完全犯罪クラブの紹介:2002年アメリカ映画。1924年に実際に起きたレオポルド&ローブ事件を題材にした犯罪サスペンス映画。完全犯罪を成し遂げようとする対照的な性格の2人の少年と過去にトラウマを抱えた女性刑事がスリリングな攻防を繰り広げる。
監督:パーベット・シュローダー 出演:サンドラ・ブロック(キャシー・メイウェザー)、ベン・シャップリン(サム・ケネディー)、ライアン・ゴズリング(リチャード・ヘイウッド)、マイケル・ピット(ジャスティン・ペンデルトン)、アグネス・ブルックナー(リサ・ミルズ)、ほか
映画「完全犯罪クラブ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「完全犯罪クラブ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「完全犯罪クラブ」解説
この解説記事には映画「完全犯罪クラブ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
完全犯罪クラブのネタバレあらすじ:起
カリフォルニア州の小さな町の海岸の断崖に建つ古い小屋。そこでは2人の少年がある計画を練っていました。彼らは同じ高校のクラスメートでありましたが、リチャードは裕福な家庭に育ちハンサムで学校の人気者であり、ジャスティンは頭脳明晰ながらもクラスでは誰からも相手にされない冴えないオタクという対照的な存在でした。しかし対照でありながらも強い繋がりを持つそんな彼らが夢中になって計画していたのは完全犯罪だったのです。やがて川のそばの林で女性の絞殺体が発見されます。「ハイエナ」の異名を持つ女性刑事キャシーは刑事に昇進したばかりのサムと一緒に現場に残されたわずかな証拠を頼りに捜査を進めますがどれも犯人を特定するには難しく行き詰まります。しかし現場に残されたブーツの足跡が特徴的であったことから2人はそのブーツの持ち主がリチャードであることにたどり着きます。早速リチャードに聞き込みに行くキャシーとサム。しかしそのブーツは事件の3週間前に盗まれていたことがわかります。またリチャード本人も事件当時に友達と勉強会をしていたというアリバイがあり容疑者リストから外されますが、キャシーはリチャードが怪しいと睨むのでした。当の本人であるリチャードとジャスティンは予想通りの展開に興奮します。リチャードはまた断崖の小屋で今後の計画をたてようと提案しますが、ジャスティンは先に隣の席のリサに勉強を教える約束をしていたためその誘いを断ります。一方リチャードが怪しいと睨んだキャシーは署長に彼の家の家宅捜索を頼みますが、父親が権力者であることが邪魔して捜査は難航します。またキャシーは過去のトラウマである自身の事件と今回の事件が重なり感情的になってしまい署長と口論になってしまいます。一方ジャスティンはキャシーとの2度目のデートに行き彼女とキスをします。そしてその様子を影から見ていたリチャードはリサをジャスティンから遠ざけようと考えます。
完全犯罪クラブのネタバレあらすじ:承
捜査に行き詰まっていたキャシーでしたが、事件現場にあった嘔吐物からキャビアが検出された、と報告を受けレストランに聞き込みに行きます。そしてそこでジャスティンの情報を入手し、彼に聞き込みをしに行きます。ジャスティンはキャシーの聴取に少し動揺するものの、リチャードとは不仲であると話します。しかしキャシーは彼の言葉の端からリチャードと関係があるのではないかと推測します。するとそこに署長からサムが容疑者を挙げたという連絡が入ります。キャシーは急いで現場へと向いサムと合流します。サムが容疑者として挙げたのはリチャードとジャスティンの学校の用務員のレイでした。リチャードのブーツを盗みそうな人物のリストと現場に残されていた繊維のカーペットの購入者リストを照合した結果、挙がってきた人物がレイだったのです。また彼はキャシーとサムが学校に聞き込みに行った日から姿をくらませており、サムはレイが犯人だと確信します。しかしキャシーは納得せず犯人は別にいると言い張ります。サムは強情なキャシーにこの事件が片付いたらコンビの解消をしようと告げますがキャシーはそれをあっさりと受け入れガレージの方へと足を向けます。するとガレージの中から物音が聞こえてきます。警戒しながら中に入ると中からレイの飼っていた猿が飛び出してきてキャシーは襲われ腕を噛まれてしまいます。その頃リチャードはジャスティンへの当てつけのためリサを口説きます。そしてその晩ジャスティンの部屋を訪れリサは尻軽だと言い、彼にディスクを渡し部屋を出て行きます。そのディスクをパソコンで見たジャスティンはその映像にショックを受けます。すると部屋を後にしたリチャードから電話がかかってきます。そして最後の仕上げをするのか尋ねられます。
