シスター・マリア)、アガタ・クレシャ(修道院長 / マザー・オレスカ)、ヴァンサン・マケーニュ(サミュエル)、ヨアンナ・クーリグ(イレーナ)、ほか
映画「夜明けの祈り」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「夜明けの祈り」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
夜明けの祈りの予告編 動画
映画「夜明けの祈り」解説
この解説記事には映画「夜明けの祈り」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
夜明けの祈りのネタバレあらすじ:起
冒頭は「本作品は実話に基づいている」という文章ではじまる。1945年ポーランド。一人の修道女が、こっそり修道院から逃げ出し、フランス赤十字の病院にたどり着く。女性医師マチルド(ルー・ドゥ・ラージュ)に助けを求めるが断られる。それでも外で賢明に祈り続ける修道女に心を動かされ手を貸すことにする。ドイツ軍に占領された後、ソ連軍が修道院に侵入。兵士たちにより修道女7人が身ごもっていた。帝王切開で赤ん坊を取り上げる。明日また来てもいいか?と聞くマチルドに修道女は讃課(さんか)(=夜明けの祈り)の時に来て、と告げる。
夜明けの祈りのネタバレあらすじ:承
飲み屋でマチルドと同僚のユダヤ人男性サミュエル(ヴァンサン・マケーニュ)がお酒を酌み交わしている。酒場を後にしてベッドへ。妊娠した修道女たちをマチルドが診察することになった。本来なら貞操を守る必要があるため妊娠はもちろん、人に肌を見せることも罪だった。大半は処女だったこともあり、診察さえも恐れる修道女もいた。
帰路にて、ソ連軍に会ってしまうマチルド。兵士に犯されかけるがなんとか助かる。その日は修道院へ宿泊する。翌朝、兵士が修道院に襲来。敵を匿っている、と家宅捜索をはじめる。そのときマチルドが現れ「チフスが流行している」とウソをつき撃退するのだった。皆の救世主と崇められるマチルド。
夜明けの祈りのネタバレあらすじ:転
一昼夜、車を放置したため上司から始末書を出せと言われる。同僚男性はマチルドが何か隠していることを感じ取っていた。今度は自転車で修道院へ向かう。院長は進行性の梅毒に罹っていたが、治療を拒否する。その夜、1人の修道女が本人も気づかないうちに出産した。職場に戻ると、月末にはここから退去するという話がでていた。同時に2人が産気づいたため、サミュエルを連れて行くマチルド。
夜明けの祈りの結末
生まれた赤ちゃんは養子に出されていると思われていたが、実は院長が森に赤ちゃんを捨てていたのだった。森に赤ちゃんを探しに行くも見つからず、悲壮の末、自殺するゾフィア。マチルドが病院で、帰国の準備をしていると、赤ちゃんを抱いた修道女たちが助けを求めてやってくる。翌日、赤ちゃんと、数人の孤児を連れ帰ってきたマチルドたち。孤児を助けて赤ちゃんも一緒に育てようと提案する。
3カ月後。修道院には平和が訪れ、子どもが恵まれない夫婦が里親となるのだった。マチルドの元には、修道女たちがそれぞれ赤ちゃんを抱いた写真と手紙が届く。神があなたを導いてくれたのだ、と。
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