マダム・ウェブの紹介:2024年アメリカ映画。コロンビア・ピクチャーズとマーベル・エンターテインメントが共同で製作しソニー・ピクチャーズが配給する、「マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)」とは一線を画すもうひとつのマーベルユニバース「ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース」(SSU)の第4作となるサスペンス作品です。本作は2003年のニューヨークを舞台に、未来予知能力を持つマダム・ウェブの誕生秘話を描いていきます。
監督:S・J・クラークソン 出演者:ダコタ・ジョンソン(カサンドラ・“キャシー”・ウェブ/マダム・ウェブ)、シドニー・スウィーニー(ジュリア・コーンウォール)、セレステ・オコナー(マティ・フランクリン)、イザベラ・メルセード(アーニャ・コラソン)、タハール・ラヒム(エゼキエル・シムズ)、アダム・スコット(ベン・パーカー)、エマ・ロバーツ(メアリー・パーカー)、ケリー・ビシェ(コンスタンス・ウェブ)、マイク・エップス(オニール)、ゾーシャ・マメット(アマリア)、ホセ・マリア・ヤズピック(サンティアゴ)ほか
映画「マダム・ウェブ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「マダム・ウェブ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「マダム・ウェブ」解説
この解説記事には映画「マダム・ウェブ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
マダム・ウェブのネタバレあらすじ:起
1973年、ペルー。アマゾンの密林で女性科学者のコンスタンス・ウェブは不思議な蜘蛛の力について研究していました。この地には古来より蜘蛛の力を授かった“ラス・アラニャス”と呼ばれる超人がおり、蜘蛛には病気を治す働きがあるというのです。ところが、コンスタンスと共に蜘蛛の研究をしていた探検家のエゼキエル・シムズが裏切り、コンスタンスを銃撃すると彼女が生け捕りにした蜘蛛と研究資料を奪って逃走しました。お腹に赤ん坊を身籠っていたコンスタンスはラス・アラニャスたちに助けられましたが、女の子を出産した後に息を引き取りました。ラス・アラニャスの族長サンティアゴは赤ん坊の潜在能力を予知し、困難になって戻ってきたら自分が迎えようと誓いました―――。
―――2003年、アメリカ・ニューヨーク。赤ん坊カサンドラ・“キャシー”・ウェブは成人し、同僚のベン・パーカーと共に救命士として働いていました。キャシーは自宅アパートに母コンスタンスの遺品である蜘蛛の研究資料などを保管していました。
そんなある日、キャシーとベンは橋で起きた交通事故の現場に向かい、橋から転落しそうになっている車の中から運転手を救助しました。ところが、キャシーは車に乗ったまま川に転落してしまい、その際に自分の周りに蜘蛛の糸のようなものが漂う、青い風船が割れる、両手が血まみれになる、花火が打ち上がる、自分が分裂する、ネオンの看板が落下するなどの幻影を見ました。その後、キャシーはベンの蘇生措置により息を吹き返しました。
その頃、エゼキエルは悪夢にうなされていました。それは自分が3人のスパイダ―ウーマンに襲われ、ビルの窓から転落死するというものでした。エゼキエルはいずれ自分がこの3人に殺されるのではないかと思い、殺される前に先に3人の居場所を突き止めて殺そうと思いつきました。エゼキエルは助手で天才ハッカーのアマリアに国内の監視カメラをハッキングさせ、その結果自分の夢に出てきた3人の特徴と合致する3人の少女の存在を突き止めました。
マダム・ウェブのネタバレあらすじ:承
キャシーはベンの義妹メアリー・パーカーの妊娠祝いのパーティーに招かれました。その時、突然会場にあった青い風船が割れました。みんなが驚いていると今度は埠頭で火災が発生したとの通報があり、キャシーやベンは招集されて現地に向かいました。
キャシーは早速負傷者の蘇生措置を行いましたが、その際にキャシーはなぜか同僚の救急士オニールの心臓マッサージをしているという幻覚を見ました。オニールはキャシーから救急車を借りて出発しましたが、その直後にトラックに衝突されました。キャシーはオニールの蘇生を行いましたが甲斐なくオニールは死亡してしまいました。
