禁断のエチュード マルグリットとジュリアンの紹介:2015年フランス映画。1603年、近親相姦の罪で処刑されたラヴァレ家のジュリアンとマルグリット兄妹の実話が元になっています。設定は現代ですか、元となる中世の世相や風俗を織り交ぜたパラレルワールドのような世界観で、ある兄妹の禁断の愛を儚くもドラマチックに描いている注目の作品です。トリュフォーのために準備した脚本をドンゼッリ監督が映画化。第68回カンヌ国際映画祭の公式コンペティションで世界初公開しており、日本ではWOWOWの放送が初公開となります。
監督:ヴァレリー・ドンゼッリ 出演者:アナイス・ドゥムースティエ(成人後のマルグリット)、ジェレミー・エルカイム(成人後のジュリアン)、フレデリック・ピエロ(ジャン)、カトリーヌ・ムシェ(ジャクリーヌ)
映画「禁断のエチュード マルグリットとジュリアン」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「禁断のエチュード マルグリットとジュリアン」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「禁断のエチュード マルグリットとジュリアン」解説
この解説記事には映画「禁断のエチュード マルグリットとジュリアン」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
禁断のエチュード マルグリットとジュリアンのネタバレあらすじ:起・兄と妹
フランス・トゥルラヴィルにある屋敷で、何不自由なく育った仲の良いジュリアンとマルグリットの兄妹は、次第に愛し合うようになっていきます。2人の様子に異変を感じた両親は、ジュリアンを寄宿舎に入れ、マルグリットから引き引き離します。マルグリットとジュリアンは、互いがいない生活を何年も送ることになります。卒業後、ジュリアンはヨーロッパ各地で芸術・金融学など勉学に励みます。一方、美しく成長したマルグリットは、結婚適齢期を過ぎても求婚を断り両親を困らせます。立派な好青年に成長したジュリアンとの再会にマルグリットは心躍らせます。互いの愛情に変化はないものの、ジュリアンに密かなロマンスがあったことにマルグリットは嫉妬します。ジュリアンは、結婚前提の相手マリニーがいるマルグリットに心乱されます。
禁断のエチュード マルグリットとジュリアンのネタバレあらすじ:承・嫉妬
マルグリットは、ジュリアンを嫉妬させるため、愛してもいないマリニーとの結婚を決意します。悩めるジュリアンは神父の助言に従い、マルグリットを諦めます。良家が揃った食事会の席で抜け出したマルグリットとジュリアンは、子供の頃のように心を通い合わせます。マルグリットの態度にマリニーとその家族は不快を感じ、結婚は破談となります。そんな2人を強制的に切り離すため、両親はマルグリットに次の縁談話を勧めようとします。互いへの愛を再確認する2人でしたが、兄妹であるという事実が辛くのしかかります。
禁断のエチュード マルグリットとジュリアンのネタバレあらすじ:転・試される愛
マルグリットは泣く泣く、両親が決めた裕福な相手ルフェーブルとの結婚を受入れます。しかし、マルグリットはルフェーブルを拒否し続けます。女遊びに走るルフェーブルは、“新妻に相手にされなかった男”として笑いものになります。マルグリットは信頼する侍女を通してジュリアンと手紙やり取りを続けますが、ルフェーブルにバレてしまいます。ルフェーブルに暴力を振るわれるマグリットをジュリアンは助け出します。そして、実家に戻ったマルグリットはジュリアンと結ばれます。
禁断のエチュード マルグリットとジュリアンの結末:罪からの開放
2人の関係を知ってしまった両親は嘆き悲しみます。母親は、ルフェーブルから告訴されている2人を逃がします。お尋ね者となったマルグリットとジュリアンは、海を越えてイギリスに渡ろうとします。その逃亡の最中、マルグリットはジュリアンの子を宿しますが、追いつめられ2人は逮捕されます。マルグリットは獄中で、ジュリアンの男子を出産します。父親の減刑の願いも虚しく、2人は姦通罪、近親相姦罪として斬首刑に処せられます。残された赤子は、祖父毋に引き取られます。
以上、禁断のエチュード マルグリットとジュリアンのあらすじと結末でした。
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