ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりからの紹介:2019年フランス,ベルギー映画。SF作家として大成功するも自分本位のラファエル。妻オリヴィアは夫とのすれ違いの生活に孤独を感じていた。そんなある日、我慢の限界に達したオリヴィアがラファエルに想いをぶつけ大喧嘩に。翌日、ラファエルが目を覚ますともう一つの世界に迷い込んでしまう。そこではラファエルは卓球に熱中する中学校教師、オリヴィアは人気ピアニストとして活躍しラファエルを知らなかった。もう一度オリヴィアと一緒になるためにラファエルはあの手この手を使って奔走する。恋しか知らなかったラファエルが最後に選んだ未来とは。
監督:ユーゴ・ジェラン 出演:フランソワ・シビル(ラファエル)、ジョセフィーヌ・ジャビ(オリヴィア)、バンジャマン・ラヴェルネ(フェリックス)、エディット・スコプ(ガブス)、カミーユ・ルルーシュ(メラニー)、アモーリ・ド・クレイヤンクール(マルク)ほか
映画「ラブ・セカンド・サイト」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ラブ・セカンド・サイト」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりからの予告編 動画
映画「ラブ・セカンド・サイト」解説
この解説記事には映画「ラブ・セカンド・サイト」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ラブセカンドサイト はじまりは初恋のおわりからのネタバレあらすじ:起
どこかの教室から聴こえるピアノの音につられ、引き寄せられるようにオリヴィアと出会い恋に落ちた高校時代のラファエル。バス停のベンチで2人同時に気絶したことで急接近し、交際がはじまりました。
ラファエルは小説家を目指しSF小説『ゾルタンとシャドー』を執筆中でした。どんなに忙しい日でも、オリヴィアのピアノの発表会は必ず鑑賞。そのおかげでアガリ症のオリヴィアは安心して演奏することができ次々と名誉ある賞を獲っていきました。
2人は順調に愛を育んでいきました。
そしてある日、オリヴィアが祖母ガブスにラファエルを紹介した際に彼に婚約指輪として自らの指輪を託したことをきっかけに、ラファエルはプロポーズ。2人は結ばれました。
ラブセカンドサイト はじまりは初恋のおわりからのネタバレあらすじ:承
それから10年。
ラファエルは今や子供たちに人気のベストセラーSF作家になっていました。一方、オリヴィアは小さなピアノ教室を開きながらピアニストとして成功を目指していましたが、大切な発表会でアガってしまい賞を逃してしまいます。ラファエルは忙しさを理由に以前のように演奏を観に来なくなっていました。
仕事ばかりのラファエルに孤独を感じるオリヴィア。
そんなある日、ついに我慢の限界に達したオリヴィアはラファエルに想いをぶつけ大喧嘩に発展。ラファエルは出ていき、バーが閉まるまで酒を浴びるように飲みました。帰宅後もだまったまま眠りについてしまいました。
翌日、人気作家の特別授業として中学校を訪れたラファエルは出会う人々の様子がおかしいことに戸惑いました。どうやら中学校の国語教師になってしまったらしい。親友フェリックスと卓球に熱を上げるしかない冴えない独身男になっていました。
一方オリヴィアは一流ピアニストとして活躍していました。そんなオリヴィアと話すチャンスを得たラファエルでしたが、当然ラファエルのことなど知りませんでした。
ラブセカンドサイト はじまりは初恋のおわりからのネタバレあらすじ:転
帰って机の引き出しを開けると、原稿にされていないノートのままの『ゾルタン』がしまわれていました。この作品で成功することができたのは、オリヴィアが与えてくれたヒントや原稿を出版社に送った内助の功が要因だったことを今さらながらに思い知るラファエル。
自分にとってオリヴィアが全てだったと気づいたラファエルは、フェリックスに協力を依頼し、自伝作家と偽ってオリヴィアに接近します。
カマルグにあるガブスの家に泊まるほどの仲になった2人でしたが、オリヴィアは自分のエージェントであり恋人でもあるマルクのプロポーズを受け入れることに。
ラファエルと出会いオリヴィアの心は揺れましたが、マルクは公私共に長年連れ添ったパートナー。今さら流れに逆らうことはできませんでした。
すっかり気を落としたラファエルはフェリックスに元の世界に戻りたいと愚痴をこぼしました。そんなラファエルを見て、この世界に生きているフェリックスは憤慨します。そして別れた恋人モルガンに宛て毎月書いても渡すことのできない手紙の束を差し出しました。これを読んで出直せと。
その後ラファエルはふとある重大なことに気付きました。
元の世界で書いたSF小説『ゾルタンとシャドー』は最後に、ゾルタンの彼女シャドーが死にゾルタンがひとり残りました。これはまるで自分とオリヴィアの暗喩。それなら、この結末を変えることで元の世界に戻れるかもしれないと思いついたのです。
ラファエルは執筆にとりかかりました。何日も寝ずに作品を仕上げていきます。
ラブセカンドサイト はじまりは初恋のおわりからの結末
ついに原稿が完成しました。
あとはこれをオリヴィアに読んでもらうのみ。リサイタルを控えたオリヴィアに会いに行き原稿を手渡しました。
その後、フェリックスにお別れを告げるため、リサイタル会場であるオデオン座に呼び出しました。なんとフェリックスはモルガンを伴って現れました。実はラファエルがフェリックスから預かった手紙の束をモルガンへ渡していたのでした。
ラファエルはオデオン座に戻り、見納めとなるだろうオリヴィアのステージを鑑賞しました。しかし、華麗に演奏する姿を見たラファエルは次第に別の感情に襲われていきます。途中で退席するとオリヴィアの控室へ行き、“君との思い出を愛する”とメモを残して、原稿を持ち去り、ごみ箱へと投げ入れました。
自分が成功している世界に戻れば、オリヴィアの成功はなくなってしまう。自分の人生より、彼女の人生を大切にしたいと思い下した決断だったのです。
その頃、演奏を終えたオリヴィアもまた、これまでになかった感情を抱きます。すべてやり切ったあとに残った、愛する人への想い。その相手はマルクではなくラファエルだったのです。オリヴィアは会場を去りました。
オデオン座の外で再び会うラファエルとオリヴィア。
2人は抱き合い、熱いキスを交わしました。
以上、映画「ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりから」のあらすじと結末でした。
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