メモリーズ 追憶の剣の紹介:2015年韓国映画。高麗王朝末期の時代、全ての物語は剣で語られていた。そして民衆の為に立ち上がった三人の剣士が居た。それから10数年の時が流れ、三人の思いが複雑に絡み合う。
監督:パク・フンシク 出演:イ・ビョンホン(ユベク/ドッキ)、チョン・ドヨン(ウォルソ/ソルラン)、キム・ゴウン(ホンイ)、イ・ジュノ(ユル)、イ・ギョンヨン(師匠)、キム・テウ(イ・ジョンボク)、ほか
映画「メモリーズ 追憶の剣」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「メモリーズ 追憶の剣」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
メモリーズ 追憶の剣の予告編 動画
映画「メモリーズ 追憶の剣」解説
この解説記事には映画「メモリーズ 追憶の剣」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
メモリーズ 追憶の剣のネタバレあらすじ:起
幼い頃から母ウォルソのもと剣技を学んでいたホンイは、城で行われているユベク将軍主催の武術大会に憧れていた。そこでは剣士のユルが圧倒的な活躍を見せていた。こらえきれなくなったホンイは顔を半分隠し、飛び入りで参加し勝手に武術大会に参加し、ユルと対等に戦ってしまう。その剣技に亡き友の姿を重ねたユベクは本位の後を追い、自分からスカーフを奪ってみよ、と挑戦を申し込む。そしてどこか見覚えのあるホンイの瞳に目を奪われてしまい、ユベクはスカーフを奪われる。師匠の名を尋ねたユベクだがホンイは答えなかった。そしてホンイは名前を聞かれたが、自分の名ではなく、弟の名前、カムチョと答え、その場から消えた。
メモリーズ 追憶の剣のネタバレあらすじ:承
帰宅したホンイを待っていたのは母ウォルソだった。何故剣技を学ぶかと尋ねた母にホンイは「両親の敵を討つため」だと答える。それを聞きウォルソはずっと秘密にしてきた真実をホンイに語り出す。
かつて民衆を助けるべく立ち上がった三人の剣士が居た事、それがユベク、ホンイの父プンチョン、そして自分だという事。しかし戦いの中で、ユベクは民衆を捨て王朝に寝がえり、裏切りを行い、それを止めようとしたプンチョンを殺したのが自分である事。そしてホンイの母も王朝の剣士に殺され、ホンイも切られ背中に傷を負ったが自分が引き取り、育ててきた事、だからホンイの敵は自分とユベクだという事。
それを聞いたホンイは混乱し、単身王朝へ乗り込みユベクへの復讐を果たそうとするが返り討ちに合い、傷をおってしまう。何とか逃げ切ってきたホンイをウォルソは自分の師匠の下へ預け、傷の療養をさせた。
メモリーズ 追憶の剣のネタバレあらすじ:転
傷が癒えたホンイは自宅へ帰り、家が荒されていたことに驚愕する。そして隣人から将軍がカムチョを探しに使いを送ったこと、そしてカムチョが殺されたことを知り、号泣する。その時ウォルソも一緒に捕らえられ、城に軟禁される。その時ユベクは自分が手合わせしたのがカムチョではホンイだと知っていた。そこで、ウォルソはユベクから、ホンイの瞳がプンチョンに似ていない事や背中の傷がプンチョンの娘の傷とは違う事などを指摘し、ウォルソが孤児を引き取り、プンチョンの娘ホンイとして育てたのだと言及するが、ウォルソは認めようとしなかった。そしてユベクは王を脅し、王の娘と結婚することで城を支配しようとしていた。
その頃ホンイは老師の元、修行をしていた。その時飛ばされた剣を探していた時に誰かの墓を発見した。そして老師は真実を語り出す。その墓に埋められているのはプンチョンの娘であるという事、彼女は助からなかったのだ。
その時ウォルソはユベクの子供を身籠っており、それがホンイだという事。ホンイは孤児ではなく、ウォルソとユベクの娘、ソリだったのだ。それでも憎しみは収まらず、ソリは老師から一本の剣を授かり、城へと復讐を果たしに行く。
メモリーズ 追憶の剣の結末
ユベクはホンイの瞳が誰かに似ている事がずっと引っかかっていた。そしてその瞳がウォルソに似ている事に気が付き、ウォルソにホンイが自分たちの子供か尋ね、ウォルソはそれを認めた。心の迷いを断ち切る為、ソリは自分の髪を切り落とし、城へ奇襲を仕掛けた。そしてユベクも心を決め、ソリと刃を重ねた。
城の異変に気が付いたウォルソはソリが来たのだと気付き、ユベクの部下ユルと共にソリの元へ向かう。そこには傷だらけになりながら戦う、ユベクとソリの姿があった。そしてユベクが券を振り落とした時にソリを守るように、ユベクに切り伏せられた。消えりそうな命の中ウォルソはユベクに抱き着いた。名前を呼び、ソリにこのまま突き刺すように目配せをした。ウォルソの背中に突き刺さった剣はユベクまでは届かなかった。それをユベク自身が押し込んでソリの剣は二人を貫いた。倒れた二人は決死の思いで手を取り合い、絶命した。ソリは震えながら号泣し、二人に深く頭を下げた。
エンドロール
何も知らない時代のソリとウォルソは雪道を散歩していた。無邪気にウォルソに両親は愛し合っていたのかと尋ねるソリ。ウォルソは「あなたのお母さんはお父さんの笑顔が好きだったのよ」と答えた。
色々な評価を見て回ったが、酷評と不理解が多い。韓国ドラマをよく見ている人なら、何故、実の両親を殺さなければならなかったのか、深さがわかるはずだよ!
愛する母の罪滅しの為に育てられたが、その運命を受け入れた…。母を愛し、罪の意識が理解出来るが故に自らも自分の運命、役目をはたそうと…。深くて重い映画ですが、この感情を理解出来ない方々が多い事に驚く!