完全犯罪クラブのネタバレあらすじ:転
怪我を負ったキャシーは病院で目を覚まします。そこには付き添っていてくれたサムの姿が。そしてサムはレイが犯人である証拠が揃ったこと、そしてレイが自殺したことをキャシーに告げます。しかしキャシーはリチャードとジャスティンが犯人だと言いサムと口論になり病院を後にします。一方ジャスティンは死体を運んだ際に嘔吐してしまったことをリチャードに告げます。この告白にリチャードは焦りの色が隠せません。これまで全幅の信頼をジャスティンに置いていましたが捕まるのではないかという恐怖が彼を襲い、2人は口論になりその関係に不穏な空気が流れ始めます。そんな中結局独自に捜査をしていたキャシーは2人の張り込みをし、リチャードとジャスティンに繋がりがあることを写真に収めます。キャシーはサムの家を訪ね2人が繋がっていたことを話します。そして署長に捜査の継続をお願いするようサムに頼みます。キャシーの言葉に心を動かされたサムは翌日学校の張り込みを行い、リサと接触し証言を得ます。その頃キャシーは事件のトリックを解明し、事件現場の嘔吐物のDNAがジャスティンのもと一致することを署長に報告し彼らの取り調べの許可を得ます。ようやくこぎ着けたリチャードとジャスティンの取り調べ。2人は別室でそれぞれ取り調べを受けキャシーとサムも揺さぶりをかけますが自白の目前でリチャードの父親がよこした弁護士によって2人は解放されます。その晩、逮捕目前のところで邪魔が入りイライラが隠せないキャシーのもとをサムが訪れます。そしてサムはキャシーのトラウマの原因である過去の事件を調べたことを告げます。その事件の被害者はキャシー自身で彼女はリチャードのような優秀で学校の人気者だった彼と付き合いそのまま結婚したものの人気者だった彼は豹変し、挙げ句の果てにはキャシーに暴力をふるうようになり、そして彼女を殺そうとしたのでした。サムはキャシーの話を聞き現実と向き合うよう言いますが、彼女はそれを頑なに拒否します。
完全犯罪クラブの結末
ギリギリのところまで追い詰められていると感じたリチャードは事件の経緯、そして自分は無実であることを警察に連絡し取引しようとします。それを聞いたキャシーは急いでリチャードとジャスティンの逮捕に乗り出します。リチャードはジャスティンをあの断崖の小屋に呼び出し、2人で立てた誓いである「殺害か自殺か」の言葉をジャスティンに告げ用意した2丁の銃で一緒に自殺しようと言います。しかし自分の銃にだけ弾が込められていると気づいたジャスティンはカウントダウンとともにリチャードの頭上を狙って銃を打ちます。そこにキャシーが到着しジャスティンに銃を置くように告げます。ジャスティンは銃を置いたもののその銃をリチャードが奪いキャシーに向って発砲しますがジャスティンがそれを庇います。負傷したジャスティンをキャシーは素早く物陰に隠し、リチャードはその隙に小屋の2階へと逃げ込みます。キャシーもリチャードを追います。お互いに威嚇し合いながらもリチャードの銃が弾切れとなり追い詰めようとするキャシー。しかし物陰に隠れていたリチャードに襲われ首を絞められ殺されそうになりますが、最後の力を振り絞りリチャードを崖へと突き落とします。応援も駆けつけ手当を受けるキャシーとジャスティン。しかしリチャードに締め付けられ、彼がつけていた指輪の跡がくっきり残った首を見てキャシーは違和感を覚えます。被害者の首には指輪の跡が無かったのです。そこで実行犯はジャスティンだと判明し彼は逮捕され事件は幕を閉じるのでした。
以上、映画 完全犯罪クラブのあらすじと結末でした。
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