ふたりの男とひとりの女の紹介:2000年アメリカ映画。二重人格の警察官が、様々な困難を経て内面を見つめ直していくコメディ&ロマンス。ロードアイランド州の警察官チャーリーは、妻の家出が原因で人格を分裂させてしまった。アイリーンという女性の護送任務と休暇を与えられたチャーリーは、環境庁絡みの汚職事件に巻き込まれ逃避行を余儀なくされる。やがてチャーリーはアイリーンに恋をするが、それは別人格ハンクも同様だった。
監督:ボビー・ファレリー、ピーター・ファレリー 出演者:ジム・キャリー(チャーリー/ハンク)、レニー・ゼルウィガー(アイリーン)、クリス・クーパー(ガーキ警部補)、ロバート・フォスター(パーティントン署長)、リチャード・ジェンキンス(ボーシェーン捜査官)ほか
映画「ふたりの男とひとりの女」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ふたりの男とひとりの女」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ふたりの男とひとりの女の予告編 動画
映画「ふたりの男とひとりの女」解説
この解説記事には映画「ふたりの男とひとりの女」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ふたりの男とひとりの女のネタバレあらすじ:裏切りと分裂
舞台は現代アメリカ、ロードアイランド州。州警察に勤めるチャーリーは最も有能な警官で、町一番の美人レイラが恋人でした。盛大な祝福の中結婚式を挙げた2人でしたが、帰りのリムジンの運転手とトラブルになってしまいます。黒人の運転手はチャーリーの何気ない一言に差別だと激怒し、差別を嫌うレイラが謝りました。そこで2人は電撃的に惹かれ合ってしまいます。その後レイラは三つ子を出産しますが皆肌の色が黒く、どう見ても白人のチャーリーの子どもではありません。チャーリーは3人の息子を溺愛し、真実から必死に目を逸らしました。しかし結局レイラは出て行ってしまいます。チャーリーは感情を封じ込めることで悲しみに耐えようとしました。数年後。非常に賢く成長した三つ子から尊敬されるチャーリーは、家の外では全く逆の立場に置かれていました。自分の問題も解決出来ず、他人に何も言えないチャーリーは町人から完全に馬鹿にされていたのです。爆発しそうな鬱憤を抱えながら、笑顔で我慢し続けるチャーリー。しかしスーパーのレジで割り込みをされた瞬間、チャーリーの中で何かが爆発。急に横柄で攻撃的になり、下品な言葉を連発します。そして自分の名前は「ハンク」だと言いました。チャーリー激変の噂は一気に町中を駆け巡り、上司のパーティントン署長の耳にも入ります。
ふたりの男とひとりの女のネタバレあらすじ:渦巻く策略
チャーリーは精神科医から二重人格という診断を受けました。人とのトラブルを避けようとするあまり創り上げてしまった別人格、それがハンクです。チャーリーが困惑していると、警察署にニューヨークで指名手配中の女性が連れて来られました。彼女の名前はアイリーン。ゴルフ場で芝生の管理をしているそうです。パーティントン署長はちょうど良いとばかりに、チャーリーにアイリーンの護送任務と休暇を与えました。一方、ゴルフ場の経営者でアイリーンの元恋人ディッキーは悩みを抱えていました。数々の犯罪行為に手を染めていたディッキーは、アイリーンに気付かれているのではないかと怯えていたのです。彼女がそれを口外すれば一巻の終わり。仲間のガーキ警部補も危機感を覚え、2人はアイリーンの口を封じることにします。そうとは知らないチャーリーとアイリーンはニューヨークへやって来ました。環境保護庁の特別捜査官ボーシェーンとピーターソンからディッキーの悪事を知らされたアイリーンは、ショックを隠せません。その上目出し帽を被った男の襲撃を受け、ピーターソンは射殺されてしまいました。何とか逃げ出したアイリーンはチャーリーを頼りますが、彼は警察を信用しきっていて全く頼りになりません。その上わざわざガーキ警部補に連絡を取り、アイリーンを保護して貰おうとします。
ふたりの男とひとりの女のネタバレあらすじ:奇妙な逃避行
