映画「マジカル・ガール」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
マジカル・ガールの紹介：2014年スペイン映画。余命幾許もない白血病の娘アリシアの願いは、「魔法少女」になること。それをなんとか叶えようと奔走する父。その善意から生じた行動は自分でも気が付かぬまま、思いもよらない恐ろしい魔法を発動させることとなる。スペインの映画賞を総なめにし、あのスペイン映画の巨匠・アルモドバルをも唸らせた、新しいスペインががここに誕生。
監督：カルロス・ベルムト 出演：アリシア（ルシア・ポジャン）、ルイス（ルイス・ベルメホ）、バルバラ（バルバラ・レニー）、ダミアン（ホセ・サクリスタン）ほか
この解説記事には映画「マジカル・ガール」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
マジカルガール「魔法少女」の衣装が欲しいというアリシアの願いを偶然目にした父・ルイスは、その衣装があまりにも高額であることから、お金集めに奔走します。しかし不況真っ只中のスペインに他人にそれほどの大金を貸してくれるものなどいるはずがありませんでした。追い詰められた父・ルイスが高級宝石店を襲撃しようとしたその瞬間、ふとした事件をきっかけに美女・バルバラと一夜を共にすることになります。
バルバラのその裕福な暮らしぶりに目をつけたルイスは、彼女との関係をネタに、彼女を脅し、お金を手に入れようとします。夫に一夜のことを知られたくないバルバラは過去の自分の職業に1日だけ戻り、大金を用意します。その大金でマジカルガール「魔法少女」の衣装を手に入れたルイス。アリシアが喜んでくれると思ったのに、今度は「魔法少女の杖」が足りないと言い出します。再び、バルバラを強請るルイス。今度はさらなる大金が必要なのでした。
再び過去の職業に手を出すバルバラ。今回は自分の命まで危険にさらされることになります。命からがら、その仕事を終えたバルバラが助けを求めたのは、かつて彼女と複雑な関係にあった教師ダミアンでした。ダミアンはボロボロになったバルバラを病院へ送りますが、バルバラからお金をルイスに渡してほしいと頼まれます。その後病院で再会したダミアンとバルバラ。ダミアンが、バルバラに何があったのかを尋ねると、ルイスに暴行を受けたと嘘を教えられます。
ダミアンはルイスに復讐することを選び、彼と彼の娘アリシアを殺害し、再びバルバラの元へと戻っていきます。病床で涙を流しながらダミアンを見つめるバルバラ、その視線はダミアンから徐々に離れ、これまで他人事のように映画を見てきた私たち観客を射抜くように見つめ、この映画は幕を閉じます。
以上、映画マジカルガールのあらすじと結末でした。
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