メリー・ポピンズの紹介:1964年アメリカ映画。問題を抱える家族の元に、ある日不思議な乳母メリー・ポピンズがやって来た。彼女は歌と魔法を通して大切なことを子どもたちに教え、やがて一家を幸福へと導いていく。アカデミー賞を始め数々の映画賞に輝いたミュージカル映画の傑作。2019年、45年ぶりに続編が公開。
監督:ロバート・スティーヴンソン 出演者:ジュリー・アンドリュース(メリー・ポピンズ)、ディック・ヴァン・ダイク(バート/ミスター・ドース・シニア)、デヴィッド・トムリンソン(ジョージ・バンクス)、グリニス・ジョンズ(ウィニフレッド・バンクス)、カレン・ドートリス(ジェーン・カロライン・バンクス)、マシュウ・ガーバー(マイケル・バンクス)ほか
映画「メリー・ポピンズ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「メリー・ポピンズ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「メリー・ポピンズ」解説
この解説記事には映画「メリー・ポピンズ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
⇒続編「メリー・ポピンズ リターンズ」のネタバレあらすじはこちら
メリー・ポピンズのネタバレあらすじ:魔法使いの乳母
舞台は1910年のロンドン、桜通り17番地のバンクス家。ジョージ・バンクスは厳格な銀行家、妻ウィニフレッドは男女同権を訴え女性の選挙権獲得に燃えています。多忙な両親は2人の子ども、ジェーンとマイケルの世話を乳母に任せっぱなしです。しかし子どもたちは悪戯が大好きでどんな乳母も長続きしません。そこでジョージが直々に乳母募集の広告を作ることに。子どもたちも広告を作りますが、ジョージは取り合わず紙を破って暖炉に捨ててしまいます。すると紙切れは煙突に吸い込まれ空へと飛んで行きました。翌朝、バンクス家の前には乳母志望者が集まりますが、強い風が彼女たちを吹き飛ばします。そこへ風に乗って傘をさしたメリー・ポピンズがやって来ました。破いたはずの広告を持っている彼女を、ジョージは混乱しつつも乳母として採用します。メリーは不思議な鞄から次々物を取り出し、指をパチンと鳴らして部屋の掃除も完了。子どもたちはこの不思議で魅力的な乳母にすっかり懐いたのでした。
メリー・ポピンズのネタバレあらすじ:素敵な毎日
その後も子どもたちは、メリーやメリーの友人バートと一緒に次々不思議な体験をします。絵の世界に入って冒険したり、笑いが止まらず宙に浮いている人とお茶をしたりと愉快な毎日です。メリーが来てからというもの、バンクス家にはいつも歌と笑顔があふれていました。しかし規則が大好きなジョージだけは不機嫌で、子どもたちがメリーに教わった魔法の言葉「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス(何を言えばいいか分からない時に使う言葉)」を口にする度辟易しています。そこで子どもたちを勤め先の銀行に連れて行くことに。メリーは子どもたちに、大聖堂の前で鳩の餌を2ペンスで売っているおばあさんの話を歌って聞かせました。
メリー・ポピンズのネタバレあらすじ:本当に大切なものは?
翌日親子は銀行へ向かいます。途中の大聖堂で鳩の餌を売っているおばあさんを見つけました。マイケルは2ペンスを持参していましたがジョージは相手にしません。銀行に到着すると、会長のミスター・ドース・シニアを始め重役たちが登場します。彼らは口座を作るよう詰め寄り、マイケルの2ペンスを取ってしまいます。たまらずマイケルが「お金を返して!」と叫ぶと、それが銀行中に響いてしまい、経営状態を疑った客が押し寄せ取り付け騒ぎに発展。子どもたちは逃げ出し、煙突掃除をしていたバートと出くわします。父の愛情を疑う子どもたちに、バートはジョージが抱えているであろう苦悩を優しく語るのでした。子どもたちを送り届けたバートはバンクス家の煙突掃除を頼まれます。子どもたちとバート、そしてメリーも煙突に吸い込まれ煤だらけの格好に。4人は屋根の上で煙突掃除夫の集団と出会い、彼らと歌って踊って大いに楽しみます。皆一緒にバンクス家の煙突に入り、家に煤を撒き散らしながら楽しく踊るのでした。しかしジョージが帰宅し、更に銀行からの呼び出しで愉快な時間は終わってしまいます。ジョージは全てメリーのせいだと言いますが、バートは否定します。忙し過ぎて子どもたちの心に気づいてやれていないと穏やかに諭され、ジョージは物思いに沈むのでした。
メリー・ポピンズの結末:家族の絆
夜、銀行を訪れたジョージは会長を始め重役たちから解雇を通告されます。思わず「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」と口走ると、ジョージは急に愉快な気持ちになって笑い出しました。子どもたちが教えてくれた不思議な体験や愉快な冗談を次々披露します。大切なのは仕事よりも家族だと気づいたジョージは歌いながら銀行を去ります。難しい顔をしていた会長も笑い出し、体がふわふわ浮き上がりました。翌朝、ジョージは陽気な歌声と共に家族の前に現れます。親子が凧を持って公園へ向かうと、銀行の重役たちも凧上げをしていました。会長は昨夜のジョージの冗談を聞いて、あまりのおかしさにたくさん笑ってこの世を去っていました。重役の席が空き、ジョージは解雇どころか昇進することに。子どもたちも嬉しそうです。どんなにメリーに懐いても、結局子どもにとって一番大切なのは両親なのです。メリーは少し寂しそうな表情を見せますが、やがて笑顔で傘をさしバンクス家を去ります。ロンドンの空を飛ぶメリー・ポピンズを背景にエンドクレジットが流れ、この物語は終わりを迎えます。
以上、映画メリー・ポピンズのあらすじと結末でした。
⇒続編「メリー・ポピンズ リターンズ」のネタバレあらすじはこちら
この映画の感想を投稿する