映画「ぼくとアールと彼女のさよなら」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ぼくとアールと彼女のさよならの紹介：2015年アメリカ映画。どこのグループにも属さずただ日々をやり過ごしている高校生グレッグ。彼の趣味は友人のアールと映画を作ることだ。もはやグレッグは、アールは友達というより、映画の共同制作者だとすら思っている。ある日、母親の友達の娘であり、自分と同級生の女の子レイチェルが白血病だということを知らされる。グレッグの母親は、こんな時だからこそレイチェルと友達になりなさいと、強制的にグレッグをレイチェルの家に連れて行くのだった。
監督：アルフォンソ・ゴメス＝レホン 出演者：トーマス・マン（グレッグ）、オリヴィア・クック（レイチェル）、ＲＪ・サイラー（アール） ほか
この解説記事には映画「ぼくとアールと彼女のさよなら」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
どこか落ち着いているようで、ひょうひょうと生きている高校生グレッグ。どこのグループにも属さず、なにかしらけているような不思議な子でした。ある日母親の友人の娘であるレイチェルが白血病になったということを言われます。レイチェルは幼少期の頃の幼馴染でもわりましたが、ずっと話していませんでした。母親に強制的に連れて行かれ、グレッグはレイチェルの家へと行きます。病気の人にこそ、優しくしなさいという母親の方針は気に入りませんでしたが、しぶしぶ会うことになりました。レイチェルの部屋に大量にあるクッションのコレクションについて話をするなど、レイチェルはすぐにグレッグのユーモアある性格を気に入りました。そして彼らは頻繁に会うようになっていきました。
どんどん会っていくうちに、グレッグは長年の友人、というより映画の共同制作者であるアールを紹介しました。グレッグとアールは有名な映画のパロディなどをやりながら短編映画を製作していたのです。グレッグは映画を作っていることをレイチェルには秘密にしようと思っていましたが、アールが彼女にも打ち明けるよう説得し、レイチェルにも話しました。レイチェルはグレッグたちの映画を気に入り楽しむようになりました。一方でレイチェルは放射線治療を開始し、学校にも来ることができなくなり、どんどん体調が悪くなっていきました。グレッグとアールはレイチェルのために映画を作ることにしました。
その頃グレッグは映画製作に打ち込むあまり、学校の課題などを提出しなくなっていました。レイチェルは大学への推薦をもらっているにも関わらず、課題などに不真面目なグレッグをみて必死に説得します。レイチェルの説得もあり、グレッグは学校に通いながら映画を完成させることができました。しかし、レイチェルの体調はさらに悪化していました。放射線治療は彼女の体を治すどころかどんどん蝕んでいるようでした。そこでレイチェルは治療を中断しました。その決断を知りグレッグとレイチェルは喧嘩になってしまいます。レイチェルは無理をしてまで生きたくないということを主張し、グレッグは彼女に会いに行くことをやめてしまいます。グレッグはアールにも、もうレイチェルとは会わないということを言いました。アールはその報告を受け、純粋な愛情をもち一生懸命だったのに残念だということを言います。グレッグはさらに大学への推薦も取り下げられていました。
数か月経ち、グレッグは母親からレイチェルがホスピスに移動したことを知らされます。グレッグに同情したクラスメイトの女の子がプロムに誘ってくれました。しかしプロム当日、グレッグが向かったのはその女の子のもとではなくレイチェルのホスピスでした。グレッグはプロジェクターとレイチェルのために作った映画を持ち込み、病室で一緒に見ました。二人は一緒に泣いていました。しかし、レイチェルの状態は悪化し、こん睡状態となりそのまま亡くなってしまいました。その後グレッグがレイチェルの部屋に行くと、レイチェルが、グレッグが入学する予定だった大学へ宛てた手紙を発見します。そこには、彼は私を励ますために学業がおろそかになってしまっていたのだ、しかし素晴らしい映画を作っていた、ということが書かれていました。そして1冊の本の中にレイチェルが得意だった切り絵アートが施されているのを見つけました。その絵はグレッグとアールとレイチェルが一緒にいる場面が表現されていました。彼らの友情は終わっていなかったのです。グレッグはその本と、レイチェルのお気に入りだったクッションを持ち出し、部屋を去りました。その後グレッグは大学に、レイチェルのために作った映画と手紙を送るのでした。
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