手紙と線路と小さな奇跡の紹介:2021年韓国映画。1988年に開設された韓国初の私設駅ヤンウォン駅。小さな駅を作るために動いた人たちのドラマを感動的に描きます。ミナミのために駅を作りたい。主人公のジュンギョンとそれを支える姉や父、恋人たちのドラマに自然と涙が流れます。
監督:イ・ジャンフン 出演:パク・ジョンミン(ジュンギョン)、イ・ソンミン(テユン、イム・ユナ(ラヒ)、イ・スギョン(ボギョン)、ほか
映画「手紙と線路と小さな奇跡」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「手紙と線路と小さな奇跡」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「手紙と線路と小さな奇跡」解説
この解説記事には映画「手紙と線路と小さな奇跡」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
手紙と線路と小さな奇跡のネタバレあらすじ:起
ジュンギョンの住んでいる場所はへき地にあります。唯一繋がっている線路を通り、5時間かけて学校まで行くのです。その際には必ずトンネルを通らなければならず、過去には電車の接近に気づかず事故で亡くなってしまった人もいます。
ジュンギョンは面倒見が良い姉ボギョンと2人で仲良く暮らしていました。母はすでに他界し、父テユンはいますが機関士の仕事に掛かりきりで、ほとんど一緒にはいません。テユンはあまりジュンギョンには拘らず、親子の仲はあまり良好とは言えませんでした。
ジュンギョンの高校の入学式にもテユンは参加しません。ジュンギョンはかねてより大統領宛に52通もの駅を作って欲しいとの手紙を送っていましたが、反応はまだありませんでした。
手紙と線路と小さな奇跡のネタバレあらすじ:承
数学には天才的な才能を持つが少し風変わりな雰囲気を持つジュンギョンに、父親が国会議員のお嬢様ラヒが興味を持ち、事あるごとにジュンギョンに絡んでいきます。やがて仲良くなった2人ですが、恋人のようにはなれません。
しかし、ラヒはいつもジュンギョンと一緒にいてジュンギョンの駅を作りたいという夢を手伝おうとしていました。どうにか大統領に彼の存在を認めて貰おうと頑張りますが、なかなか上手くいきません。
ある日、ソウルに転校すると話すラヒ、ラヒはジュンギョンも連れていき、質のいい勉強をすべきだと言いますが、肝心のジュンギョンの反応は薄く、乗り気ではありません。ジュンギョンは姉ボギョンを置いていく事が出来なかったのです。
村の皆の安全のためにとジュンギョンが作った信号機の不具合で、村の小さい娘を持つ母親が事故で亡くなってしまいました。それがきっかけで、ジュンギョンは幼い頃の事を思い出します。
手紙と線路と小さな奇跡のネタバレあらすじ:転
それは、ボギョンが小さい時に数学大会で勝ち取ったトロフィーを、電車を避けた拍子に落としてしまい、それを取ろうとして橋から落下、そのまま帰らぬ人になってしまいます。悲しみにくれるテユンとジュンギョン。打ちひしがれるジュンギョンの前に現れたのは、幽霊となったボギョンでした。
幼きジュンギョンは泣きながら「この家を出るまで一緒にいて」と嘆願し、ボギョンはそれを承諾します。つまり、ずっとそばにいたボギョンは幽霊でジュンギョン以外には見えない存在だったのです。
ラヒのおかげで自分の夢に正直に向き合えるようになったジュンギョンでしたが、やはり家を離れる事は出来ず、ボギョンもそれを心配しています。やがて、駅を作っても良いと国からの許可がおり、村の皆で駅を完成させる事が出来ました。しかし、機関士であるテユンは規則違反だからとせっかく出来た駅に止まることしません。
アメリカに留学する機会を得たジュンギョンでしたが、どうせ無理だと受験を諦めていました。すると、ジュンギョンの才能を買っていた担任がテユンに直談判しにきたのです。担任の熱意に揺り動かされたテユンは、規定違反であるジュンギョンたちが作った新しい駅に列車を止め、もう間に合わないと諦めているジュンギョンを連れ、試験会場に向かいます。
手紙と線路と小さな奇跡の結末
遅刻はしたものの、何とか挽回したジュンギョンは見事に試験に合格、留学の権利を手に入れました。ようやく夢が叶う、その幸せを噛み締めているテユンとジュンギョン。すると、テユンが謝らないといけないことがあると話し出しました。
それは、仕事ばかりしていたテユンが放ったらかしにした末、母親が死んでしまったこと、ボギョンが死んだときの機関士がテユンだったことでした。全て自分のせいでジュンギョンのせいではないと言うテユン。テユンがジュンギョンに冷たかったのは、この事実のせいで顔向け出来なかったからでした。
泣きながら謝るテユンに、ジュンギョンは優しく寄り添います。もちろん側にはボギョンもいました。
皆に見送られて電車に乗るジュンギョン。空港へと向かいます。別れの時は近づいています。列車内でボギョンに泣きながら「行ってきます」と告げるジュンギョン、ボギョンが「行ってらっしゃい かわいい弟」と優しく告げると、ボギョンは消えてしまいました。
空港に到着したジュンギョンは、最後にラヒに電話をしますが繋がりません。がっかりしながら出国ゲートに向かうと、ジュンギョンを呼ぶ声が!
それはラヒでした。ずっと連絡をしなかったことを怒りながら愚痴っているラヒに、ジュンギョンはキスをします。
以上、映画「手紙と線路と小さな奇跡」のあらすじと結末でした。
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