マチルダ 禁断の恋の紹介:2017年ロシア映画。19世紀末、革命直前のロシアを舞台に、帝政ロシア最後の皇帝ニコライ2世と美しき世界的バレリーナとの身分違いの禁断の恋を、実話を基に描いた衝撃の歴史ドラマです。本国ロシアでは上映妨害まで起こるなど賛否両論を巻き起こしました。
監督:アレクセイ・ウチーチェリ 出演:ラース・アイディンガー(ニコライ2世)、ミハリナ・オルシャンスカ(マチルダ・クシェシンスカヤ)、ダニーラ・コズロフスキー(ヴォロンツォフ)、ルイーゼ・ボルフラム(ヘッセン大公女アリックス)、トーマス・オスターマイアー(フィシェル医師)、インゲボルガ・ダプクナイテ(ロシア皇后マリア・フョードロヴナ)、ほか
映画「マチルダ 禁断の恋」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「マチルダ 禁断の恋」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
マチルダ 禁断の恋の予告編 動画
映画「マチルダ 禁断の恋」解説
この解説記事には映画「マチルダ 禁断の恋」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
マチルダ 禁断の恋のネタバレあらすじ:起
19世紀末期、時の帝政ロシア皇帝アレクサンドル3世の一家を乗せた御召列車が脱線事故を起こし、アレクサンドル3世は横転した車両から子供たちを逃がそうとして重傷を負い、それがもとで重い病を患ってしまいます。
帝政ロシアの首都サンクトペテルブルクでは、ロシアが世界に誇る最高のバレエ団「マリインスキー・バレエ団」の公演が開かれ、アレクサンドル3世の息子で皇位継承者のニコライ2世(ラース・アイディンガー)も観覧することになりました。バレエ団には世界的に有名な花形バレリーナのマチルダ・クシェシンスカヤ(ミハリナ・オルシャンスカ)がおり、その美しさと華やかなバレエは観る者を虜にしてきました。ところが公演当日、マチルダのライバルが密かに彼女の衣装の肩紐に切り込みを入れ、スタージに立ったマチルダは衣装の肩紐が外れて片方の胸が露わになってしまいます。それでもマチルダは気丈に主演を務めあげて観客を魅了、ニコライ2世を大いに感心させました。
マチルダ 禁断の恋のネタバレあらすじ:承
帝国旅団のための競技会が行われ、ニコライ2世は数多くのバレリーナの中からマチルダを見つけ、二人は身分の違いを超えて惹かれ合おうとしていました。その時、かねてからマチルダに対して一方的な想いを抱いており、彼女に付きまとっていたヴァロンツォフ大尉(ダニーラ・コズロフスキー)がニコライ2世に襲い掛かり、すぐさま護衛に取り押さえられました。
アレクサンドル3世の病状が悪化、いよいよニコライ2世に継承者としての期待がかけられるなか、ニコライ2世はマチルダとの身分違いの恋に溺れていきました。皇室関係者は二人の仲を引き裂こうと躍起になり、ニコライ2世の母である皇后マリア・フョードロヴナ(インゲボルガ・ダプクナイテ)は英国の女王ヴィクトリアの孫娘であるヘッセン大公女アリックス(ルイーゼ・ボルフラム)とニコライ2世の政略結婚を画策しました。
マチルダ 禁断の恋のネタバレあらすじ:転
捕えられたヴァロンツォフは精神を病んで発狂、マチルダのスキャンダルを揉み消すよう命じられたフィシェル医師(トーマス・オスターマイアー)から拷問を受けても頑なにニコライ2世を襲った理由を明かさず、そのままフィシェルの実験対象とされました。
いよいよ戴冠式の日が近づき、ニコライ2世は既定通りに皇帝の座を取るか、それとも全てを捨ててマチルダへの愛を取るか選択を迫られていました。しかし、ロシア入りしたアリックスはマチルダへ嫉妬の炎を燃やし、マチルダはニコライ2世に「彼女と結婚したらあなたは不幸になる」と忠告しました。
戴冠式前日、バレエの公演が行われることになりました。しかし、皇室関係者の差し金でマチルダは主役から外され、代わりにライバルが主演することになりました。ところが、マチルダは舞台への出演を強行、その迫真の演技に心を大いに動かされたニコライ2世は皇位を捨てることを決意、マチルダと二人で駆け落ちすることを誓い合いました。
マチルダ 禁断の恋の結末
戴冠式当日、ニコライ2世は密かに王宮を抜け出し、マチルダとの待ち合わせ場所に向かいました。その一方でヴァロンツォフもフィシェル医師を殺害して脱走、マチルダの後を追っていました。
待ち合わせ場所に辿り着いたニコライ2世の前にボートに乗ったマチルダが現れましたが、ヴァロンツォフが彼女に襲い掛かり、ボートに火をつけて爆破炎上させました。マチルダが死んだものと思い込んだニコライ2世は皇位を受け入れる決意を固め、妻となったアリックスと共に戴冠式に出席しました。その時、ニコライ2世の目の前に密かに生き延びていたマチルダが現れ、ニコライ2世に何かを伝えようとしましたが、その声を聞いたニコライ2世は倒れ込んでしまいます。その後、無事に戴冠式は執り行われ、ニコライ2世は新たな皇帝として即位しますが、広場に押し寄せた群衆が将棋倒しとなってしまい2千人もの死傷者を出す大惨事となり、ニコライ2世は今後皇室に待ち受ける波乱を予感しながら立ち尽くしていました。
以上、映画「マチルダ 禁断の恋」のあらすじと結末でした。
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