マ・レイニーのブラックボトムの紹介:2020年アメリカ映画。ブルースの母として、アメリカ南部で大スターだったマ・レイニーのレコーディング風景を通して、黒人として音楽とどう向き合っていったかが映し出されている作品。『ブラックパンサー』のチャドウィック・ボーズマンが、自分を貫き通すために固い意志を持った若い黒人アーティストのアヴィーを演じ、『殺人を無罪にする方法』で主役の黒人弁護士を演じたヴィオラ・デイヴィス が、信念の貫くマ・レイニーを熱演します。
監督:ジョージ・C・ウルフ 出演:ヴィオラ・デイヴィス(マ・レイニー)、チャドウィック・ボーズマン(レヴィー)、コールマン・ドミンゴ(カトラー)、グリン・ターマン(トレド)、スロー・ドラッグ(スロー・ドラッグ)、テイラー・ページ(ダッシー・メイ)、ダサン・ブラウン(シルヴェスター)、ジェレミー・ジェイモス(アーヴィン)、ジョナサン・コイン(メル)、ほか
映画「マ・レイニーのブラックボトム」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「マ・レイニーのブラックボトム」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
マ・レイニーのブラックボトムの予告編 動画
映画「マ・レイニーのブラックボトム」解説
この解説記事には映画「マ・レイニーのブラックボトム」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
マ・レイニーのブラックボトムのネタバレあらすじ:起
1927年、ブルースの母と言われていたアフリカ系黒人で歌手のマ・レイニーは、アメリカ南部で黒人たちの大スターでした。当時、アメリカの黒人差別には根深い問題がありましたが、ブルースの母に目をつけたシカゴのレコード会社がマ・レイニーをシカゴへ招待しレコード収録をオファーします。
まずはマ・レイニーのバンドメンバー4人がシカゴにやってきます。シカゴには白人が多く、黒人は注目の的。トランペットを務めるレヴィーは若くて自己主張が激しい性格で、他のメンバーに煙たがられています。
約束の時間が来てもマ・レイニーは現れません。その間、バンドメンバーだけでリハーサルを行います。レヴィーは自分の音楽に自信があり、自分のアレンジで演奏したいと意気揚々です。しかし、古株のバンドメンバーはなかなかそのアレンジを受け入れてくれません。
なんだか外が騒がしい。マ・レイニーが乗っていた車が事故を起こしてトラブルを起こしている様子。レコード会社のアーヴィンはすぐさま対応をして、お金で解決。1時間遅れてマ・レイニーがスタジオにやってきます。
マ・レイニーのブラックボトムのネタバレあらすじ:承
アーヴィンは、マ・レイニーのご機嫌をとってスムーズにレコーディングが行くように気を使います。一方レコード会社のメルは、遅刻しても一切悪びれもしないマ・レイニーの態度が気に食わない様子。マ・レイニーはあのレヴィーの上を行く自己主張の激しさです。
レヴィーがアレンジしたものを聞かせると、「あの若造のアレンジでは歌いたくない。」と一蹴です。マ・レイニーの甥シルヴェスターも同行しており、マ・レイニーは口上をシルヴェスターにやらせるよう指示をします。しかし、シルヴェスターは吃音だったので、全員がさせるべきではないと感じています。
レヴィーは自分のレコードを出すのが夢だったので、レコード会社のメルやアーヴィンにいい顔をしていました。それを他のバンドメンバーに白人に媚びを売っていると馬鹿にされて、レヴィーは突如キレだします。そして、自分の過去を語り始めました。
レヴィーが8歳の頃、父親はアメリカで雄大な土地を持っていました。しかし、母親とレヴィーが白人集団に襲われてしまい、土地を売って引っ越すことを余儀なくされてしまいます。あんなひどいことをされてもレヴィーの父親は、土地を高く売るために白人に笑顔で接します。引っ越してしばらくした後、レヴィーの父親はあの白人集団に復讐をするために姿を消します。そして数人の白人を殺した後、生き残った白人に火あぶりにされてしまいます。その父親の姿を見て育ったレヴィーは、白人にいい顔をしつつ、時期を見ているのだと主張をします。
マ・レイニーのブラックボトムのネタバレあらすじ:転
やっとレコーディングができると思ったら、マ・レイニーはコーラがないと歌わないと言い出し、さらにレコーディングが押します。コーラがやっと届き、収録が始まろうとしましたが、全員の反対を押し切ってシルヴェスターに口上をやらせたいと、マ・レイニーは曲げません。
受け入れるしかなく、7テイク目でやっとシルヴェスターは口上を成功させました。マ・レイニーの歌声も完璧で、大成功と思いきや、機材トラブルで録音ができていませんでした。怒ったマ・レイニーはスタジオを飛び出してしまいます。なんとかアーヴィンがなだめて、引き返してくれます。
機材が直るまで、バンドメンバーは話しながら待ちます。バンドメンバーの1人カトラーが神の話を始めます。するとレヴィーは神は黒人の祈りをゴミ箱に捨てていると神を冒涜し、けんかになります。レヴィーはナイフをだして威嚇をしますが、けが人は出ませんでした。
マ・レイニーのブラックボトムの結末
収録は無事成功。しかし、レヴィーは収録の間に自分のアレンジで演奏したもよう。マ・レイニーが注意をすると、レヴィーは反発しクビになってしまいます。
レヴィーはむしろクビになってよかったと発言し、メルに、渡した曲はどうかと尋ねます。レヴィーはこれを気にレコードデビューをしたいと張り切っています。しかし、メルはこの楽曲をレコード化する気は一切なく、1曲5ドルで買い取ることで強引に突き放されてしまいます。
納得できなかったレヴィーは不機嫌になります。そんなときに買ったばかりの靴をトレドに踏まれてレヴィーの怒りは頂点に。勢いあまってレヴィーはトレドを刺し殺してしまいます。
白人男性が黒人の曲をレコーディングしているところでこの映画の幕は閉じます。
以上、映画「マ・レイニーのブラックボトム」のあらすじと結末でした。
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