刑事ジョン・ルーサー: フォール ン・サンの紹介:2023年イギリス映画。刑事ジョン・ルーサーは、“正義のためなら不正もいとわない”という捜査スタイルで数々の事件を解決してきました。しかし、その不正がついに明るみに出て、ジョンは刑務所生活を余技なくされます。そんな中、連続殺人犯のデヴィッドが、ジョンを挑発するかのように次から次へと事件を巻き起こします。ジョンは刑務所から脱獄する計画を立て、事件解決に向けて再び立ち上がります。イギリステレビドラマ『刑事ジョン・ルーサー』の続編となるクライムサスペンス映画です。
監督: ジェイミー・ペイン 出演: イドリス・エルバ(ジョン・ルーサー)、シンシア・エルヴォ(レイン)、ダーモット・クロウリー(マーティン)、アンディ・サーキス(デヴィッド・ロビー)、ハティ・モラハン(コリン)、ほか
映画「刑事ジョン・ルーサー: フォール ン・サン」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「刑事ジョン・ルーサー: フォール ン・サン」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「刑事ジョン・ルーサー: フォール ン・サン」解説
この解説記事には映画「刑事ジョン・ルーサー: フォール ン・サン」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
刑事ジョン・ルーサー: フォール ン・サンのネタバレあらすじ:起
仕事中の青年カラムの元に1本の電話が。電話の主は15分後に会いたいと。「来なければ、彼女や母にスクリーンショットを送るぞ」と脅します。それを聞いたカラムは血相を変えて向かいます。
その道中で、カラムは事故車を見つけ通報します。車の中にはひどい状態の死体があり、道に倒れている人もいました。カラムが震える声で電話にて警察に状況説明をします。すると、道に倒れていた人物が起き上がり、突如として彼を襲います。
翌日、ロンドン警察の主任警部のジョン・ルーサーが現場にやってきます。死体の身元は7年前に失踪し自殺が疑われた銀行員のケリス・ジョーンズでした。遺体の状態から、長年氷で保存されていたようです。
通報したカラムは現在行方不明となっており、現場にはカラムの母コリンが息子を心配してやって来ました。コリンはジョンに「絶対に息子を見つけると約束してほしい」と言い、ジョンは詰まりながらも約束をします。
怪しげに事故現場を眺める1人の男性が。その男の正体はデヴィッド・ロビーで、ジョンの情報が全て欲しいとある人物に連絡をします。
場面は変わり、失踪したカラムの捜査責任者であるジョンが有罪判決を受けて刑務所に移送されるというニュースでもちきりです。ジョンの捜査スタイルが“正義のために不正をする”だったため、様々な罪がメディアによって明るみになり、このような結果となりました。そのニュースを聞いて、決行の準備が整ったとデヴィッドは話します。
刑務所では、元刑事ということで収容者から目をつけられるジョン。多方面から暴力を受けます。
コリンの元にカラムから何かに怯えている電話がきます。すぐさま指定された場所に訪れると、そこは豪邸でした。コリンが到着した直後、続々と人がやってきます。中に入ると、そこには首吊りをしている人たちが何人も集まっており、その中の1人がカラムでした。コリンはカラムのそばで嘆き悲しみます。そこに火がつけられ、謎の男が窓をドンドンと叩き、そこにいる全員をあざ笑っているかの様子です。
レイン警部がその事故現場へと足を運びます。犠牲者は8名。その中には11年前に失踪した者も含まれていました。
刑務所にいるジョンの元に、“65.8”と書かれた手紙が投函されます。ジョンはすぐさまその数字をラジオ周波数に合わせると、デヴィッドからジョンへ挑発するメッセージが流れてきます。コリンが苦しむ様子も録音されており、ジョンは怒りに包まれます。
そんな中、ジョンのもとにコリンが面会に訪れ、「嘘つき」と悪態をつかれます。コリンをここまで送ってきたのはデヴィッドで、彼の本当の姿を知らないコリンはデヴィッドに感謝を伝えます。
いてもたってもいられなくなったジョンは隠し持っていた携帯電話を使ってレインに電話をし、捜査に協力させてほしいと懇願。しかし、レインは犯罪者には手を貸さないと拒否をします。