ガーキ警部補はチャーリーを殴って昏倒させ、アイリーンを殺害しようとします。するとそのショックでハンクが現れました。アイリーンと協力してガーキ警部補を気絶させ、彼の車を奪って逃避行を始めます。突如変貌したチャーリーに困惑するアイリーン。ハンクは自分達が二重人格であることを告げ、チャーリーには無理だが自分ならアイリーンを守れると自信たっぷりに話します。アイリーンは渋々行動を共にすることにしました。ロードアイランド州に戻ることにした2人ですが、傍若無人なハンクは行く先々でトラブルを起こし、少しするとチャーリーに戻ります。ガーキ警部補は頭がおかしくなったチャーリーがアイリーンを誘拐したと嘘をでっち上げ、警官も導入して2人を探し始めました。チャーリーの息子達は絶対に何かの間違いだと断言します。その頃、ハンクはアイリーンを気に入り口説き始めていましたが、全く相手にされませんでした。
ふたりの男とひとりの女のネタバレあらすじ:分裂の理由
ハンクがトラブルを起こしてはチャーリーがとばっちりを食らい、アイリーンがフォローをするという奇妙な逃避行は続きます。アイリーンは非常識なハンクを避けていましたが、実直なチャーリーではあまり頼りにならず、複雑な気持ちでした。健康食レストランに入ったハンクは、アルビノの店員キャスパー(愛称ホワイティ)に侮蔑的な言葉を吐きアイリーンを激怒させます。どうやらハンクは自分の言葉や行動が人を傷つけるとは思っていなかったらしく、指摘されると非常に落ち込みました。彼は全ての原因はレイラの家出だと話します。レイラと暮らしていた頃、ハンクはまだチャーリーと一体でした。しかし彼女に捨てられてから、礼儀正しさの仮面を強要されハンクは表舞台から消えたのです。「あなたは いい人よ」と励ますアイリーン。ハンクがホワイティに謝罪すると、彼は友情を感じて逃避行の旅に加わることになりました。しかし宿泊したモーテルでホワイティから家族を全員殺害したと告白されたチャーリーは、恐ろしくなりアイリーンの部屋へ逃げ込みます。そこで「感情をコントロールできそうだ」と言い、アイリーンも喜んでチャーリーと体を重ねました。ところが翌朝になってハンクの演技だったと判明。違いを見抜けなかったアイリーンにチャーリーは不機嫌になります。2人の仲がこじれ始めたちょうどその時、目撃情報を得たガーキ警部補らによってモーテルは包囲されていました。チャーリー達を殺害する気満々のガーキ警部補に、ボーシェーン捜査官は「今回はミスるなよ」と呟きます。実はボーシェーン捜査官もガーキ警部補の仲間でした。しかしチャーリーの息子達が警官を脅して嘘の情報を流したことから包囲網が崩れます。チャーリーとアイリーンはホワイティを置いて出発することにしました。
ふたりの男とひとりの女の結末:チャーリーの勇気
列車で移動することにしたチャーリーとアイリーン。チャーリーが素直な愛を告白したことから2人は結ばれます。そこでディッキーの襲撃を受けましたが、ハンクとアイリーンが撃退しました。駅には警察が張り込んでおり、チャーリーはガーキ警部補に、アイリーンはボーシェーン捜査官に追いかけられます。何とか撒くことに成功しましたが、安堵する間もなくアイリーンがディッキーに連れ去られてしまいました。不安定な橋の上で対峙するチャーリーとディッキー。ハンクは関わるなと言って去ろうとしますが、チャーリーは諦めません。ふたつの人格が体を取り合い、最終的にチャーリーの強い意志が打ち勝ちます。しかし要領の良くないチャーリーなので、銃で指を吹き飛ばされ、あっという間にピンチに陥ってしまいました。そこにホワイティが駆けつけチャーリーに加勢。ディッキーとアイリーンが川に落ちてしまい、チャーリーは急いで飛び込みます。警察のヘリを奪った三つ子が救助に現れ、チャーリーとアイリーンは無事生還しました。その後悪事が明るみに出て、悪者は全員捕まります。ホワイティが殺人犯というのは、指名手配中だったチャーリーを牽制するための嘘でした。チャーリーとハンクは再び一体となりました。チャーリーはアイリーンに結婚を申し込み、2人は祝福に包まれながらキスをします。三つ子が「俺たちのクソ映画を見てくれて ありがとう!」と笑い、この映画も終わりを迎えます。
以上、映画『ふたりの男とひとりの女』のあらすじと結末でした。
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