ロックアップの紹介:1989年アメリカ映画。模範囚フランクは出所を半年後に控えていたが、ある日突然、軽警備刑務所から重警備刑務所に移転させられてしまう。それはフランクに恨みを持つ所長ドラムグールの独断だった。彼は、フランクを処刑しようと様々な罠を張る。フランクは妻の身の危険が近付いた時、脱獄を決意する。スタローン主演のアクション映画。
監督:ジョン・フリン 出演:フランク(シルヴェスター・スタローン)、メリッサ(ダーラン・フリューゲル)、ドラムグール(ドナルド・サザーランド)、メイズナー(ジョン・エイモス)、ブレイドン(ウィリアム・アレン・ヤング)、チンク(ソニー・ランダム)、エクリプス(フランク・マクレー)、ダラス(トム・サイズモア)、ファーストベース(ラリー・ロマーノ)
映画「ロックアップ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ロックアップ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ロックアップの予告編 動画
映画「ロックアップ」解説
この解説記事には映画「ロックアップ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ロックアップのネタバレあらすじ:第1幕
刑期を後半年残したフランクは、仮出所も許可された模範囚として軽警備刑務所に収監されていました。看守からも他の囚人からも慕われ、残りの刑期も問題ないと思われて居ましたが、それが突然夜中に移送され、重警備刑務所へ収監されてしまいます。その刑務所には、かつて収監されていた刑務所で所長をしていたドラムグールが所長に就任していました。かつてフランクは、死に際の父親への面会、外出を求めましたが、それが却下されたされたが為に脱獄し、刑期を延長されていました。そしてドラムグールはその責任を取らされ、この悪名高いゲートウェイ刑務所に左遷させられていました。それを恨みに思っていた彼は廃止された電気椅子も復元し、フランクをこの刑務所で葬る気でした。収監初日からフランクは命を狙われます。大物受刑者のチンクがドラムグールの指示で彼を殺そうとしますが、ドラムグールのやり方に反発する看守、ブレイドンが妨害します。フランクはダラスという脱獄志願の男に声を掛けられ、所内勢力構造の説明を受けます。一部の受刑者と看守の大半はドラムグールの支配下にありますが、ブレイドンや無愛想な看守長のメイズナー等はドラムグールに反発し、真っ当に職務を遂行しているようです。ダラスはフランクを自動車整備工場の職に推薦しますが、そこのボス、エクリプスは、有名人はトラブルの元だと彼を拒絶しました。
ロックアップのネタバレあらすじ:第2幕
妻であるメリッサが、突然の移送を抗議するように刑務所にやってきますが、定期の移動だと誤魔化されてしまいます。フランクがボイラーの錆び取り作業をしていると、ダラスが何処から持ってきたのか、刑務所の青写真をもってやってきます。ダラスは彼なりの脱獄プランを披露しますが、フランクはそれを無理そのものと一蹴し、青写真を丸めて下水道に捨てました。しかし未練があるのか、ダラスが不貞腐れて行ってしまうと、その丸めた青写真を覗き込みます。フランクはひょんな事からファーストベースと渾名された若い受刑者等、孤独でいる受刑者達に積極的に声を掛け、刑務所にも馴染み始めました。そんな時チンクがファーストベースを挑発し、アメフトに誘います。狙いはフランクだと見え見えだったので、彼は仕方がなく代わりにクウォーターバックを引き受けます。ほぼ四面楚歌で味方もフランクを守らず、彼はタックルを何度も喰らいますが、それでも負けずに立ち向かっていきます。それを見かね、エクリプスが助っ人に入ります。それによりフランク側は有利になり、二人のコンビネーションでタッチダウンを決めることが出来ました。面白くないチンクは、腹いせのようにフランクが身に付けていたメリッサとの絆であるネックレスを奪い取ります。エクリプスはフランクを整備工場の仕事に誘います。フランクはそこでボロボロの古い名車を見つけます。二人は意気投合してその名車の修理を始めます。その修理の輪は次第に広がり、ダラスやファーストベース等、フランクと懇意にしている受刑者達も参加してきました。そして、車は新品同様に復活します。ファーストベースは今まで人生を振り返り、全てが中途半端だったと嘆きます。車の運転もです。フランクはそれに同情し、車を押してやって運転を教えてやります。その内ファーストベースはエンジンの音を聞きたいと言い出します。ほだされたフランクはエンジンを掛けてやりました。皆は驚いてエンジンを切るように言いますが、ファーストベースは今切ったら二度と掛けられないと、アクセルを踏み込んで工場の外に飛び出します。車は所内を走り回ります。看守が銃撃を始めますがメイズナーがそれを止め、車も停車させます。この騒ぎをドラムグールも聞きつけて来ます。彼はチンクに車の破壊を命じ、フランクには6週間の懲罰房行きを与えました。そんな光景を見て、サングラスの奥に隠れたメイズナーの顔から溜息のようなものが漏れます。
