ラビング 愛という名前のふたりの紹介:2016年アメリカ映画。人種差別が続いていた時代に恋をした男女が、異人種間結婚が認められるまでを描いた実話。第89回アカデミー賞で主演女優賞にノミネートされた話題作です。
監督:ジェフ・ニコルズ 出演:ジョエル・エドガートン(リチャード)、ルース・ネッガ(ミルドレッド)、マートン・ソッカス(ブルックス保安官)、ニック・クロール(バーナード・コーエン)、テリー・アブニー(ガーネット)、ジヨン・バス(フィリップ・ハーシュコプ)、マイケル・シャノン(グレイ・ビレット)
映画「ラビング 愛という名前のふたり」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ラビング 愛という名前のふたり」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ラビング 愛という名前のふたりの予告編 動画
映画「ラビング 愛という名前のふたり」解説
この解説記事には映画「ラビング 愛という名前のふたり」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ラビング 愛という名前のふたりのネタバレあらすじ:起
1958年バージニア州キャロライン郡では人種差別が続いていました。そのような環境の中、レンガ職人で白人のリチャードと黒人のミルドレッドは愛し合っていました。まもなくして二人の間に赤ちゃんを授かりリチャードは大変喜びます。そこで、彼は土地を買ってマイホームを建てることを計画します。その場所でリチャードはミルドレッドにプロポーズをします。
ラビング 愛という名前のふたりのネタバレあらすじ:承
二人の故郷では黒人と白人の婚約が法律で禁じられています。そこで、その婚約が認められているワシントンD.Cに行って、二人はそこで結婚を認められます。しかし、すぐにその噂は広まり、二人は逮捕をされてしまいます。一時保釈はされましたが、罪を認めなければ自由の身にはなれません。そこで罪を認め、25年間バージニア州に戻ってこないことを条件に釈放されます。二人はすぐにワシントンD.Cへ引越し、新たな生活を築こうと努力します。しかし、慣れない都会の生活にミルドレッドは不安を覚え、リチャードの母の元で子供を産みたいと希望をします。義母はベテランの助産師でした。そこで、リチャードはミルドレッドと子供のために決意し、こっそりと二人の故郷へと帰ります。無事子供は生まれましたが、また逮捕されてしまいます。再び裁判が開かれましたが、弁護士が助けてくれ罪を逃れることができました。弁護士には「もう次はないぞ」と忠告されます。
ラビング 愛という名前のふたりのネタバレあらすじ:転
再びリチャードとミルドレッドはワシントンD.Cで暮らし始めました。3人の子供を授かり、幸せな生活ではありましたが、田舎でのびのびと育ってきたミルドレッドにとって、都会で子供を育てることは、籠の中の鳥のように思えてしかたがありませんでした。ある日偶然見た「公民権デモ」のニュースに影響されたミルドレッドは、親戚の後押しもあり、ケネディ司法長官に異人種間結婚についての手紙をおくります。リチャードはこの暮らしにも慣れ始め、無茶なことはしてほしくないと考えていました。しかし、ある時、子供が交通事故にあいます。その事件をきっかけにミルドレッドは本気で国と戦うことを決意します。
ラビング 愛という名前のふたりの結末
テレビ取材など、精力的に活動しているミルドレッドに対し、リチャードはいつ逮捕されるかわからないこの環境に不安を覚えていました。ある時、リチャードは昔の友人に会い「離婚すれば自由になれる」と言われます。その言葉により現実から逃げていた自分に気づき、リチャードもまた、ミルドレッドと戦うことを決意します。裁判が始まり、一度敗訴となりましたが、最高裁が上告を受け入れました。異人種間結婚が一体誰の危険になるのか、二人は訴え続けました。1967年、最高裁は異人種間結婚禁止法を違憲と認め、リチャードとミルドレッドは再び二人の故郷で暮らすことができるようになりました。結婚から10年、以前購入した土地に、ようやくリチャードは家を建て始めることができました。
白人の旦那さんと黒人の奥さんのお話です。
冒頭から奥さんのミルドレッドの妊娠が発覚し、旦那さんのリチャードはすぐに結婚を申し込み何もない土地に見るドレッドを連れていき家を建てることを嬉しそうに伝えるシーンから始まります。
ごく普通の夫婦として生活していましたが、二人の住む州では異人種間の結婚は認められておらず、何度か逮捕されてしまいます。
ワシントンで暮らし始めましたが、子供を伸び伸びと育てられない不満から地元の州へ戻り、夫婦として住むために裁判を起こします。
人種問題を取り上げた作品でありますが、作中は見ていて不快や暴力的な差別を受けるようなシーンはあまりありませんでしたので安心して見れます。
必死に戦って権利を勝ち取るというよりは夫婦として慎ましく生活を送る内容なのでちょっと拍子抜けするかもしれません。
旦那さんのリチャードは強面ですが、奥さん思いの大人しい人です。