若草物語の紹介:1994年アメリカ映画。南北戦争を背景に、4姉妹の絆と成長を描いた少女文学の名作が、忠実かつ情感豊かに仕上げられた作品です。次女ジョーを演じるウィノナ・ライダーが、女流作家を志す強い意思を持つ役柄を好演しています。四女エイミーには当時子役として頭角を現していたキルスティン・ダンスト、ジョーに心を寄せる隣家の青年ローリー役を、「バットマン」シリーズなどで知られるクリスチャン・ベールが演じています。更に、4姉妹を愛情深く支える母親役に大女優のスーザン・サランドンが起用されるなど、超豪華キャストの競演が魅力です。アカデミー賞にもノミネートされたほどの、慎ましくも洗練された衣装デザインも見所の1つです。
監督:ジリアン・アームストロング 出演者:ウィノナ・ライダー(ジョー)、クリスチャン・ベール(ローリー)、スーザン・サランドン(母)、ほか
映画「若草物語」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「若草物語」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
若草物語の予告編 動画
映画「若草物語」解説
この解説記事には映画「若草物語」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
若草物語のネタバレあらすじ:起
南北戦争で父親不在のマーチ一家には、美しい長女メグ、お転婆な次女ジョー、心優しい三女ベス、おしゃまな四女エイミーの4姉妹が暮らしています。時には喧嘩もしながら、戦争の暗さを晴らすように、歌を歌い、寸劇を演じ、肩を寄せ合って過ごす日々。そんな4姉妹を母親は優しく、時には厳しく導いています。隣家に越して来た裕福なローレンスと息子のローリーは、マーチ一家の慎ましくも気高く生きる姿勢に惹かれ、家族間の交流が深まります。特にローリーは、ジョーの親友と呼ぶほどに親しくなるのでした。
若草物語のネタバレあらすじ:承
戦線に赴任している父親が負傷したとの知らせを受け、母親は看護のため父親の元に駆けつけます。心優しいベスは、貧困に苦しむ子供達と接したことで、猩紅熱にかかってしまうのです。まだ幼いエイミーは、一時的に大叔母の元で暮らすことになりました。ジョーは、数年大叔母の世話をしていたことがあり、裕福な彼女がいつかヨーロッパにジョーを連れて行ってくれることを密かに願っていました。ベスの具合は悪くなるばかりでしたが、母親も帰宅し、必死の看病もあって一命をとりとめたのです。クリスマスを迎える頃にはベスは回復し、父親の帰還という二重の喜びで、マーチ一家に幸せが訪れるのでした。
若草物語のネタバレあらすじ:転
4年後、ローリーはロンドンの大学に進むことになり、ジョーについて来てほしいとプロポーズします。兄のようにしか見られないジョーは、ローリーのプロポーズを断るのでした。同時期に、大叔母がジョーではなくエイミーを連れてヨーロッパに行くことを知ったジョーは、作家としての夢を叶える為、ニューヨークに移る決心をします。そこで出会ったドイツ人のベア教授を通じて、オペラや哲学の世界に触れるジョー。ベア教授に淡い恋心を抱きますが、それまで書いていたメロドラマではなく、より内容の深い優れた作品を書くよう指摘を受け、ショックを受けるのです。
若草物語の結末
それから間も無くジョーは、ベスが死の床についていることを知り、実家に戻ることになりました。ベスの看病をする間、ジョーは屋根裏部屋で思い出の品を見つけ、かつての姉妹の暮らしぶりを思い出しながら、取り憑かれたように執筆を始めます。完結した作品に「若草物語」と名付け、ジョーは一縷の望みを託してベア教授に原稿を送ります。ベスの死去の知らせを受け、ヨーロッパから戻ったエイミーとローリーが、結婚したことを発表しました。浮き足立つマーチ一家を訪れたベア教授は、ジョーとローリーが結婚したと思い、出版が決まった「若草物語」を置いて立ち去ります。ジョーはすぐに追いかけ誤解を解き、ベア教授のプロポーズを受けるのでした。
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