恋のときめき乱気流の紹介:2012年フランス映画。結婚を目前に控えた女性ジュリー。ニューヨーク発パリ行きの飛行機の中で、3年前に別れた恋人アントワーヌと偶然隣り合わせになってしまう。プレイボーイのアントワーヌにさんざん辛い目にあわされたジュリーだが、実はまだ彼を忘れられずにいた。フライト時間は6時間。ヨリを戻したいというアントワーヌに、ジュリーが出した答えとは…?まるで舞台劇を見ているようなユニークな場面転換。パリの街並みや流れる音楽まで、全てがお洒落なラブコメディ。
監督:アレクサンドル・カスタネッティ 出演者:リュディヴィーヌ・サニエ(ジュリー)、ニコラ・ブドス(アントワーヌ)、ジョナサン・コーエン(ユゴー)、クレメンティーヌ・セラリエ(ジュリーの母親)、リラ・サレット(ステファニー)、アルノー・デュクレ(フランク)、ブリジット・カティヨン(クレア)、ジャッキー・ベロワイエ(アーサー)、ミシェル・ヴュイエルモーズ(ジョルジュ)ほか
映画「恋のときめき乱気流」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「恋のときめき乱気流」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
恋のときめき乱気流の予告編 動画
映画「恋のときめき乱気流」解説
この解説記事には映画「恋のときめき乱気流」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
恋のときめき乱気流のネタバレあらすじ:起
ニューヨークで個展を終えた、若きアーティストのジュリー。パリへ戻るため、JFK空港にタクシーで向かいます。ラッキーなことに、席がビジネスクラスにアップグレードされています。大喜びで席に座ると、隣の席に1人の男が駆け混んできました。ジュリーは男の顔を見てびっくり。なんとそれは3年前にひどい別れ方をした元恋人、アントワーヌだったのです。アントワーヌの方も驚きを隠せませんが、ぎこちなげにあれこれ近況をたずねてきます。
パリ中の女と付き合ったと噂されるほどのモテ男、アントワーヌ。いつも嫉妬のかたまりだったジュリーにとって、とてもつらい恋でした。しかしそれも過去のこと。ジュリーは今度の土曜日に結婚式を控えていました。相手は成功している弁護士フランクです。それを聞いたアントワーヌはショックを受けます。この3年間、大勢の女性と浮名を流してもジュリーのことが忘れられなかったからです。席を立ったアントワーヌは親友のユゴーに電話をかけ、ジュリーと再会してしまったと助けを求めます。アントワーヌの気持ちを誰よりも知っているユゴーは言います。「飛行時間は6時間だ。なんとか彼女をおとせ」。
恋のときめき乱気流のネタバレあらすじ:承
席に戻ったアントワーヌに、ジュリーは今妊娠4ヵ月だと告げます。2人は初めての出会いに思いを馳せます。それはある画廊のパーティー。互いにひと目で好意を抱き、夜のエッフェル塔で過ごしたひととき。たちまち2人の関係は深まりますが、アントワーヌの周囲にはいつも複数の女性の影が。ジュリーの心は一時も休まりません。一方、アントワーヌと違って全くモテない親友ユゴーが片思いする女性ステファニーも、実はアントワーヌの元カノの妹。ステファニーはアントワーヌにずっと恋していて、アントワーヌに近づくためにユゴーを利用する始末です。
落ち込むユゴーをなぐさめるために、ジュリーとの約束をすっぽかしてしまったアントワーヌ。浮気を疑い、涙にくれるジュリーに困り果てたアントワーヌは、自分の真剣さを証明するため一緒に暮らそうと提案。幸せな同棲生活が始まったのでした…と、2人がそんな昔話に浸っていた時、乱気流で飛行機が大揺れします。アントワーヌとジュリーは思わず手を握り合い、お互いに「愛してる」と口にしてしまいます。しかし乱気流がおさまると我に返ったジュリーは手を振りほどき、「今さら遅いわ」とワインをがぶ飲み。それを見たアントワーヌは、ジュリーは妊娠などしていないと見破ります。ジュリーはアントワーヌに口説かれないよう、妊娠していると嘘をついたのです。
恋のときめき乱気流のネタバレあらすじ:転
アントワーヌはジュリーに、この3年間ずっと孤独だったと訴えます。動揺するジュリーは、2人の同棲生活を回想します。ジュリーと離れたくないと考えたアントワーヌは、ジュリーの日本留学の奨学金を勝手に断っていたのです。日本でアートを勉強するのが夢だったジュリーは大激怒。2人の部屋をめちゃくちゃに荒らして実家に帰ってしまいます。自分の身勝手な行為を心底反省したアントワーヌは、何度も赦しを乞いますが無駄でした。
数日後、それでもアントワーヌのことが忘れられないジュリーは、アントワーヌの部屋をノックします。ところがアントワーヌはステファニーと一緒でした。大慌てしたアントワーヌはステファニーをクロゼットに隠します。何も知らないジュリーはアントワーヌとよりを戻したいと言い、そこへユゴーまで訪ねてきて状況が複雑に。ユゴーがステファニーに電話をかけると、クロゼットの中で着信音が響きます。クロゼットの中に隠れていたステファニーを見たジュリーは、泣きながら部屋を飛び出していきました。そんなつらい出来事を、飛行機の中で語り終えたジュリー。隣の席で聞いていた乗客は、アントワーヌに冷たい視線を向けるのでした。
恋のときめき乱気流の結末
アントワーヌは、ジュリーが知らなかった事実を語り始めます。あの時アントワーヌは、言い寄るステファニーをきっぱり拒絶していました。走り去るジュリーの後を追わなかったのも、ユゴーともみあって階段から落ち、病院に運ばれていたからなのです。真相を聞いたジュリーは驚きますが、もう遅すぎるわと言って飛行機を降り、婚約者のフランクの仕事場へと行ってしまいました。アントワーヌは失意のまま、空港から仕事の面接先へと向かいます。ある弁護士事務所で面接を受けたアントワーヌでしたが、ジュリーとの別れがショックで落ち込んだままです。
アントワーヌは面接官である弁護士に、最愛の女性に再会したのに終わってしまったと身の上話をします。あなたに愛する女性がいるなら大切にしてほしいと言い残し、アントワーヌは出て行きます。その言葉をドアの向こうでジュリーが聞いていました。偶然にも、面接官はジュリーの婚約者フランクだったのです。アントワーヌが自分への想いを語る様子に胸を打たれたジュリー。フランクに別れを告げ、アントワーヌが乗るタクシーを追いかけて乗り込みます。びっくりした顔のアントワーヌにキスし、2人はようやく結ばれました。
以上、映画「恋のときめき乱気流」のあらすじと結末でした。
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