宮本武蔵 巌流島の決斗の紹介:1965年日本映画。内田吐夢と中村錦之助のコンビによる「宮本武蔵」全5作シリーズの最終作。過去の様々な人間関係が最後になって収斂し、因縁のライバルである佐々木小次郎との果し合いでフィナーレを迎える。
監督:内田吐夢 出演:中村錦之助(宮本武蔵)、入江若葉(お通)、高倉健(佐々木小次郎)、三國連太郎(宗彭沢庵)、木村功(本位田又八)
映画「宮本武蔵 巌流島の決斗」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「宮本武蔵 巌流島の決斗」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「宮本武蔵 巌流島の決斗」解説
この解説記事には映画「宮本武蔵 巌流島の決斗」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
宮本武蔵 巌流島の決斗のネタバレあらすじ:起
外道と罵られ、比叡山を追われた武蔵は、四明ヶ岳の天井を峰づたいに歩いて滋賀へ。沢庵に導かれたお通は瀬田の唐橋で武蔵と出会い、後を追いますが、武者修行一筋の武蔵は、一緒にいたいという彼女の望みを無視します。やがて、江戸を目指して下総国へ入った武蔵は法典ヶ原で少年・伊織と遭遇。父親が死に、1人きりで残された少年を不憫に思い、武蔵はその家に逗留することになります。一緒に農作業に勤しみ、石だらけの荒れ地を耕す2人。秋になり、苦労のかいあって稲穂が実り、収穫を庄屋へ。しかしその夜、野伏たちが米を狙って庄屋蔵を襲撃します。武蔵は村人に加勢し、野伏を撃退。そろそろ出立すべき時だと決心し、伊織を連れて再び江戸へ向かうのです。
宮本武蔵 巌流島の決斗のネタバレあらすじ:承
折しも佐々木小次郎も江戸へ来ており、細川藩の重臣・岩間角兵衛の邸内に客人として滞在していました。小次郎は細川三斎公の長子・細川忠利の前で自らの剣の技量を見せ、師範として召し抱えられることに。一方の武蔵は、将軍家指南役北条安房守から駕籠の迎えを受け、その屋敷へ。そこには沢庵、それに将軍家指南役・柳生但馬守も彼を待っており、将軍家師範としての仕官を勧められます。しかし、閣老たちは武蔵が一乗寺で少年・源次郎を斬ったことに難色を示し、召し抱えはかないません。
宮本武蔵 巌流島の決斗のネタバレあらすじ:転
伊織と共に江戸を離れた武蔵は京へ上り、また光悦の客人に。仕官がかなった後も武蔵の消息を気にする小次郎は雌雄を決する時だと悟り、武蔵へ果たし状を送りつけます。場所は細川家のお膝元・豊前小倉。ただ、天下の衆目を集めている武蔵との戦いに敗れた場合、小次郎を公の師範とする細川家の面目が失われるため、見物人のいない離れ小島・舟島での立合いとなります。
宮本武蔵 巌流島の決斗の結末
いよいよ果し合い当日、まだ夜明け前に舟島に乗り付ける小次郎と藩士たち。そして、そろそろ出立しようとする武蔵の元へお通たちが挨拶に来ます。泣き出したお通を残して武蔵は小舟へ。朝まだき、舟島が近づくと武蔵はふと思いつき、櫂を小太刀で削ります。いつものように故意に時刻を遅らせて上陸する武蔵。霧が晴れて果し合いが始まります。物干し竿と呼ばれる小次郎の太刀と武蔵の櫂が一瞬のうちに閃き、小次郎の方が倒れます。藩士たちの襲撃を恐れて素早く小舟を出させる武蔵。長年のライバル関係はこうして終止符を打ちました。武蔵は過去の様々な敵との立合いを思い返し、なぜか空虚な気持ちを覚えるのです。
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