LOCKDOWN ロックダウンの紹介:2016年イタリア,アメリカ映画。孤立無援の荒野で突然制御不能に陥った人工知能搭載のハイテク車。運転していた母親は車外に放り出され、中には幼い息子が取り残され…。漫画作家のロベルト・レッキオーニが原作を手掛け、アメリカの雑誌「エスクワイア」で“最もセクシーな女性”に選ばれた経歴のあるカトリーナ・ボウデンが主演を務めたシチュエーション・スリラーです。
監督:イヴァン・シルヴェストリニ 出演者:カトリーナ・ボウデン(サンドラ・ジェンキンス)、ブランドン・ジョーンズ(テッド)、ジャスティン・ワックスバーガー(ジェサ)、ジェイ・ヘイデン(レイ・ラコンブ)、キャサリン・ケリー・ラング(モノリス(声))、デーモン・デユーブ(カール・ジェンキンス)、ニクソン・ホッジズ(デイビッド・ジョンキンス)、クルー・ホッジズ(デイビッド・ジョンキンス)ほか
映画「LOCKDOWN ロックダウン」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「LOCKDOWN ロックダウン」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
LOCKDOWN ロックダウンの予告編 動画
映画「LOCKDOWN ロックダウン」解説
この解説記事には映画「LOCKDOWN ロックダウン」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
LOCKDOWN ロックダウンのネタバレあらすじ:起
アメリカの企業「モノリス社」が最新鋭の人工知能を搭載したハイテク車“モノリス(通称:リリス)”(声:キャサリン・ケリー・ラング)を開発しました。「モノリス社」CEOのレイ・ラコンブ(ジェイ・ヘイデン)は、“モノリス”には強固なナノテク装甲、極薄の防弾ガラス、25種類に渡る最新鋭の危機感知センサー、安心の防護モード、(更には乗員の体重をも測定する機能までも)を搭載したことをアピール、車の乗員をありとあらゆる危険から守ると宣伝しました。
音楽グループ「ヒップスターズ」の元メンバーで今は専業主婦のサンドラ・ジェンキンス(カトリーナ・ボウデン)は、夫で音楽プロデューサーのカール(デーモン・デユーブ)から“モノリス”をプレゼントされ、まだ幼い息子デイビッド(ニクソン・ホッジズ、クルー・ホッジズ)を乗せ、自宅のあるロサンゼルスから500km離れた土地に住むカールの両親の元に向けて走り出しました。カールは何かと仕事だと言い訳を言っては家を留守にすることが多く、サンドラは離婚歴のあるカールが浮気でもしていないかと気にしていました。
サンドラが“モノリス”を走らせていると、カールから電話がかかってきました。カールはこの時も仕事だと言い張りましたが、近くに航空機の飛び交う音が聞こえてきたことから、カールは空港近くのホテルに滞在していることは明らかでした。サンドラはカールから、“リリス”はスマホのアプリで遠隔操作できることを教えられましたが、デイビッドがぐずり出したので仕方なくスマホを渡してゲームをさせることにしました。
LOCKDOWN ロックダウンのネタバレあらすじ:承
休憩を取るため、途中のコンビニに立ち寄ったサンドラは、トイレで騒ぐ3人組の女性客に遭遇しました。コンビニのテレビにはアニメ番組が放映されており、箱から中身を取り出そうとしたキャラクターが崖から箱を落として取り出す様子が映し出されていました。サンドラが目を離した隙にいつの間にかデイビッドは女3人組のオープンカーでちやほやされており、デイビッドを取り戻したサンドラは、女たちの仲間である2人組の男に取り囲まれました。サンドラは“リリス”を“防護モード”にし、デイビッドを連れてその場から逃げ出しました。
サンドラは車中で、親友でかつてのグループ仲間だったジェサ(ジャスティン・ワックスバーガー)に電話をかけました。ところが、ジェサはカールに新たな仕事を紹介してもらっており、どうやら空港近くのホテルでカールらしき男と戯れている最中でした。カールとジェサの仲を疑ったサンドラは、何とかカールの両親の家に着きましたが、カールは電話を留守電にしており応答は全くありませんでした。カッとなったサンドラはデイビッドを連れて帰路に就きましたが、途中でハイウェイの渋滞に巻き込まれそうになり、“モノリス”に最短の迂回ルートを検索してもらって突き進みました。