そこでジョンは脱獄を計画。チャンスは移送中です。そこで自分をこの刑務所から移送させるため、わざと自分を襲わせる計画を立てます。その計画は見事成功し、すぐさまジョンの移送が決定します。
ジョン移送中の護送車が何者かに襲われます。その正体はジョンの知り合いデニスでした。デニスの協力によりジョンは脱獄に成功します。
全身にやけど痕のある女性の元に、デヴィッドが見舞いにきます。その女性は彼に対して恐怖感を抱いている様子です。
刑事ジョン・ルーサー: フォール ン・サンのネタバレあらすじ:承
ジョンの脱獄の知らせを聞いたレインは、ジョンの身の危険を案じます。犯罪者といいつつもこの連続殺人事件を解決するためにはジョンが必要です。そこでジョンと親交の深いマーティンに連絡を取り、「ジョンの命を救って」とレインは伝えます。
一方ジョンは、ラジオの周波数の発信源を辿り、デレクという人物に辿りつきます。なぜこのような音声を流しているのかジョンは詰め寄りますが、依頼者はネットで知り合った人で詳細はわからないの一点ばりです。デレクはSMプレーが趣味で、その繋がりで依頼者と出会ったとのこと。その依頼者に騙され、SMプレーに全く興味がない人を襲ってしまい、その盗撮された暴行動画を餌に依頼者に脅され、今回の行動にでたとのことでした。
ジョンはデレクから、その依頼者の携帯番号を入手しその場を立ち去ります。
デヴィッドの部下が怪しげな施設で、ハッキング作業をしている人々をまとめています。これによってインターネットから一般人の秘密の情報を収集して、殺害するターゲットを絞っているようです。
ジョンは信頼するマーティンに連絡を取り、デレクから入手した携帯番号を追跡してほしいと依頼します。その結果、その依頼者はピカデリーサーカスにいるということがわかりました。
マーティンは完全にジョンを信用しているわけではなかったため、保険のため、警察をそこに派遣します。
ピカデリーサーカスに到着したジョンは、依頼者の携帯にかけてどこにいるのか訊ねます。すると、電話の主は「まだ始まったばかりだ」と。すると、広場のところどころで飛び降り自殺を実行する人たちが現われ、広場はパニック状態になります。この騒動に待機していた武装警察も思わず突入します。
犯人はジョンの前に姿を現し、その正体はデヴィッドでした。彼を追いかけるジョン。しかし、武装警察はジョンにも疑いを持っていたため、デヴィッドを逃してしまいます。
そんな中、こっそりとデヴィッドに電話をする捜査チームの1人アーチー。彼はデヴィッドに警察内部の情報を横流ししていました。
デヴィッドの部下が作り上げた“レッド・バンカー”というタイトルのサイトに人がどんどん集まり、デヴィッドの計画は順調なようです。
デヴィッドは一筋縄ではないかないと踏んだレインは、ジョンにも調査を協力してもらうことを正式に許可します。
ジョンは今日の被害者の共通点を調べてほしいとレインに依頼すると、全員犯罪歴はなく善良な市民だということしか共通点はありませんでした。被害者たちはおそらく、ネット上で恥じている部分を餌に何か脅されたのだろうとジョンは推測します。
刑事ジョン・ルーサー: フォール ン・サンのネタバレあらすじ:転
レインの娘でティーンエージャーのアーニャが夜、1人で留守番をしていると、自分の名前を呼ぶささやき声を耳にします。そこへ近づいていくと、アーニャは襲われ、デヴィッドに誘拐されてしまいます。
ジョンはコリンの家を訪ねることに。カラムが行方不明になってから知り合った人物はいないかと聞くと、支援グループでトミーと出会ったと話します。彼は妻を亡くし、コリンがジョンに面会に行ったその日も刑務所まで送ってくれた人です。ジョンはコリンにその人物がカラムを殺害した人だと伝えると、コリンは言葉を失います。
レインの元に1本の電話が。電話の向こうからはアーニャの叫び声が聞こえます。デヴィッドはレインに、娘の命と引き換えにこちら側に協力するよう要求します。
レインはすぐさまマーティンを捜査から外し、デヴィッドの情報を伝える名目でジョンとコンタクトを取りに行きます。
犯人の本名はデヴィット・ロービー・トレーダー。6年前の加重性的暴行容疑が立証されず、数カ月後、離婚を求めた妻が火事で負傷。放火容疑は立証されず、妻のジョーゼットはかろうじて生きているとのこと。
