マーシャル 法廷を変えた男の紹介:2017年アメリカ映画。1967年にアフリカ系アメリカ人として初の合衆国最高裁判所の判事に任命されたサーグッド・マーシャルの若き日を描いた作品。未だに色濃く残る黒人差別問題に真っ向から立ち向かった黒人弁護士のマーシャルを「ブラックパンサー」で有名なチャドウィック・ボーズマンが熱演しています。
監督:レジナルド・ハドリン 出演:チャドウィック・ボーズマン(マーシャル)、ジョシュ・ギャッド(サム)、ケイト・ハドソン(エレノア)、ダン・スティーヴンス(ローリン)、スターリング・K・ブラウン、ジェームズ・クロムウェル、キーシャ・シャープ、ソフィア・ブッシュ、ほか
映画「マーシャル 法廷を変えた男」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「マーシャル 法廷を変えた男」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
マーシャル 法廷を変えた男の予告編 動画
映画「マーシャル 法廷を変えた男」解説
この解説記事には映画「マーシャル 法廷を変えた男」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
マーシャル 法廷を変えた男のネタバレあらすじ:起
サーグッド・マーシャル(チャドウィック・ボーズマン)は、全米黒人地位向上委員会(NAACP)に所属し、不当な案件で訴えられた黒人を救う弁護士として全米を飛び回っていました。
マーシャルはある弁護を依頼されました。比較的黒人差別の少ないコネチカット州で起こった事件で、黒人運転手ジョゼフが起訴されました。雇い主であるエレノア(ケイト・ハドソン)をレイプし、橋の上から突き落として殺そうとした容疑です。
マーシャルは保険訴訟を専門とする弁護士サム(ジョシュ・ギャッド)に協力を依頼します。サムは専門外だと依頼を断りますが、マーシャルは先にサムの弟から承諾を得ていると言い、半ば強引に承諾を得させました。サムは仕方なく公判には出ないという条件をつけて了承します。
マーシャル 法廷を変えた男のネタバレあらすじ:承
二人はジョゼフに面会に行きました。ジョゼフはエレノアには指一本触れていないと主張しました。法廷を担当するフォスター判事が、マーシャルはコネチカット州の弁護士ではないからという理由でマーシャルの発言を認めません。仕方なくサムがマーシャルの代わりに法廷に立つことになりました。
マーシャルはサムのサポートに回り、専門外の知識をサムに叩き込んでいきます。そしてエレノアの証言が始まりました。彼女の証言によると、夫が出張だったあの日の夜、ナイフを持ったジョゼフに襲われます。猿ぐつわをされ、手首を縛られたまま車に乗せられて橋から落とされたと彼女は話しました。
その後、エレノアを診たとされる医者からも「黒人の皮膚が採取された」との証言も出て、マーシャル側としては一気に劣性に持ち込まれてしまいます。
マーシャル 法廷を変えた男のネタバレあらすじ:転
マーシャルが一人でバーで飲んでいると、やってきた白人に黒人だからという理由で暴行されてしまいます。彼らの差別的な行動にピンときたマーシャルはサムを呼び、エレノアもジョゼフも嘘をついている可能性があると話しました。二人は再びジョゼフと面会し、問い詰めると嘘をついていた事を認めます。
本当の詳細はこうでした。
エレノアは夫からDVを受けていて、さらに出張で家をよく空けている夫、エレノアは幸せの意味が分からなくなっていたのです。あの夜、お金を借りにエレノアを訪ねたジョゼフと良い雰囲気になり、同意の上で関係を持ちます。庭にいる犬が吠えたので夫が帰ってきたと思いパニックになったエレノアを落ち着かせようとドライブに出たら、橋のあたりで停めてと言って聞かなくなります。エレノアに付着していた皮膚はジョゼフがエレノアを家に連れて帰ろうと説得していた時に引っ掛かれたためでした。
マーシャル 法廷を変えた男の結末
結局、エレノアがパニックになったのも黒人と不倫していた事が明るみに出るのを恐れたためで、嘘の証言をしたのもそれが理由でした。ジョゼフもまた、自らの雇い主の妻に手を出したとなれば、ただではすみません。命の危険を恐れ、ジョゼフも嘘をつくしかなかったのです。
結局エレノアの証言には曖昧な点が多すぎて、ジョゼフは満場一致の無罪となりました。
その時、マーシャルはもうすでに別の案件に向かっていて、ジョゼフの無罪の知らせを駅の公衆電話で知ります。
この後もマーシャルは地道な活動を続け、後にマーシャルは1967年、アフリカ系アメリカ人初の最高裁判所判事となるのでした。
以上、映画「マーシャル 法廷を変えた男」のあらすじと結末でした。
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