ロックアップのネタバレあらすじ:第3幕
懲罰房へ送られたフランクは、ろくに睡眠も、食事も与えられない過酷な仕打ちを受けます。ドラムグールの配下が言い掛かりをつけてフランクに暴行を加え始めると、流石にメイズナーが割って入り懲罰を終了させます。監房に戻されたフランクは、ブレイドンからベッドを見ろと言われます。そこには、ドラムグールの指示で抜かれていたメリッサからの手紙の束が忍ばせてありました。フランクは工場に戻ります。そこには鉄屑にされた車がありました。皆この処遇に不満を感じていましたが、フランクはここは刑務所で囚人なのだからどうにも出来ないと説きます。情け無い姿を見せたフランクですが刑期はあと3週間、問題なく過ごしたいのです。フランクが一人食堂で食事を取っているとチンクが挑発してきます。しかし仲間が集まって来て、彼を慰め、勇気付けます。ドラムグールは焦りだし、チンクに発破を掛けてフランクの始末を急がせます。ファーストベースは看守に汚れていないジムの掃除を命じられます。不思議に思ってそこで過ごしていると、チンクが仲間を連れてやってきました。危険を感じたファーストベースは抵抗しますが、チンク達は彼をベンチプレスの台に押さえ付け、バーベルを落としました。重症を負い、殺されたファーストベースの話はすぐにフランクの耳に入り、フランクはチンクに飛び掛り、殴り倒してファーストベースと同じ目にあわせようとします。しかし寸で思い留まり、ネックレスを奪い返すまでで済ませました。その時、フランクは別な受刑者から背中を刺されました。入院したフランクにメリッサとの面会が認められ彼女が病棟にやってきます。しかし面会は許可したドラムグールの指示ですぐに打ち切られます。その夜、明日出所するという謎の受刑者が奥さんを襲うと宣言してきます。フランクの出所は明後日に近付いていました。
ロックアップの結末
フランクはダラスに脱獄の段取りを行わせ、医務室から脱出します。そして、排水溝から脱獄しようとダラスの案内で地下に向かうとそこには看守達が待ち構えていました。ダラスは自分の刑期を短縮して貰う約束でフランクを罠に嵌める片棒を担いでいたのです。謎の囚人も看守でした。しかし刑期の話は嘘でダラスは看守達に半死半生にされます。看守達はフランクを蒸気で焼こうとしますが、一瞬の隙を突いて逆転します。最後にリーダーが格の看守が残ります。ダラスはフランクへの償いにその看守ごと感電死して果てました。警報が鳴り、フランクの脱獄が全体に露見します。フランクは、最初にダラスが提案した経路を辿りますが屋上からは脱出できない事を知ると、最後には下水溝へ向かいました。看守達がそこに駆け付けると下水溝の蓋が開いており、そこから脱獄した形跡がありました。その報告を聞き焦るドラムグールは、所外の探索を命じて自分は警備室に入ります。そこに背後からフランクが忍び寄り、ドラムグールを捕らえます。フランクはドラムグールを処刑室に連れて行き、電気椅子に座らせます。そこにメイズナー達看守が駆け付けます。フランクは電気椅子の作動準備を整え、彼らの前でドラムグールの悪事を激白します。命の危険を感じたドラグロームは、それが真実だと告白しました。フランクはもう用済みだと電気椅子のスイッチを入れました。ですが、椅子に電流は流れませんでした。フランクはあらかじめヒューズを抜いて置いたのです。メイズナーはフランクを拘束し、そしてドラムグールも逮捕しました。出所の日、フランクはメイズナーに感謝をし、心残りを一つ語ります。メイズナーがそれは何だと尋ねると、フランクは彼の笑顔だと答えました。そう言われ、いつも無愛想な顔のメイズナーは笑顔を浮かべてみせ、刑務所の扉を開かせます。その向こうにはメリッサが待っていました。フランクは無事出所し、彼女の下に帰って行きました。
以上、映画「ロックアップ」のあらすじと結末でした。
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