日が暮れ、人家の全くない荒野を突き進んでいたサンドラはイラつきながら煙草を吸い始めました。ところが、煙草の煙を感知した“モノリス”が警報音を鳴らし始め、サンドラは警報音を消すために“モノリス”のシステムを”マニュアルモード”にしている際に誤ってシカを撥ねてしまいました。車の外に出たサンドラがシカを確認している間に、スマホをいじっていたデイビッドが“モノリス”の遠隔操作アプリを起動させてしまい、サンドラは車外に閉め出されてしまいました。
LOCKDOWN ロックダウンのネタバレあらすじ:転
焦ったサンドラはデイビッドにロックを解除するよう命じましたが、今度はデイビッドはスマホを床に落としてしまい、しかもチャイルドシートに固定された状態なので身動きも取れませんでした。サンドラは“モノリス”に呼びかけても反応はなく、拾った大きめの石でフロントガラスを叩き割ろうとすると今度は警報音が鳴り出し、デイビッドが泣き出す始末でした。
近くに電力会社の基地局があったことを思い出したサンドラは救いを求めて立ち寄りましたが、そこには人はおらず、電話をかけても誰にも繋がりませんでした。とりあえず基地局から懐中電灯と大きいレンチを持ち出したサンドラは車に戻りましたが、今度は飢えたコヨーテが襲いかかってきました。サンドラはレンチで何とかコヨーテを追い払い、フロントガラスを叩き割ろうとしましたがビクともしませんでした。疲れ果てたサンドラはボンネットの上で眠りにつき、いつの間にか“モノリス”のドアが開き、そこにはデイビッドの姿がなかったという夢を見ました。
翌朝、目覚めたサンドラは途中に空港らしき看板があったことを思い出しました。程なくして車内の温度が上昇し始め、サンドラは身振り手振りで着ぐるみみたいな服を着ていたデイビッドの服を脱がせました。
サンドラは意を決して空港に助けを求めることにし、走って何とか空港に辿り着きましたが、そこは既に閉鎖されており、置かれていた飛行機も朽ち果てていました。サンドラは飛行機のタイヤを燃やして狼煙代わりにし、空港跡から拾ったプラ容器で途中の川の水を汲んで“モノリス”に戻りましたが、車の温度は更に上昇しており、生まれつき喘息持ちのデイビッドは苦しみ始めました。その時、“モノリス”のセンサーがようやく温度上昇を察知、車内に冷房が行き渡り始めました。
LOCKDOWN ロックダウンの結末
サンドラは自分が車内で煙草を吸った際に警告音が鳴ったことを思い出し、木の根を集めて車の近くで燃やし始めました。こうすれば“避難モード”が働いてドアが開くだろうと考えたサンドラでしたが、“モノリス”は車の外で火災が発生したと勘違いして車内の空調を止めてしまい、急いで火を消したサンドラは「こんな車…」とぼやいているうちに再び眠りにつきました。
サンドラはとうとうデイビッドを死なせてしまい、カールにこっぴどく責められる夢を見ていました。目を覚ましたサンドラはデイビッドがぐったりしていることに気が付きましたが、またしてもコヨーテが車の周りにやってきました。サンドラはコヨーテに足を噛まれて引きずられそうになりましたが、サンドラが撥ねたシカの死体を見たコヨーテはそれにくらいつき、サンドラはシカの死体を押したところ“モノリス”も動き出し、崖の一歩手前で止まりました。
この車の頑丈さに賭けることにしたサンドラはイチかバチかで“モノリス”を崖から突き落とし、地面との接触がないことを察知した“モノリス”は間一髪で着地に成功、ドアのロックも解除されてサンドラは無事デイビッドを助け出すことに成功しました。
サンドラがデイビッドを日陰で休ませている間、機能を停止していた“モノリス”のシステムが再起動しました。サンドラは“モノリス”を“オフロードモード”に設定すると、“モノリス”は崖をよじ登ってサンドラとデイビッドを無事に近くの病院まで運びました。これまではサンドラのことをママとは呼ばずに名前で呼んでいたデイビッドも、初めてサンドラのことを「ママ」と呼びました。
以上、映画「LOCKDOWN ロックダウン」のあらすじと結末でした。
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