満願旅行の紹介:1970年日本映画。寝台特急の専務車掌の村上洋介に見合い話が持ち上がり、一目ぼれした洋介は果敢にアタックし始めますが、洋介に恋心を持つ食堂係の八重子が洋介をモノにしようと策略を立て始めました・・・という松竹映画の『旅行シリーズ』6作目です。
監督:瀬川昌治 出演者:フランキー堺(村上洋介)、ミヤコ蝶々(母お政)、団令子(庄司八重子)、森田健作(庄司隆一)、香山美子(秋山すみ江)、森川信(秋山次郎吉)、石井均(秋山とめ)、松岡きっこ(ユカ)ほか
映画「満願旅行」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「満願旅行」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「満願旅行」解説
この解説記事には映画「満願旅行」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
満願旅行のネタバレあらすじ:起
寝台特急『はやぶさ号』の専務車掌の村上洋介は、母のお政と二人暮らしでした。そんな洋介に、叔父から見合いの話がきました。お政が写真を見せると、洋介は一目ぼれし、早速明日、東京で見合いをすることになりました。
はやぶさ号にお政も乗り込み、一緒に東京へ向かいました。はやぶさ号には洋介と結婚したくてたまらない食堂係の庄司八重子が乗っていました。明日の休みにデートしようと誘いますが、洋介が用事があると言って断りますが、お政はお見合いだとバラしました。
お政の向かいの席に婆さんが座りました。婆さんは洋介に次の駅で、駅弁の『えびめし』を買ってくれと頼みました。しかし乗客のユカがパトロン相手ともめて喧嘩になり、駅弁を買えませんでした。洋介が婆さんに謝りに行くと、それを受け入れず食べたいとダダをこねました。洋介が何とかしようと努力するも結局ダメでした。そして代わりの弁当を紹介すると、婆さんはより一層怒りだし、遂に見かねたお政が注意すると、二人は車内で大喧嘩になりました。
満願旅行のネタバレあらすじ:承
東京のホテルの見合い場所に着き、顔を合わすと、見合い相手のすみ江の横には祖母のとめがいました。このとめこそ、列車内でお政と大喧嘩した婆さんでした。お政ととめは顔も見たくないと言って反目しました。更に、もめごとを起こしたユカが洋介にデートしようと誘ってきました。その上に今度は八重子が場所を調べて、洋介の恋人ですと言ってやって来ました。収集がつかなくなった見合いにすみ江ととめは怒って帰りました。
東京見物のお政を残し、九州に帰った洋介の家に、八重子がやってきました。八重子はお政の代わりに家事をしてやると言って居座りました。そして翌日、洋介と八重子はデートをして、洋介は八重子に、すみ江さんと結婚したいから、君とは結婚する気はないときっぱり言いました。泣きながら怒った八重子は、流しそうめんを洋介の頭にぶっかけました。
満願旅行のネタバレあらすじ:転
洋介は東京で、すみ江の父の料亭へ謝りに行きました。しかし店が忙しく、外で閉店まで待っていました。閉店後、二人は銀座のダンスバーでデートしました。洋介がいないのを見計らって八重子が、洋介の家に行き、お政に洋介さんと結婚したいことを告げました。
洋介が東京から帰って来ると、八重子と弟で車掌の隆一が、家の離れで住むことになっていました。毎日顔を突き合わし、女房面する八重子に洋介は嫌気がさしていました。そんな時、すみ江が九州にやって来ました。話を聞くと、見合いの為に帰ってきたのでした。
そこで見合い当日、洋介は時間までデートを申込み、二人は観光地を巡りました。必死で結婚を申し込む洋介に、すみ江は話をそらしました。森の中でクマに追いかけられ二人は、山小屋に逃げ込みました。そしてガケから落ちそうな山小屋から、大雨の中逃げ帰りました。
満願旅行の結末
再び洋介は、すみ江と会う約束をし、はやぶさ号で走っていました。その時、女性客が産気づきました。過去に助産婦の経験のある八重子に頼み、産婦人科医を探しました。寝台車で酔っぱらっていた医師が、ふらふらしながら駆けつけ、八重子と一緒に赤ちゃんを取り上げました。八重子の活躍に感謝し、礼を言った洋介でしたが、八重子が突然お腹が痛いと苦しみだしました。酔っ払いの医師に見せると、盲腸炎で手術が必要だと言われました。次の駅に救急車を手配し、無事に八重子を運び出しました。
自宅に帰った洋介が、すみ江とのデートの準備をしていると、隆一から電話がありました。姉の八重子の容体が悪化し、最後に洋介さんに会いたいという事でした。洋介は悩みました。すみ江の元へ行くべきか、八重子の元へ行くべきかをでした。
そして洋介は八重子の病室へ行きました。隆一は最後に、退院したら結婚しようと言ってやってくれと頼みました。実はこれは八重子と隆一が仕組んだものでした。今にも逝ってしまいそうなふりをしている八重子に、洋介は結婚しようと言いました。その後、洋介と八重子は結婚し、赤ちゃんが生まれ、お政と共に幸せな家庭を築きました。
以上、映画「満願旅行」のあらすじと結末でした。
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