その話を聞き終えた後、レインの異変に気付くジョン。デヴィッドに何かを握られたと直感。レインを追求すると、娘のアーニャを人質に取られていることが発覚します。レインはジョンをデヴィッドに引き渡すため、銃で脅します。ジョンは、協力し合えば娘を助けられると説得し、誰にも内密にすると約束。レインは承諾します。
ジョンとレインはデヴィッドの妻ジョーゼットに会いに行きます。2人は彼女を説得してデヴィッドの居場所を聞き出します。そして、彼の居場所はノルウェーだと知り、手配を始めます。
捜査チームの1人が、デヴィッドたちが作成したサイト“レッド・バンカー”を発見。そこには最近の被害者の情報も含まれていました。それはどんなサイトか。ユーザーが被害者をどう殺してほしいか投票して実行し生配信するというもので、非常に残忍なサイトでした。それを見たアーチーは吐き気をもよおし、これまでの自分の裏切り行為を後悔し始めます。
警察内部に内通者がいると踏んだジョンは、その内通者を暴くため、あえてノルウェーへ行くことを警察内部に垂れ流します。それを聞いたアーチーはすぐさまデヴィッドに伝えます。デヴィッドはジョーゼットが情報を漏らしたと直感し、アーチーに彼女の殺害を指示。アーチーはもう手を引かせてほしいと懇願しますが、最後の仕事をすれば解放すると言われます。
アーチーはジョーゼットの元へとやってきて殺害に試みますが、警察が待ち伏せをしており、未遂で終わります。すると、アーチーは持っていた毒薬で自殺を図ります。
刑事ジョン・ルーサー: フォール ン・サンの結末
ジョンとレインはある施設を目指して雪の中を歩き続けます。すると、氷の下にはたくさんの遺体が。更に進むと豪邸が現われます。中に入ると、アーニャの泣き叫ぶ声が。その声をたどると、アーニャは首が吊られた状態で発見され、レインはその場で泣き叫びます。ジョンはまだデヴィッドが近くにいると踏んでさらに奥へと進んでいきます。
少し冷静になったレイン。その死体をよく見てみるとアーニャではありませんでした。すると、レインはある男に首をしめられ、意識を失います。
さらに奥へと進んだジョンはデヴィッドと鉢合わせ、襲われ拘束されます。
意識を取り戻すと、デヴィッドが司会となってレッド・バンカーの生配信が行われています。拘束されたレインも現れます。ガラス越しには人質に取られたアーニャがおり、2人は反抗することができません。
拷問道具の中からナイフを手に取ったデヴィッドは、「これでジョンを刺せ」とレインに命令。レインが拒否するとアーニャに袋が被せられます。苦しむ娘を前に、困り果てたレインに対してジョンは、自分を刺すように促し、レインは実行します。
次はレインが拘束され、デヴィッドはジョンに「彼女の膝を割れ」と指示。ジョンが拒絶し、このサイトの視聴者に向けて話します。このサイトはすでに警察が追跡しているため、視聴していたらバレると。すると、どんどんメンバーが退出し視聴者数ががくっと減少します。デヴィッドは、そんなかとはなく安全なサイトであると視聴者に伝えますが、聞く耳を持つものはいません。
さらにジョンは、ジョーゼットから聞いたデヴィッドの心配性で歯ぎしりやめられない等のコンプレックスを発表し、デヴィッドのプライドを傷つけます。
しびれを切らしたデヴィッドは、焼却処理のタイマーを開始してその場を後にします。すぐさまスプリンクラーから灯油がまかれます。レインとアーニャはドアが施錠されているためここから脱出することができません。
デヴィッドの後を追うジョン。その道中、地下には牢屋に入れられている多くの人たちがいました。デヴィッドは車で逃げようとし、ジョンはその車に乗り込みます。車中でもみ合いになり、車は水の中へ。
水中でジョンは、デヴィッドの携帯でレインたちがいるドアを解除することに成功。
デヴィッドは陸に上がろうと必死に上を目指しますが、そこには分厚い氷がはられています。そのまま力つき、自分が殺害した多くの死体に囲まれて、デヴィッドは亡くなります。
その直後、応援部隊が来て、ジョンは一命を取り留めます。
アーニャを救うことができたレインは、ジョンに感謝を伝えます。連続殺人事件を解決に導いたジョンでしたが、刑務所へと戻る必要があります。傷が癒えるまで別の施設で療養後、刑務所へと移送される手筈に。
すると、療養していたジョンのもとに、長官から「話がある」とやってきたところで、この映画の幕は閉じます。
以上、映画「刑事ジョン・ルーサー: フォール ン・サン」のあらすじと結末でした。
この映画の感想を投稿する