月の輝く夜にの紹介:1987年アメリカ映画。ニューヨークに住むイタリア系アメリカ人のロレッタは、長年の友人ジョージからプロポーズされ舞い上がっていました。ジョージから長らく絶縁状態にある弟がいることを知らされたロレッタは、結婚式に招待すべく弟ロニーのもとを訪ねますが、あろうことか彼と激しい恋に落ちてしまう。シェールとニコラス・ケージの共演で贈るロマンティック・コメディ。第60回アカデミー賞においてシェールが主演女優賞を、母ローズ役のオリンピア・デュカキスが助演女優賞を受賞しました。
監督:ノーマン・ジュイソン 出演者:シェール(ロレッタ)、ニコラス・ケイジ(ロニー)、ヴィンセント・ガーディニア(コスモ)、オリンピア・デュカキス(ローズ)、 ダニー・アイエロ(ジョニー)、 ジュリー・ボヴァッソ(リタ)、アニタ・ジレット(モナ)、ほか
映画「月の輝く夜に」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「月の輝く夜に」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
月の輝く夜にの予告編 動画
映画「月の輝く夜に」解説
この解説記事には映画「月の輝く夜に」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
月の輝く夜にのネタバレあらすじ:起
舞台はニューヨーク、リトルイタリー。ある晩のこと。イタリア系アメリカ人の未亡人ロレッタは、長年の友人であるジョニーから突然のプロポーズを受けました。ロレッタは戸惑うこともなくあっさりとプロポーズを受けます。
ジョニーは病を患う母に結婚を報告するためイタリアへ帰国することになり、ロレッタは彼を空港まで見送りにいくことに。別れ際、ジョニーからロニーという男に結婚式の招待状を渡して欲しいと頼まれます。ロニーはジョニーの実弟ですが、ある事情から二人は五年もの間絶縁状態が続いていました。
その夜、ロレッタは家族に結婚を報告しますが、ジョニーを嫌う父コスモからは結婚を反対されます。続いて母ローズからは、ジョニーを愛しているのかと問われますが、ロレッタは結婚をしたいだけであって、正直なところそこまでジョニーを愛してはいませんでした。
月の輝く夜にのネタバレあらすじ:承
翌日、ロレッタはロニーに電話し、ジョニーが会いたがっていることを伝えますが、用があるならば自分で電話をかけて来いと凄まれた挙句、電話を切られてしまいました。ロレッタは仕方なくロニーの働くパン屋を訪ねることに。ロレッタが結婚式に出席してほしいと告げると、ロニーは自分の人生がジョニーに台無しにされたと喚き、二人の結婚式の日には自殺してやると言い出します。
五年前、結婚をするはずだったロニーはジョニーからパンの注文を受けた際に、誤ってスライサーに手を挟まれるという事故に遭い、左手を失うばかりか婚約者にも逃げられてしまうという悲劇に見舞われていた。それ以来ロニーは一方的に兄を恨むようになり、人生に絶望するようになってしまったのでした。
ロニーを不憫に思ったロレッタは、彼のアパートへ出向いて食事をごちそうしてあげることに。酒に酔ったロレッタがロニーを説教し始めると、激高したロニーがテーブルをひっくり返す始末。ところが次の瞬間、ロニーはロレッタを抱き寄せて情熱的なキスを浴びせてきました。戸惑いながらもロニーの愛を受け入れるロレッタ、二人はなんと出会ったその日に関係を持ってしまいました。
一方その頃、父コスモもまた年増の愛人モナとの不倫デートを楽しんでいました。
深夜、ロレッタとロニーは夜空に輝く大きな満月を見つめ、ロマンティックな時間を過ごします。
月の輝く夜にのネタバレあらすじ:転
翌朝、ロニーの隣で目を覚ましたロレッタはすっかり我に返ってしまいます。そしてとんでもない過ちを犯したことを悔いて、昨晩のことは忘れて欲しいとロニーに告げます。ロレッタの虜になってしまったロニーは別れるなんて考えられないと言い、ロレッタをオペラ観劇のデートに誘います。ロレッタは罪悪感を感じつつも、ちゃっかり髪型を変え、洋服を新調して、夜のデートに備えます。
その夜、見違えるほどセクシーな女性に変身したロレッタがロニーの前に現れます。ロニーは感動のあまり大きなため息を漏らしてしまいました。二人はロマンティックな観劇デートを楽しみますが、客席には愛人モナを連れたコスモの姿もありました。
一方、夫の不貞に気付いているローズは一人寂しくレストランで外食、そこで話しかけられた紳士といいムードになります。紳士からデートに誘われるローズでしたが、「自分は人妻だから」とその誘いを丁重に断ります。
観劇後のロビーでロレッタは愛人といちゃつくコスモとばったり遭遇、ロレッタは不倫に走った父に幻滅します。帰り道でロニーから熱烈な愛の告白を受けたロレッタは、その情熱に負け、結局その晩もロニーのアパートで一緒に過ごすことになりました。ロレッタはロニーを愛し始めていましたが、ジョニーとの結婚を諦めきれずにいました。
月の輝く夜にの結末
翌朝、家へ戻ったロレッタは母からジョニーが帰国したことを知らされます。ジョニーの来訪を待っていると、先にロニーが現れ、強引に部屋に上がり込みます。ロニーとジョニーの鉢合わせだけは避けたいロレッタでしたが、ロニーは図々しくもロレッタ家族と朝食を取ることに。家族中に不倫を知られてしまったコスモは観念してローズに謝罪、ローズも夫を許しました。
そんな中、ジョニーがようやく現れますが、神妙な面持ちで結婚はできなくなってしまったとロレッタに告げます。母に結婚を報告したところ猛反対にあってしまったというのです。ジョニーは生粋のマザコンでした。ロレッタが呆れ返って言葉を失っていると、混乱に乗じてロニーがロレッタに突然プロポーズします。
ロレッタは喜んでプロポーズを受け、ロレッタの父母や祖父も二人を祝福します。花嫁を奪われ、傷心のジョニーもロレッタの祖父に励まされ、最後には皆で祝杯をあげるのでした。
以上、映画「月の輝く夜に」のあらすじと結末でした。
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