宮本武蔵 二刀流開眼の紹介:1963年日本映画。内田吐夢と中村錦之助のコンビによる「宮本武蔵」シリーズの第3作。高倉健扮する佐々木小次郎が初登場。 最後の短い果し合いの場面以外はほとんど剣戟がなく、会話によるドラマが中心となっている。
監督:内田吐夢 出演:中村錦之助(宮本武蔵)、入江若葉(お通)、江原真二郎(吉岡清十郎)、薄田研二(柳生石舟斎)、高倉健(佐々木小次郎)
映画「宮本武蔵 二刀流開眼」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「宮本武蔵 二刀流開眼」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「宮本武蔵 二刀流開眼」解説
この解説記事には映画「宮本武蔵 二刀流開眼」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
宮本武蔵 二刀流開眼のネタバレあらすじ:起
浪人者たちとの争いから10日後、笠置山・柳生谷までやってきた武蔵は、名高い柳生家の石舟斎宗厳や但馬守宗矩との立合いを望みます。偶然、武蔵に恨みを持つ吉岡清十郎の弟伝七郎も同じ望みを抱いて柳生谷に滞在中でした。彼らの方は体よく断れますが、花の茎を斬った手際を柳生四高弟に認められた武蔵の方は城館内の新陰堂に通されます。最初は穏やかに剣談を交わしていましたが、些細なことから門人たちとの争いになり、やがて真剣での立合いへ。睨み合ううちに館から笛の音が聞こえてきます。それは武蔵にとって聞き覚えのあるお通のものでした。それを悟った武蔵は一瞬スキが出来、そこを門人たちに襲われます。慌てた武蔵は思わず2本の刀を手に取ることに。二刀流開眼の瞬間でした。一旦城館を逃走した武蔵は、翌日再び柳生家に忍び込み、確かにお通がここに滞在していることを知ります。武蔵は驚きの余り、再び城館から逃げ去ります。
宮本武蔵 二刀流開眼のネタバレあらすじ:承
一方、阿波の国から大坂へ通う便船で、吉岡一門の祇園藤次は美少年の武芸者・佐々木小次郎と遭遇。侮蔑したため、小次郎に髷を切られてしまいます。そのまま逐電した藤次に絡んで恨みを買い、小次郎は吉岡門人と戦いに。そこへ吉岡清十郎が現れ、その腕を見込まれてそのまま道場の客人となるのです。
宮本武蔵 二刀流開眼のネタバレあらすじ:転
ちょうどその頃、清十郎へは武蔵の手紙が届き、果し合いの日取りを決めるように請われていました。門人たちと相談の上、清十郎は果し合いの日時と場所を決定。その旨を高札に認め、五条大橋のたもとへ打ち立てます。清十郎の木刀を振るう音を聞いてその腕を見限っていた小次郎は、果し合いをやめるように忠告。しかし、事が決まった以上、もう後に引けません。
宮本武蔵 二刀流開眼の結末
そして慶長10年正月9日の卯の下刻、洛北の蓮台寺野。清十郎は門人の多くを近くの乳牛院の原へ待機させ、若党1人を連れて武蔵を待ちます。やがて草むらから突然現れた武蔵。清十郎は真剣を使って立合い、木剣を握った武蔵に一撃のもとに倒されます。清十郎の左腕は骨が砕けており、それを知った小次郎は命を助けるためにその腕を太刀で切断。遠くからその様子を見ていた武蔵は清十郎の弱さに憐れみを催しつつ、さらに剣の道を極める気持ちを固めます。
この映画の感想を投稿する