マッカーサーの紹介:1977年アメリカ映画。アメリカ陸軍のダグラス・マッカーサー将軍の太平洋戦争フィリピン在中から日本占領を経て朝鮮戦争時の解任までの軌跡をたどる。
監督:ジョセフ・サージェント 出演:グレゴリー・ペック(ダグラス・マッカーサー)、ダン・オハーリヒー(フランクリン・D・ルーズヴェルト)、サンディ・ケニオン(ジョナサン・M・ウェインライト)、ディック・オニール(ホイットニー)、アート・フレミング(秘書)、エド・フランダース(ハリー・S・トルーマン)、ほか
映画「マッカーサー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「マッカーサー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
マッカーサーの予告編 動画
映画「マッカーサー」解説
この解説記事には映画「マッカーサー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
マッカーサーのネタバレあらすじ:起
フィリピンで陸軍の指揮を執っていたダグラス・マッカーサー将軍は、当時大統領だったルーズベルトによって不本意にもオーストラリア保守と歩兵の補強を命令されます。しかしオーストラリアの兵力は想像していたより遙かに弱く、一から訓練し直すことに。その折、フィリピンに残した部下のウェインライト率いる兵士が日本軍に降伏し激昂していました。オーストラリアにほど近いニューギニア戦線で歩兵の投入し勝利を得たものの、多くの死者を出しました。
マッカーサーのネタバレあらすじ:承
ルーズベルトはハワイにマッカーサーを呼びつけました。ニミッツ提督の作戦を聞かせるためでした。ニミッツ提督によると日本軍の侵攻に備えて台湾を占領し、フィリピンの解放を後回しにするべきとのことでしたが、マッカーサーはこれに反対。フィリピン首都のマニラを取り戻すことが先決だと訴えました。マッカーサーの訴えを了承し、陸軍はレイテ島の復帰と捕虜の解放を実現しました。幸福を余儀なくされたウェインライトは無事で、連合国の終戦調印式でようやく対面します。大統領がトルーマンに代わり、敵国日本に原子爆弾が2発落とされました。マッカーサーはフィリピンで培った東洋人の精神を尊重し、無理に天皇に接見することはしませんでした。農地改革、財閥解体、女性の参政権などこれまでの日本になかった権力との距離の置き方を憲法に盛り込みました。
マッカーサーのネタバレあらすじ:転
日本の駐留のさなか、マッカーサーの元に韓国で北朝鮮からの攻撃があったと連絡が入ります。トルーマンは「共産主義を排除する警察的行動」と表明し、マッカーサーに監視させました。マッカーサーは韓国と北朝鮮の国境付近で作戦を展開しようとしますが、トルーマンは承認しません。渋々認めた作戦で、陸軍はまたしても勝利を治め、トルーマンも素直に彼を賞賛します。トルーマンは今後の北朝鮮問題の方針について、話し合いを持つことにしました。マッカーサーは半島全体を統一すべきとの考えでしたが、大陸のソ連・中国が北朝鮮の後ろ盾をする可能性を恐れていました。そして感謝祭の日…。国境付近で感謝祭の祝いに興じていた陸軍兵士達を中国軍26万人が攻撃してきました。マッカーサーは軍人として、仲間達が武力なしでのたれ死にするのを黙ってみていることはできませんでした。そのため戦闘するべきと主張していましたが、トルーマンは第3次世界大戦を危惧して休戦を提案、さらにマッカーサーを解任しました。
マッカーサーの結末
かつての軍人の帰還パレードも類を見ないほど盛大なパレードが行われました。マッカーサーはアメリカの地に戻ってきたのです。部下のアイゼンハワーは聡明な軍人で大統領となり、かたやマッカーサーは退役軍人として隠居生活に入るのでした。彼は母校であるウェストポイント軍士官学校の演説でこう言います、「義務、名誉、祖国、これが君たちの目標である」と。
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