宮本武蔵 一乗寺の決斗の紹介:1964年日本映画。内田吐夢と中村錦之助のコンビによる「宮本武蔵」シリーズの第4作。 篇中、モノクロの果し合いのシーンはシリーズ中最も迫力あるもので、内田吐夢監督の演出力が光っている。
監督:内田吐夢 出演:中村錦之助(宮本武蔵)、入江若葉(お通)、高倉健(佐々木小次郎)、江原真二郎(吉岡清十郎)、平幹二朗(吉岡伝七郎)
映画「宮本武蔵 一乗寺の決斗」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「宮本武蔵 一乗寺の決斗」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「宮本武蔵 一乗寺の決斗」解説
この解説記事には映画「宮本武蔵 一乗寺の決斗」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
宮本武蔵 一乗寺の決斗のネタバレあらすじ:起
吉岡清十郎の左手を奪った武蔵は、清十郎の弟・伝七郎に率いられた一門が仇として付け狙うなか、河原での出会いをきっかけに本阿弥光悦の客人となります。光悦の超越した芸術境に触れ、自らの剣の研鑽への刺激を受ける武蔵。一方、武蔵の逗留を知り、伝七郎は仇を撃とうと心をはやらせますが、弟が武蔵の敵ではないと分かっている清十郎は道場を去り、その短慮を戒めようとします。しかし気の荒い伝七郎はその忠告も聞かず、門人たちに外出する武蔵を尾行させ、日時を指定した果たし状を手渡すのです。
宮本武蔵 一乗寺の決斗のネタバレあらすじ:承
光悦たちと六条の遊廓へ出かけた武蔵は酒の盃も口にせず、時刻が来ると裏の潜戸から外へ。総門のすぐ外にある編笠茶屋に羽織などを預け、そのまま果し合いの場所である蓮華王院裏地に足を向けます。雪の降る中、伝七郎はじめ吉岡一門は待たされてジリジリしていました。約束の時刻の鐘が鳴り終わってから、ようやく姿を現す武蔵。これも1つの兵法です。話を交わしながら間合いを詰める武蔵と伝七郎。しかし、一対一の戦いと見せかけながら卑怯な伝七郎は隠れた加勢を用意しています。その門人に武蔵を襲わせるのですが、抜け目のない武蔵はたちまち加勢を切り、続けて伝七郎も斬り伏せます。
宮本武蔵 一乗寺の決斗のネタバレあらすじ:転
門人が伝七郎に駆け寄る中、武蔵は何事もなかったかのように六条の扇屋へ戻り、光悦たちと茶の席へ。しかし続けざまに当主を倒された吉岡の門弟たちは武蔵への憎しみをたぎらせ、遊廓の総門の外で彼を待ち構えています。翌日の夜、総門を出た武蔵は門弟たちと対峙。一触即発となりますが、そこへ佐々木小次郎が仲裁へ。武士らしく改めて果し合いということとなり、日時は明後日寅の下刻、場所は叡山道、一乗寺山のふもと、藪之郷下松と決めます。吉岡方は吉岡兄弟の叔父・壬生源左衛門の息子である源次郎を名目人に立てますが、彼はまだ少年で、門弟何名かが介添として立合いにつきます。
宮本武蔵 一乗寺の決斗の結末
当日、夜明けとともに先に下松に来た武蔵は丘の上から吉岡一門の陣営を偵察。時刻が来ると、丘から駆け下りるなり源次郎少年を源左衛門ごと突き殺し、畦道をたどって後を追ってくる門弟たちを1人ずつ斬ってゆきます。一応武蔵の勝利でしたが、少年を無情にも斬り捨てたその行動に悪評が立ちます。外道、羅刹などと嘲罵を受けてもじっと耐える武蔵。「われ事において、後悔せず」と呟くのです。
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