医師の診察を受けたキャシーは脳に異常が見られなかったことから自宅に帰されました。そこでキャシーは鳩が窓ガラスに衝突して死ぬという幻覚を見ました。キャシーは窓を開けると鳩がやってきて、また去っていきました。そこでキャシーは自分には未来を予知する能力があること、そして予知した未来は変えられることに気づきました。
キャシーはオニールの葬儀に参列するために駅に向かいました。駅にはエゼキエルが狙っている3人の少女、ジュリア・コーンウォール、マティ・フランクリン、アーニャ・コラソンがいました。エゼキエルは黒いスパイダーマンスーツを着用して駅に乗り込み、たまたま居合わせたキャシーは3人の少女の危機を予知し、彼女たちをエゼキエルの魔の手から救おうと試みましたが、事情を知らないジュリアから誘拐犯呼ばわりされてしまいました。キャシーは駆けつけた警察に誘拐容疑で逮捕されそうになりましたが、3人を連れて逃走しました。
キャシーたちはひとまず森の中に隠れました。ジュリアの継母はキャシーに救急搬送されたことがあり、アーニャはキャシーと同じアパートに住んでいました。キャシーは襲ってきた男(エゼキエル)の素性や目的まではわからないとしながらも、自分には予知能力があることを明かしました。
マダム・ウェブのネタバレあらすじ:転
母の遺した資料に何か心当たりのあるキャシーは3人に森から出るなと厳命し、自宅に戻りました。母の写真には先程3人を襲った男(エゼキエル)が写っていました。
一方、空腹の3人はキャシーの言いつけを破って近くのレストランに向かいましたが、3人の姿を見た客が警察に通報したことにより居場所がエゼキエルにバレてしまいました。森に戻ったキャシーはレストランに行き、3人と合流したところエゼキエルに襲われる幻影を見ました。キャシーは作戦を変更して車ごとレストランに突っ込み、3人を殺そうとしたエゼキエルに衝突、3人を車に乗せて逃げ出しました。エゼキエルはアマリアが調べた情報から、3人を助けた女(キャシー)がコンスタンスの娘であることを知りました。
キャシーたちはモーテルに身を隠しました。エゼキエルもまたキャシーと同様の能力を持っており、手には猛毒を潜ませていることから、キャシーは毒を打たれて心肺停止した際の心臓マッサージの仕方を教えました。そしてキャシーは3人をベンに預け、母の真相を探るため単身ペルーへと飛びました。
キャシーはサンティアゴに会い、改めて自分には未知の能力が宿っていることを教えられました。その後、キャシーはコンスタンスの幻影を見、かつてコンスタンスのお腹にいた頃の自分は神経系の病を患っていたこと、コンスタンスは病を治すためにペルーで蜘蛛の研究をしていたことを知りました。真相を知ったキャシーに、サンティアゴは「大いなる責任を担う者は、大いなる力を手に入れる。未来が見えるのは始まりで、無限の可能性がある。複数の場所にも同時にいられる」と語りました。
一方、ニューヨークではいよいよメアリーが出産の時を迎えようとしていました。ベンはメアリーと3人を車に乗せて病院に向かいましたが、その様子をアマリアに見つかってしまいました。
マダム・ウェブの結末
ニューヨークに戻ってきたキャシーはベンや3人たちがエゼキエルに狙われていることを予知し、救急車を奪ってベンたちの後を追いました。キャシーは何とかベンたちと合流し、ベンに遠くに行くよう指示すると3人を連れて逃げ出しました。
キャシーたちは逃げ込んだ花火工場の花火を爆発させてエゼキエルを足止めし、救急ヘリを要請しましたが、ヘリは花火に当たって墜落してしまいました。屋上に逃れたキャシーたちにエゼキエルは容赦なく襲い掛かり、3人はそれぞれ鉄骨にぶら下がって転落しそうになりました。キャシーはサンティアゴの言葉を思い出し、自らの体を3つに分裂させて3人を助けました。そしてキャシーは落下しそうなネオンの看板の下にエゼキエルを誘き寄せ、エゼキエルは落下した看板の下敷きになって死亡しました。
ネオン看板の土台が崩れ、キャシーは川に転落してしまいました。3人は川に飛び込んでキャシーを助け、キャシーから教わった通りに心臓マッサージして蘇生させました。その後、メアリーは無事赤ん坊を出産しました。
目と身体を負傷したキャシーはサングラスをかけ、車椅子生活を送ることになりました。キャシーは3人を“家族”として迎え入れ、3人が将来スパイダーウーマンとして悪と戦う未来を予知しました。そしてキャシーは自分が“マダム・ウェブ”となる未来を予知し、「どんな未来が待っていても乗り越えられる。未来の素晴らしいところはまだ決まっていないところ」と呟きました。
以上、映画「マダム・ウェブ」のあらすじと結末でした。
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