映画「マチネー／土曜の午後はキッスで始まる」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
マチネー／土曜の午後はキッスで始まるの紹介：1993年アメリカ映画。フロリダの小さな町キーウエストで行われることになったB級ホラー映画の先行上映。ホラー映画マニアのジーンと弟デニス、ジーンの同級生らが映画館に集まりますが、予期せぬ騒動が起き、映画館はB級映画さながらの大パニックに陥っていく。「グレムリン」のジョー・ダンテ監督がホラー映画への愛を込めて綴るノスタルジックなコメディ映画です。
監督：ジョー・ダンテ 出演者：ジョン・グッドマン(ローレンス・ウールジー)、キャシー・モリアーティ(ルース・コーディ)、サイモン・フェントン(ジーン・ルーミス)、リサ・ジェイカブ(サンドラ)、オムリ・カッツ(スタン)、ケリー・マーティン(シェリー)、ルシンダ・ジェニー(アン・ルーミス)、ジェシー・リー(デニス・ルーミス)、ジェームズ・ヴィルマイヤー(ハーヴェイ)、ディック・ミラー(ハーブ・デニング)、ほか
この解説記事には映画「マチネー／土曜の午後はキッスで始まる」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
1962年のアメリカ、フロリダ州最南端のアイランドシティ、キーウエスト。軍人の父の転勤によりこの町に引っ越してきた少年ジーンと弟のデニスはホラー映画が大好き。二人が通う町の映画館では来週からショック映画の帝王ローレンス・ウールジーによる蟻人間を題材にしたホラー映画「MANT」の先行上映が決まっていました。ウールジー監督も来館すると聞いて、ファンであるジーンは歓喜します。
その頃、政府はソ連がキューバに核兵器を配置しようとする動きがあると報じ、キューバから140キロほどしか離れていないキーウエストの市民は軍事危機への不安に揺れていました。
ジーンの通う学校でも授業中に、空襲に備えた訓練が行われるようになり、町のスーパーでは食糧危機を危惧した市民が食料を買い占める騒動に。
その頃ウールジーとウールジーの恋人で「MANT」のヒロイン役ルースは、先行上映のためキーウエストへと向かっていました。
先行上映日の前日、町に着いたウールジーは上映の準備に追われていました。映画館を訪れたジーンはホラー映画マニアであることを明かし、ウールジーと親しくなります。町の大人達はウールジーの作品を悪趣味で子供達に悪影響を及ぼす映画だと批判していましたが、人々を驚かせることを喜びとしているウールジーは映画館に沢山の仕掛けを張り巡らすなどして、俄然上映への熱が入ります。ウールジーは映画館にやってきた人々を驚かす蟻人間役兼装置担当のアルバイトとして、町の不良少年ハーヴェイを雇用します。
そして土曜日の午後がやってきました。ジーンにデニス、ジーンの友人スタンやスタンの意中の女生徒シェリー、さらにジーンが思いを寄せるサンドラも映画館にやってきます。会場は満席、大熱狂のうちに映画の幕が開きます。
放射能を浴びたことで蟻人間と化したMANTがスクリーンに現れると、客席から悲鳴が上がり始めます。さらに蟻人間が暴れるたびに座席の下に配置された装置から煙が出たり、座席が揺れたりするため、観客は恐怖を増幅させていきます。
映画が盛り上がりを見せたころ、蟻人間の扮装をしたハーヴェイが観客を驚かそうと館内に突入します。しかし元カノであるシェリーとスタンがキスしているのを目にし、ハーブは激高してスタンを殴りつけます。
地下に逃げたハーヴェイを追ってきたジーンとスタン、シェリーとサンドラは核シェルターに迷い込みます。しかし機器が誤作動を起こし、ジーンとサンドラだけが核シェルターに閉じ込められてしまいます。ウールジーや駆け付けたジーンの母、サンドラの両親によって扉がこじ開けられ、二人は無事に救出されましたが、装置担当のハーヴェイが機械をデタラメに動かしていたことが仇となり、今度はスクリーンが爆発を起こします。
スクリーンの中にきのこ雲を見た観客達は、原爆が起こったと勘違いし、映画館は大パニック。さらに逃げ遅れたデニスが二階に取り残されてしまいます。ジーンは崩れ始める二階から身を挺してデニスを救い出しました。
「MANT」の上映は大失敗に終わりましたが、逆にこの騒動が大きな宣伝効果を生み、60館もの劇場で上映が決まりました。
一方、政府はソビエトがミサイルを解体して撤退すると発表、町に平和が戻ってきました。ジーンとサンドラは次の街へと旅立っていくウールジーとルースを見送るのでした。
以上、映画「マチネー／土曜の午後はキッスで始まる」のあらすじと結末でした。
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