向う見ずの男の紹介:1958年アメリカ映画。ライフル射撃の腕は抜群だが心優しいトッド・ローマンが、ボイド家の息子を殺したと誤解され、ボイド一家に追われる身となる。『ナイアガラ』や『勇気ある追跡』のヘンリー・ハサウェイ監督による西部劇。主演は『バス停留所』のカウボーイ、ドン・マレー。トッド・ローマンと恋に落ちる男勝りの娘を『青春物語』で注目されたダイアン・ヴァーシが演じる。コマンチ族襲撃シーンの馬車を使ったスタント等も見どころ。
監督:ヘンリー・ハサウェイ 出演者:ドン・マレー(トッド・ローマン)、ダイアン・ヴァーシ(ニータ・ブラッドリー)、チル・ウィルス(エイモス・ブラッドリー)、デニス・ホッパー(トム・ボイド)、R・G・アームストロング(ハンター・ボイド)、ジェイ・C・フリッペン(レファートフィンガー)ほか
映画「向う見ずの男」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「向う見ずの男」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「向う見ずの男」解説
この解説記事には映画「向う見ずの男」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
向う見ずの男のネタバレあらすじ:起・追跡者と逃亡者
トッド・ローマンは、強欲に土地を広げる牧場主ハンター・ボイドの3人の息子のうちの一人、ショーティを殺害したと誤解され、ボイドの別の息子、オーティスたちに追われていた。
トッドの馬が脚を痛めているところに、追っ手が馬の群れにまぎれて近づく。トッドは馬たちを暴走させて逃れるものの、オーティスは馬に踏まれて重傷を負う。夜、トッドの焚火に一人忍び寄ったもう一人のボイド家の息子トムを、待ち伏せしていたトッドは武装解除し、ショーティは自分のナイフの上に倒れて死んだのだと説明する。トムは隠していた拳銃を発砲するが、トッドの馬を撃てただけで、かえって手をトッドに撃たれる。
ボイド家にかつぎこまれたオーティスは、たとえ助かっても体に麻痺が残ると診断されていた。ボイドは、今度は自らトムたちを率いてトッドを追跡することにする。
向う見ずの男のネタバレあらすじ:承・母のことば
ライフルを杖にして砂漠をさまよった後、トッドは川を見つける。川辺で眠り込んだトッドを牧場主ブラッドリーとその養女ニータが発見する。食事をふるまわれてトッドは身の上話をする。たまたまダンスパーティーをしている学校に寄ったトッドが、自分のガールフレンドにちょっかいを出したと誤解したショーティに喧嘩をふっかけられ、その結果、ショーティが事故死した。
トッドはたとえ身を護るためでも人を殺したくはない。今は、南北戦争の後、帰ってこなかった父がその辺りにいると、人からきいたソコロを目指していて、父と一緒に暮らすことを望んでいる。
男勝りのニータは、お人よしのトッドをけなすが、異性として気になる。トッドが水浴びしているうちに、彼が大事にする聖書をのぞき、そこに書き記された、トッドの母の「聖書の教えを支えにしなさい」という遺言を読む。
向う見ずの男のネタバレあらすじ:転・危険な道
翌朝、ブラッドリー父娘とトッドが出発しようとするとき、ボイドたちが彼らの前に現れる。ボイドは独特の正義感からトムが撃った馬の代わりの馬をトッドに与え、トッドが歩かなければならなかった時間を挽回できるように、正午になるまで追跡を始めないと約束する。
ソコロへ行く道は三つある。正午になりボイドは追っ手を三つに分けてトッドを追うことにする。岩陰にずっと隠れていたトッドは、ボイドの腕利きの相棒であるカーモディが待ち伏せする道へ引き返してきた。二人は撃ち合いになるが、結局カーモディが命を落とす。
カーモディを埋葬したトッドは、商人のレファートフィンガーの幌馬車に同乗させてもらう。ボイドの追っ手の二人が追跡してくるが、折から現れたコマンチ族に殺される。コマンチ族の狙いは馬だからと、レファートフィンガーは余分の馬を放つことで危機をのがれる。
向う見ずの男の結末:最後の対決
トッドたちもボイドたちもほとんど同時にソコロの街に着く。ホテルにはオーティスの死を告げる電報が届いていた。父が伝道所で働いるらしいと酒場で知ったトッドは、伝道所を訪れて司祭に会うが、父は既に死に伝道所に葬られていた。
晩にトッドは町はずれのブラッドリー牧場を訪れ、ブラッドリーの妻やニータの妹たちに大歓迎される。ニータもディナーのためにドレスに着替える。トッドはできればこの美しい牧場にずっといたいと願う。
ボイドたちはブラッドリー家にもやってくる。トッドは峡谷へ向かって逃げていたが、銃声を聞いて引き返す。家の中を調べさせることを拒んだブラッドリーをボイドたちが撃ったのだった。
トッドは全てを解決するため、ソコロの街へ行く。トッドは街中でボイドたち3人を相手にするが、トムが灯りを消すためにホテルのランプを撃ち落とすと、ランプの火がトムの服に燃え移ってしまう。トッドは危険を恐れずトムに飛び乗って消火する。
ボイドは最後の、息子トムの命を救ったという理由でトッドを許す。ブラッドリー家では、撃たれたブラッドリーの容体が持ち直し、牧場に戻ったトッドをニータが迎えに走るのだった。
以上、映画「向う見ずの男」のあらすじと結末でした。
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