映画「すべてが変わった日」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
すべてが変わった日の紹介：2020年アメリカ映画。1963年、米国モンタナ州。牧場を経営している元保安官のジョージと妻のマーガレットは落馬事故で突如息子のジェームズを失ってしまう。息子の妻だった義理の娘はジェームズとの子を連れてやがて再婚するが、夫から暴力を受けていることを知ったマーガレットは、彼らを取り返すべく再婚相手の実家があるノースダコタまで救出にいく。しかし、そこで待っていたのは支配的な女を長としたとんでもない一家だった…。スリラーの中に、揺るがない家族の絆、自己犠牲や教訓など普遍なテーマを盛り込み、ジャンルを融合した作品。
監督：トーマス・ベズーチャ 出演：ダイアン・レイン（マーガレット・ブラックリッジ）、ケビン・コスナー（ジョージ・ブラックリッジ）、ケイリー・カーター（ローナ・ブラックリッジ）、レスリー・マンヴィル（ブランチ・ウィーボーイ）、ウィル・ブリテン（ドニー・ウィーボーイ）、ジェフリー・ドノヴァン（ビル・ウィーボーイ）、ブーブー・スチュワート（ピーター・ドラッグスウルフ）ほか
この解説記事には映画「すべてが変わった日」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
1963年、米国モンタナ州。ここで牧場を営んでいる元保安官のジョージ・ブラックリッジと妻のマーガレットは、息子のジェームズ、その妻ローナ、そして生まれたばかりの孫ジミーと共に幸せな毎日を送っていました。
ところがある日、ジェームズを乗せて走っていたはずの馬が一匹だけで帰ってきました。慌ててジョージが探しに行くと川のそばで横たわっているジェームズがいました。
ジェームズは落馬し首の骨を折ってしまいました。即死でした。息子の突然の死で悲劇に見舞われたジョージとマーガレットは暗い日々を過ごしていました。
それから3年後、ローナはドニー・ウィーボーイという若者と再婚しました。幼い息子を連れて少し離れた場所に住むローナたちを心配するマーガレット。
ある日マーガレットはスーパーの駐車場で、些細なことに苛立ったドニーが、ジミーとローナに暴力をふるうのを目撃してしまいました。信じられない光景にショックを受けたマーガレットは手作りのケーキを口実に、ローナたちが住む家を訪ねましたが、すでに引っ越した後でした。
嫌な予感に包まれたマーガレットは、ノースダコタ州にあるドニーの実家に行ったローナとジミーを取り戻すことを決意しました。ジョージは反対しましたが、妻の揺るがない意志に引っ張られる形で、車に乗り込みました。
休憩のために車を停めた際にジョージはマーガレットが車に隠した銃を見つけてしまいます。しかし、咎める間もなく再び出発しました。
美しい景色の中を進むふたり。その旅の途中に、孤独なネイティブアメリカンの青年、ピーターと出会います。持参したキャンプ道具で一緒に簡単な食事をしながら、言葉を交わしました。
何歳なのか。家族はいるのか。なぜ一人なのか。しかし、ピーターは多くを語りませんでした。それでもマーガレットとジョージにとってかけがえのない時間を過ごすことができました。
ウィーボーイ家の情報を得たふたりはついに、一家の用心棒ビル・ウィーボーイにたどり着きました。ビルに案内され、ジョージたちはドニーの実家へと向かいました。
しかし、そこで待ち受けていたのは、支配的な金髪の女家長ブランチ・ウィーボーイでした。彼女は張り付いたような笑顔で、狂暴さをのぞかせながらしきりに自家製のポーチョップを勧め、一家の忌々しい過去を語り出しました。
面倒を避けたいジョージはここを出ようとマーガレットに言いますが、マーガレットは決して引きません。そんな中、ドニーとローナが帰ってきました。ローナの腕にはジミーが抱かれていました。
やっとの思いでジミーを抱き上げることができたマーガレットでしたが、ブランチによって引き離されてしまいます。ジミーと会えたのはたったの2分。常識の通用しない、暴力的な一家は話になりません。ジョージとマーガレットはいったん引き上げました。
翌日、ジョージらはローナが働く洋品店に現れました。一家に怯えるローナを救うために、深夜にジミーを連れて家を抜け出し、ジョージとマーガレットが待つモーテルに行くよう指示しました。
しかし約束の時間に来たのはウィーボーイ一家でした。襲い掛かるウィーボーイの男たちに、マーガレットは隠し持っていた銃を向けましたが巨漢たちに奪われ、ジョージが取り押さえられてしまいました。
ドニーによって容赦なく振り下ろされた手斧は、ジョージの手に振り下ろされました。
急いで病院に向かい手当を受けたジョージ。そんな中、病室に保安官が事情を聞きにやってきました。しかし、保安官はウィーボーイ家の事情聴取を先にしており、金をつかまされブランチに言いくるめられ、悪者に去っていきました。
怒りが頂点に達したマーガレットは復讐を誓いましたが、ジョージは必死で引き留めます。ところが、その日の夜中、ウィーボーイ家に向かったのはジョージでした。マーガレットが気付いたときは、ジョージが車を出して走り出したところでした。
マーガレットがピーターと馬でウィーボーイ家についたときには悲惨な状況でした。
ジョージは寝ていたドニーの頭に銃を突きつけ、ローナとジミーを逃がしました。しかし物音を聞いて起きたビルに発砲した隙にドニーとつかみ合いになりますが、ブランチが応戦。ピンチに陥ります。しかしそこへ真っ赤な炎とともにあたりを煙が覆います。ジョージは家に侵入する前に火を放っていたのでした。しかし執拗に狙ってくるブランチが発砲。ジョージは銃弾に倒れました。
炎の中ジョージに寄り添い、離れることができないマーガレットをピーターが支えやっとの思いでウィーボーイ家を後にしました。
ピーターは分かれ際に、自分は先住民の孤児として辛い経験を乗り越え孤独に生きていることを語りました。マーガレットはそんな彼を温かく抱き寄せお別れしました。
ローナとジミーを車に乗せ長い旅を終わらせようとするマーガレット。運転するその目には悲しみと安堵が現れていました。
以上、映画「すべてが変わった日」のあらすじと結末でした。
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