ミッドナイト・エクスプレスの紹介:1978年アメリカ映画。実話を元にトルコの刑務所の酸鼻極まる実態を描く。アラン・パーカー監督の出世作となった。後に監督となるオリバー・ストーンが脚色を担当し、アカデミー賞脚色賞を受賞。
監督:アラン・パーカー 出演:ブラッド・デイヴィス(ビリー)、ランディ・クエイド(ジミー)、ジョン・ハート(マックス)、マイク・ケリン(ビリーの父)
映画「ミッドナイト・エクスプレス」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ミッドナイト・エクスプレス」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ミッドナイト・エクスプレスの予告編 動画
映画「ミッドナイト・エクスプレス」解説
この解説記事には映画「ミッドナイト・エクスプレス」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ミッドナイト・エクスプレスのネタバレあらすじ:起
1970年10月6日、休暇でイスタンブールに滞在していたアメリカの大学生・ビリー・ヘイズは2キログラムのハシシを隠し持ち、そのままアメリカゆきの旅客機に乗り込もうとします。しかし、その態度を怪しんだトルコの官憲が彼を逮捕。身体検査の結果、ハシシが見つかってしまいます。事情を聞かれたビリーはタクシー運転手からハシシを買った供述をし、その運転手の逮捕に協力しますが、そのまま逃亡を図ります。しかし拘束され留置所へ。寒さのせいで寝られず、独房の外から毛布を取ってきた彼はその事で看守から責められ、棒で殴られるなど酷い目に会います。
ミッドナイト・エクスプレスのネタバレあらすじ:承
やがて、スルタンアフメト刑務所に入れられた彼は、同じ西洋人の囚人であるジミー、マックス、エーリッヒなどと知り合いに。ジミーは外国人にとってこの牢獄は大変危険であり、子供にも気を許してはならないとビリーを教え諭します。ビリーの父親がアメリカ政府関係者及びトルコ人弁護士と面会に来て、今後の事を相談。そして裁判が行われます。結果は有罪で、申し渡された刑期は4年。ビリーも父親も呆然としますが、弁護士によればそれは思ったよりも軽い刑なのです。ジミーから脱獄計画に参加するように言われますが、ビリーは大人しく刑期を勤め上げるつもりでした。
ミッドナイト・エクスプレスのネタバレあらすじ:転
しかし、無情にも再審が行われ、国の麻薬撲滅政策のせいで4年という刑期は破棄、代わりに30年という刑期が言い渡されます。絶望したビリーはジミーの計画に参加することを決め、マックスを含めた3人が脱出の手順を決めます。しかし、密告者のせいで計画は看守にばれ、3人はまた拷問に。以後、看守からの絶え間ない責め苦を受け、ビリーの精神は限界を超えてしまい、密告者を半殺しの目に会わせます。
ミッドナイト・エクスプレスの結末
そのせいで精神病の囚人のいる病棟区域に移され、ビリーの監獄生活はさらにつらいものに。しかし、面会に来た元恋人から金を渡されたビリーはそれで看守を買収しようとします。これが最後のチャンスでした。大人しく買収に応じるかと見えた看守はビリーをレイプしようとし、ビリーは思わず彼を殺してしまいます。看守の服で変装したビリーは何とか刑務所を脱出。そして自由の身となり、ようやく何年かぶりにアメリカへ戻るのでした。
以上、映画「ミッドナイト・エクスプレス」のあらすじと結末でした。
「ミッドナイト・エクスプレス」感想・レビュー
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ずいぶん前に観たけど強烈な印象が残っているシーンは、監獄で右回りか左回りか覚えてないけど、主人公が逆周りするシーン。その時監獄にいる老人とかに注意されるわけだけどそんなのお構い無しで進むところは『こんなとこ間違っても行きたくない…』と思いました。
実話をもとにしているらしいですが、その国にはその国のルールがあるので、主人公の軽率さからの自業自得とはいえ、トルコで刑務所には入りたくないなと痛感します。世界の刑務所事情は本当にいろいろあるなあと思います。とはいえ理不尽な部分はあるとしても、アメリカ人のこれを良しとする感覚はいかがなものかとも感じてしまいます。いろんな意味でカルチャーショックのある映画です。