ルース・エドガーの紹介:2019年アメリカ映画。少年時代に戦禍のアフリカからアメリカ人家庭に養子として引き取られたルース・エドガーは学業優秀で陸上部のスターです。ところが歴史教師ウィルソンはルースの課題テーマに危険思想があるとし、また危険物をロッカーで発見しルースと両親を注意します。両親はルースを疑いますが、この件は学校とルースの家庭を危機に追い込む大事件に発展します。誰からも愛され称賛される少年ルースは一体何者なのか。完璧な優等生なのか、それとも恐ろしい怪物なのか…。
監督:ジュリアス・オナー 出演:ナオミ・ワッツ(エイミー・エドガー)、オクタヴィア・スペンサー(ハリエット・ウィルソン)、ケルヴィン・ハリソン・Jr(ルース・エドガー)、ノーバート・レオ・バッツ(ダン)、アンドレア・バン(ステファニー)、ティム・ロス(ピーター・エドガー)、ほか
映画「ルース・エドガー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ルース・エドガー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ルース・エドガーの予告編 動画
映画「ルース・エドガー」解説
この解説記事には映画「ルース・エドガー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ルースエドガーのネタバレあらすじ:起・ルースとウィルソンの対立
学校のロッカーが開けられ、袋が置かれます…。バージニア州アーリントン、17歳の高校生ルース・エドガー(ケルヴィン・ハリソン・ジュニア)はスピーチをし、観客から大きな拍手を受けます。彼はアフリカのエルトリアからの養子として、エイミー(ナオミ・ワッツ)とピーター(ティム・ロス)のエドガー夫妻に育てられました。スピーチ後、エドガーは女性教師ハリエット・ウィルソン(オクタヴィア・スペンサー)を両親に紹介、ウィルソンはルースを模範的な生徒と褒めます。
ある日、ウィルソンはエイミーを学校に呼び出し、ルースが学校の課題レポートで、アフリカで暴力によって植民地解放を支持する革命家フランツ・ファノンをテーマに選んだことに懸念を伝えます。ウィルソンは、ルースがアフリカで10歳まで少年兵士であったこともあり、危険人物の疑いがあると話します。また、彼女はルースのロッカーから違法な花火が見つかったとして、エイミーに渡します。
その日の夕食で、両親はルースにウィルソンのことを話しますが、ルースは同級生のステファニー・キムという生徒を例に出し、ウィルソンは特定の生徒にレッテルを貼るのだとウィルソンを批判します。ルースは、ウィルソンは生徒を自分の政治的思想に利用する、彼女は自分のことをアフリカから来た悲劇を乗り越えた理想の黒人で、アメリカの良心の象徴だと考えていると言い、ルースはそのようなウィルソンの考えが好きではありません。深夜、ルースは花火の袋を見つけます。
ルースエドガーのネタバレあらすじ:承・ルースと両親の対立
学校でのスピーチの授業、ルースはウィルソンと気まずい雰囲気になります。その後、ルースはウィルソンと話しますが、彼は花火のジョークを言い、ウィルソンを怒らせます。怒ったウィルソンはピーターにルースの件で電話をします。エイミーがそのことを知ると、ピーターと口論になります。
エイミーとピーターは、ロッカーの花火の件をルースに話します。ルースは「花火は知らない、ロッカーは陸上部のチームメートと共同使用しているから誰のものかわからない」と話します。ピーターは嘘だと感じますが、エイミーには真相が理解できません。ルースが部屋にいるとエイミーが申し訳なさそうにルースの部屋にきますが、ルースはエイミーと話したくありません。
ルースはステファニーから仲直りしたいという電話を受けます。エイミーはステファニーのことが気になり、彼女をFacebookで検索してコンタクトをとります。ウィルソンは姉妹のローズマリーと食事をします。ウィルソンが買い物に行くと、ローズマリーがルースと仲良く話しているところに出くわします。ルースは楽しくローズマリーと話しますが、ウィルソンは明らかに当惑します。その後、ローズマリーは気がおかしくなり、ウィルソンは彼女を家から追い出します。
ルースエドガーのネタバレあらすじ:転・エイミーの悩みと夫婦の危機
エイミーはステファニーに会うことにします。エイミーは彼女に、なぜウィルソンから標的にされるのかを聞くと、ステファニーは過去に酔っ払い生徒たちから性的暴行を受けたことを話します。性的暴行されたことを沈黙していたことで「なぜ黙っているの?」と聞くと「ウィルソンから標的にされる」と言います。ステファニーはルースからは性的暴行されてない、逆に彼に助けてもらい、交際していたことや別れたことを話します。
エイミーは自宅に帰ると、ピーターにルースのことを再び相談するものの口論になります。ルースはステファニーから「エイミーはいい人、ルースと話しをしたい」とメッセージを受け取ります。学校でウィルソンが授業をしていると、ローズマリーが学校に乱入し裸になり大騒ぎを始めます。ローズマリーは警察に取り押さえられます。
その夜、ルースはローズマリーの騒ぎのビデオを家族に見せます。自宅に帰ったウィルソンは酒を飲んでいると、家に黒人への差別的な落書きがされているのを見つけます。そこへステファニーが来て、「ルースの件で話をしたい」と言います。
翌日、ウィルソンは校長と落書きの件を話し、それがルースの仕業だと話し、さらに、ステファニーがルースに強姦されたと言っていると伝えます。エイミーはルースに強姦の件を聞きますが、ルースは怒りエイミーと口論になります。
ルースエドガーの結末:ウィルソンとエドガー一家の運命
学校でルースと両親は、校長とウィルソンとの話し合いの場を持ちます。ウィルソンはステファニーと学校で会い「ルースに強姦されたことを話したのは勇気ある行動」だと褒め、「ルースと両親、校長とミーティングをするから別室で待ってて」と言います。
ルースはウィルソンとの関係を悪くしたことを謝罪するものの、ウィルソンは、ステファニーを強姦したことや落書きの件をルースの仕業だと疑います。ルースは友達と遊んでいるビデオをアリバイとして見せ、落書きはしていないと言います。ウィルソンはステファニーを連れてこようとしますが、彼女はいませんでした。ウィルソンは花火の話を持ち出しますが、エイミーは知らないと言います。話し合いはウィルソンに不利な状況になる中、校長とピーターはミーティングを終わらせます。
その夜、学校ではウィルソンの机の上で花火が爆発します。ルースが翌朝学校へ行くと、警察が花火の爆発について捜査しています。そして、校長はウィルソンに「花火の件であなたを弁護しない」と言い、解雇を言い渡します。エイミーは花火の袋を探し、ピーターは花火がルースの仕業ではないかと疑います。ピーターはエイミーと口論するものの、家族を守ると話します。
ルースはウィルソンの家を花束を持って訪れますが、ウィルソンは拒絶します。2人は口論になり、ルースは去っていきます。
ルースは森の中の隠れ家でステファニーに会っていました。エイミーはルースと連絡がつかず心配していましたが、彼らのいる隠れ家を見つけます。エイミーはステファニーとルースがセックスしているのを目撃し、二人がウィルソンを追い出すために共謀していたのではないかと感じます。ステファニーはエイミーと視線が合いますが無視します。エイミーは家に帰り、花火を探します。そこへルースがやってきて袋を渡しますが、中身は金魚でした。二人は抱きしめ合います。
スピーチの日、ルースは両親を賛美するスピーチを行い皆から称賛されます。映画の最後、ルースは複雑な表情を見せ、近所をダッシュするのでした。
以上、映画「ルース・エドガー」のあらすじと結末でした。
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