映画「オーバー・ザ・トップ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
オーバー・ザ・トップの紹介：1987年アメリカ映画。シルヴェスター・スタローンが主演と脚本を兼任し、父と子の絆を描いたヒューマンドラマです。スタローン演じるトラック運転手が、最愛の息子を取り戻すために強豪がひしめく世界アームレスリング大会に挑んでいきます。
監督：メナヘム・ゴーラン 出演者：シルヴェスター・スタローン（リンカーン・ホーク）、デヴィッド・メンデンホール（マイケル・カトラー）、ロバート・ロッジア（ジェイソン・カトラー）、スーザン・ブレイクリー（クリスティーナ・カトラー）、リック・ザムウォルト（ブル・ハーリー）ほか
この解説記事には映画「オーバー・ザ・トップ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ニューヨークの陸軍幼年学校。寮暮らしを終えて卒業式を迎えたマイケル・カトラー（デヴィッド・メンデンホール）は、病床の母クリスティーナ（スーザン・ブレイクリー）の元へ向かおうとしていました。その時、校長から呼び出しを受けたマイケルは、10年前に自分と母の元から去った父でトラック運転手のリンカーン・ホーク（シルヴェスター・スタローン）と再会を果たしました。マイケルは自分を捨てた父を恨んでいましたが、とりあえずホークの大型トラックで母の入院するカリフォルニアの病院に向かうことにしました。その直後、学校にマイケルの祖父ジェイソン（ロバート・ロッジア）現れ、校長に食ってかかりました。
ホークとマイケルの二人旅が始まりました。上流階級で育ったマイケルにとっては、トラック野郎の暮らしは驚くべきことばかりでした。ホテルには泊まらずトラックで寝泊まりし、肉中心の食生活を送り、やがてマイケルはホークからトラックの運転を教えてもらったりしているうちに少しずつ打ち解けていきました。そんなマイケルが特に驚いたのは、途中のドライブインで行われていたアームレスリングの賭け試合でした。ホークはアームレスリングの選手でもあり、腕一本で渡り歩く荒くれ男たちの世界に驚愕したマイケルは母に電話しますが、「その旅で得るものが必ずあるから」と諭され仕方なく旅を続けることにします。コロラドのドライブインで、ホークは大柄な少年とマイケルを引き合わせて強引にアームレスリングの勝負をセッティングします。戸惑うマイケルに、ホークは「もう自分の力で勝負することを覚えてもいい歳だ。自信を持て。きっと勝てる。万が一負けても、堂々と闘った結果なら恥じゃない」と励まされ、苦戦しながらも初めて勝利を収めます。すっかり自信をつけたマイケルは、自分にもホークと同じ血が流れていることに気が付きました。
3日間の旅を終えて、ようやくカリフォルニアの病院に辿り着いたホークとマイケルでしたが、既にクリスティーナはこの世を去っていました。マイケルは衝撃のあまり飛び出してしまい、祖父ジェイソンの屋敷に閉じ籠ってしまいます。葬式を終えたホークはマイケルを連れ戻しにジェイソンの屋敷を訪れますが、ホークはジェイソンから負け犬呼ばわりされ罵倒されるのみでした。ホークがマイケルと母の元を去ったのはジェイソンとの不仲が原因だったのです。業を煮やしたホークはトラックで屋敷に突っ込むという暴挙に出、駆け付けた警察に逮捕されてしまいます。ホークは留置場でジェイソンの弁護士の訪問を受け、マイケルの親権を手放すならば告訴も賠償請求も取り下げるという取引を持ち掛けられます。裁判で争うほどの力のないホークは取引を受け入れるしかありませんでした。
マイケルに別れを告げたホークは、かねてから出場を考えていたラスベガスの世界アームレスリング選手権大会への出場を決意、愛車のトラックを売って資金を作り、背水の陣で大会に挑みます。優勝すれば大金と新しいトラックが手に入り、マイケルと一緒に暮らせるのも夢ではないのです。名うての強豪たちがひしめく中、ホークは順調に予選を勝ち進んでいきます。一方、ホークからの手紙を読んだマイケルは父の想いに気付き、トラックを盗むと覚えたての運転で一路ホークの後を追います。一方、遂に決勝戦に進出したホークは、5年連続優勝を誇る無敗のチャンピオン、ブル・ハーリー（リック・ザムウォルト）との勝負に挑みます。さすがに弱気になったホークの元にマイケルが駆け付け、「人生はやってくるものではない。自分で勝ち取るものだ」と励まします。勇気をもらったホークは決勝戦に挑み、苦しみながらも見事勝利を収めます。ようやくジェイソンもホークを認め、ホークはマイケルと一緒に暮らすことになりました。二人は新しいトラックに乗り込み、一緒に運送会社を立ち上げようという話をしながら新しい人生に向かって走り出していきました。
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